負わなくていい十字架
石渡 修司
十字架は,元々負わなくてもいいものでした。誰が自分を殺すための刑具である十字架を負いたいなどと思うでしょうか。十字架を負うだけで,もう十分刑に服しています。できるものならば,こんな十字架は降ろしたいと願っています。イエス・キリストは自分の十字架を負いきれずに,それこそ全く関係のない通りすがりの男に代わってもらいました。イエスは刑場に,彼の後ろに付いて行ったのでした。
私達の人生も似ています。なぜ,こんなことを私が担わなければいけないのかと思わされることがあります。それも,自分のことでなく,他の人のために負ってあげているとしか思えないようなことがあります。しかし,十字架は,誰かが負わなければならないものなのです。放ってはおけない十字架が,そこにあるのです。ひとの十字架を負った時に,十字架の重みを感じることができます。この人は,この重い十字架を負って歩んでいたのかと知らされるからです。ひとの痛みを私達は分かってあげられません。しかし,十字架は代わって担うことで,その辛さを分かることができるのです。そして,代わってあげることができるのが,十字架なのです。
十字架とは,そういうものなのでしょう。自分の十字架であれ,ひとの十字架であれ,担って,初めて,その辛さが分かります。すべての人が,それぞれの十字架を負っています。それだけに,もっと互いに労わり,優しくありたいものです。
「互いに重荷を担いなさい。そのようにしてこそ,キリストの律法を全うすることになるのです」ガラテヤ6:2
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冬枯れの庭 石渡 路子
牧師館の裏庭はすっかり冬枯れした草で覆われています。あの夏の暑さが懐かしくなります。この裏庭で,教会学校の子どもたちに流しそうめんを食べてもらおうと思い立ち,裏庭をそれらしくしようとしました。草を刈り,石を取り除き,少しでも平らにしようと土をならしたりもしました。それにしても,草の成長の速さには驚かされたものでした。いつの間にか,芽を出し,あれあれと思う間もなく,しっかりと生い茂ってしまうのでした。
教会学校の夏のキャンプを終えてからは,もう庭の手入れもしませんでした。草も伸び放題にしておきました。すると,小さな野原のような庭になっていました。その草が,今はすっかり色づき,枯れています。季節の移り変わりを,この小さな庭が教えてくれました。
私達の人生も,この季節の移り変わりを振り返るように,立ち止まって,過去を懐かしむ時が来るということを思わされます。春の初々しさ,夏の成長盛り,秋の実り,そして,静かに冬枯れへと時は刻まれていきます。自然の営みが何事もなく行われていくことが一つの恵みであるように,人生も老いてゆくことが恵みであるのでしょう。
「私はあなたがたの年老いるまで変わらず,白髪となるまで,あなたがたを持ち運ぶ」イザヤ46:4
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朝の大気のなかで 大西 時子
野枯れ始めた大地をまるごとゆるめるかのようなまったり朝日。
早朝所用で車を走らせた帰り道はローソン。
愛猫マドちゃんの缶詰と低脂肪牛乳。
いいお天気だなぁ。
全てが鞣されていくようです。
休耕田に犬たでの群生。
事務所を通り越し,少し初冬の朝を撮りに自宅裏の山際に車を乗り入れました。
かつてここは愛犬ムーちゃんと毎日散歩したコース。山裾の竹やぶの中に雑木と混じって柿の木が一本,色づいた葉と赤い果実が美しい晩秋の景色を際立たせています。
愛犬が亡くなって5年,植林したばかりだった山裾の杉が幹を太くして2,3メートルまでに背丈を伸ばしていました。
北側の山の一部は造成され沢山の住宅が建ち並んでいます。5年の時間の流れは私の生活形態を変え,辺りの様子も変えました。
一入の感慨にふけり乍ら数枚の草花や景色をカメラにおさめ仕事場に帰りました。
仕事場の家族,半ノラ生活をともにする猫のマドちゃんが今か今かと朝ご飯を待っています。
動物との出会いもご縁。
静かなひと時,穏やかな朝の光がギャラリーにも差しこんで豊かに一日が始まっていきます。
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笑いジワ 2008.11.06 西山 欣子
月初めの3連休から今日まで,教室がお休みだったこともあって遊び呆けてました(ちょっとは仕事もしたけど)。
遊び呆けるってことは,楽しいことがいっぱいあったということで,自然とずっと笑っていた訳で・・・。
そんなこんなで今日は・・・。
「おまえ,目の下のシワがごっつい目立つぞぉ〜〜」って にっしゃん(夫)。
え?? ホンマに?
・・・・ってことで,慌てて自分の顔をチェックしてみると それは それはみごとなシワシワ。
試しに鏡に向かって,ニッコリ笑顔をしてみて,元の顔に戻してみると・・・おぉ,笑いジワは残ったまま。
なるほど・・・。
どうやらこの歳になると,お肌はかなり固くなってるらしく一度できてしまったシワは,すぐには元に戻らないらしい。
私としては,男性のシワには結構惹かれるんですけど女性には,ちょっと致命的でしょうかねぇ。
ま,笑いジワが増えるほど笑顔な毎日が送れるってことは,ありがたいことかもなんですけどね。
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