三木家古文書について(その4-1)
               三木 信夫

 三木家が代々深く関係をもったのが天皇一世一度の大嘗祭である。大嘗祭は大嘗会(だいじょうえ)とも称した。その中心行事は天皇が悠紀(ゆき)・主基(すき)の田の新穀をもって天照大神および天神地祇を奉祭される儀式といわれている。その中で阿波国麻殖忌部の役割として,麁妙(あらたえ)奉仕者を御衣御殿人(みぞみあらかんど)として指名された忌部氏人達で麁妙神服(あらたえかむみそ)を織って神祇官に進じることである。麁妙は大嘗会で悠紀殿・主基殿の神座に神衣(かむそ)として祀る麻織物である。
 御衣御殿人は,上古より阿波の麻殖忌部氏人達から卜定(ぼくじょう)によりその都度選定されていたが,鎌倉時代にはすでに御殿人の家筋も三木家などにほぼ固定している。
 尚,阿波忌部氏人以外のものが調製した場合麁服ではない。
 大嘗会には,その都度朝廷から阿波国に「官宣旨」を下し,同時に太政官からは「太政官符」を阿波国に申下し,麻殖忌部氏人に麁服の御衣を織らしめ,神祇官から下向する勅使「荒妙御衣使」(従五位クラス)に手渡して進上することになっており,御殿人は京師(けいし)(=皇居のある都)へ同道する。
 このように「あらたえ」の場合は,中央の神祇官・太政官より必ず阿波国司に「官宣旨」と「太政官符」が対で届けられ,国司はその写しを持って麻殖忌部の氏人に先例により依頼する。
 三木家にはこの写しである「官宣旨案」「太政官符案」で「後伏見天皇(1298)・花園天皇(1309)・後醍醐天皇(1318)・光厳天皇(1332)・光明天皇(1338)の各大嘗会」に関するものを保有。亀山天皇大嘗会(1260)の場合は氏長者からで別形式でもあり前掲「三木家古文書について(その2)」を参照。
 次回は「官宣旨案」「太政官符案」のうち後醍醐天皇大嘗会に関する資料を解説する。

ペンパールEthelを尋ねて3万里(4)
               天羽 達郎

 翌日はヒースローからウィンダミアにむかった。高速道路を西に向かい途中で北側に方向転換しなければならないのだが,地図を見ているナビゲーターの私が標識を見間違えて,真っ直ぐ進んでウェールズへ行ってしまった。
 大きな橋をわたるとロンドン付近とは景色がまったく違う美しいところだった。気がついて引っ返し北へ向かってようやく目的地に着いたのは夕刻だった。約500km走った。
 そこで2日間滞在しグラスミアへ行きワーズ・ワースの住んでいたダプ・コテッジやワーズワース・ミュージアムを見た。そのあと絵本で有名なピーター・ラビットの作者ベアトリックス・ポターの住んでいたヒル・トップへも行った。彼女の住んでいた家の中の階段やカーペット,家具,それに窓から見える風景などがそのまま絵本の中の題材に使われている。周囲の土地は作者が絵本で稼いだお金ですべて買い取り国に寄付をした。そこには当時そのままの農地農家があり,住民もそのまま住んでいる。そこに至ったまでの物語が昨年映画化され見にいった。僕が見た景色が全部画面に出てきた。懐かしい気分になった。(写真)この時の旅は例の液体爆発物による航空機爆破未遂事件があった年で,僕達はその騒ぎに巻き込まれた。帰りの飛行機が定刻通り飛ぶかどうか分からない。航空会社からは早めに空港に来いといわれていたので,周囲の地理も余り調べる余裕がなくそのまま帰ってきた。あとで愕然とした。ヒル・トップがあるニア・ソーリー村はエセルさんの住んでいるミロムとはそんなに遠くない場所だったのだ。車でその周辺をドライブしたとき1時間以内の場所まで行っていたのに気がつかなかった。しまったと思った。そして僕はもうエセルさんには一生会えないと思った。

(以下次号)

 すべての思いを家族に 51
 親の愛
           田上 豊

 親の愛って凄いのです。自分の子供をとことん愛するのです。何が有ろうと信じてくれます。我が子のためならシイタケのホダ木のように犠牲になるのです。
 それが愛なのです。子供には何も求めないのです。求めた時から本当の愛では無くなるのです。動物を見て下さい,子育てのためなら危険を省みないのです。
 自分の子育ての失敗を見るとき,ご祖先に謝るのです。私達は自己保存の本能が働き子育ても多くの失敗を重ねています。その時にどう考えるかが問題なのです。居なくても親たちに聞くのです。ご先祖の思いは子孫が受け継ぐものです。
 親より子供の魂が上なのか?
 人を好きになり愛して二人が一緒になるのです。二人の愛は,つかの間なのです。子供を授かるのです。その日から赤ちゃんが優先なのです。子育てを通じて親が育って行くのです。親が大人の成っていくのです。そう言う意味からすると子供に感謝が出来るのです。
 文句や愚痴を言わずに楽しく生きる方法
 痛くない,重くない,苦しくない
 自分の心と頭の鋳型を改良するのです。即ち精神作用と行為を時代に合わせるのです。基本軸(人の為)は狂わせないようにするのです。不変と可変を時代に合わすのです。迎合するのとは違います。

無酸素運動と有酸素運動
               芝山 靖二

 NHKテレビ放送「ためしてガッテン」の“計るだけダイエット”でダイエットに成功して以来,「ためしてガッテン」の大ファンになり,今回も「ためしてガッテン」の受け売りで恐縮しますが,加齢と共にすべての人が筋肉が減り始めます。なんにもしないと,若いころの50%以下になり,畳の縁につまずいて,転んでしまうと言うようなことになってしまいます。
 なんぼウォーキングしていても,水泳をしていても筋肉は付きません。
 やはり筋肉を付けるのは「筋トレ」です。
 この「筋トレ」はキツイ,ハードなほど筋肉がつくと考えられていました。
 ですが最近になって,あまり付加をかけずゆっくりやると,ハードにやるのと勝るとも劣らない筋肉がつくことが分かりました。
 筋肉を成長させるには,脳から「成長ホルモン」を出させることが重要ですが,この「成長ホルモン」はハードな「筋トレ」をやっても出ますが,スローな軽い付加をかけ続ける「筋トレ」でも脳がだまされて出します。
 最近になって分かったと言っていますが,中国の人は遥か昔から分かっていて,あの太極拳が有るのだと思います。
 この「成長ホルモン」自分の体でつくる筋肉増強剤で筋肉を成長させますが,又脂肪の燃焼も助けます。
 したがって,有酸素運動をする前に,無酸素運動の楽な「スロー筋トレ」をして脳をだまして,「成長ホルモン」を出さして,ウォーキングなり,水泳なり,自転車なりをすると,ダイエット効果があがり,有酸素運動ではつかない筋肉がつくそうです。