精神革命 近藤 隆二
6/6〜6/7財団法人モラロジー研究所本部(千葉県柏市)に於いて「伝統の日 感謝の集い」が行われて,全国よりモラロジアンが約1万人弱参加されました。11時より第一体育館にて国歌斉唱,黙想,廣池幹堂理事長挨拶,交声曲「稀人」演奏合唱,「ひびけ世界のあら磯に」を大合唱して,12時30分に閉会になりました。
昼食後,第二体育館で「まなびの集い」(記念講演会)が行われ,講師には東京大学名誉教授・モラロジー研究所顧問 伊東俊太郎先生が「『精神革命』と自然の問題…廣池千九郎の意義」と題してお話し下さいました。(13:30〜14:40)
精神革命とはソクラテス,孔子,仏陀,イエスのいわゆる「四聖人」が成し遂げた,精神上の偉大な変革を意味します。ソクラテスは(正義)を,孔子は(仁)を,仏陀は(慈悲)を,イエスは(愛)を説き,後生の私達に魂の帰着点を教えて下さいました。しかし現代から見ると,取り残された問題―「人間と自然の関係」があります。この点から廣池千九郎の自然観を見直してみたいと思います。……と廣池博士の創立されたモラロジーの意義を「宇宙自然の法則」からお話し下さいました。
私は伊東先生のお話を聞きながら,伊東先生はふれられませんでしたが,廣池博士は天祖・天照大神を聖人として研究され,五大聖人の一貫共通している精神を神の心である慈悲の心として解明されて廣池博士ご自身が聖人の足跡をふみ,実行されて,私達に東方の光として道しるべをつくってくれました。モラロジー研究所を残し,廣池学園・谷川温泉・大穴温泉・畑毛温泉を残して下さいました。このご恩に感謝しつつ,報恩していく決意をさして頂きました。
|
花について 杉本 隆文
「みんな自分が花」 by 斉藤ひとり
一人さんによれば,
「人はみんなこの世に花として生れているのに,草や土として生きているので,苦しい。たった一度の人生を花として生きたほうが幸せになれる。言葉や考え方はとても大事ですが,残りの1%のとても大切なことは,実は外見です」
服を選ぶとき,同じ値段なら,きれいな明るい色を選んだ方がいいとか。又シックな色が好きな人はアクセントととして,何か光物(ブローチでも,ペンダントでも)を付けた方がいいとか。その時,本物でなくてもよく,千円のものでも構わない。(光っていれば,「鯖」でも「こはだ」でもいいとか? もちろんジョークですが・・・)
人はその時の心の状態で,選ぶ色が変わるとか。又調子のいい時や元気な時は人は明るい華やかな色を選ぶが,逆のときは,暗い色を好むとも,何かで読んだことがあります。そこで,心の状態を形から入るという意味でも,少々明るい色の服を着たほうが元気が出るように思いますし,又,光物は魔を遠ざける,という事を何かで読んだ気がします。
最近は梅雨に入り,アジサイや菖蒲の花が美しく咲き出しましたが,花というのはまさにタイムリーに,丁度その季節に合った花をさかせるような気がします。
春なら暖かい色のたんぽぽやチューリップ,夏ならひまわりや朝顔,秋なら菊や桔梗など,(又紅葉も),冬には山茶花など・・・。
まさに「大自然に勝るアーティストは居ないのでは!」と花や夕日などを見て思います。皆さんはどうですか?
|
早起き 石渡 修司
年を取るほどに,父に似てくるようだ。我ながら,そんな自分を発見すると,妙におかしくて,苦笑いしてしまう。
父は,早起きだった。家族の中で,誰よりも早く目を覚まし,寝床からも起きだした。太陽が出るより早かった。そんなに早く起きて,一体何をしていたのだろうか,その当時は,知るよしもなかった。私は学校や職場に遅刻しない時間まで,ぎりぎり寝ていたからである。
そんな私が,今は,父と全く同じように,家族の誰よりも早く,と言っても,連れ合いと二人だけになってしまったが,太陽が出るよりも早く,起き出している。新聞の朝刊が来るよりも早い。
一体,そんなに早く起きて,何をしているのだろうかと不思議に思われていることだろう。きっと,父もそうだったに違いない。私は,教会の会堂に行き,聖書を広げ,読み,色々と考える,私たちはそれを黙想の時と言う,至福の時であると言う人もいる。私もそれに近いかもしれない,正直に言えば,黙想と言う形は取っているものの,半分眠りの世界に浸っている。それなら,わざわざ,起きてこないで,ふとんの中で,眠っていればいいのにと,言われそうである。
しかし,この習慣は止められない,無理をしてもいないから続けられている。半覚半眠状態が心地よいからであるからか,神の懐に抱かれているような気持ちでもあるからなのか。それ以上に,会堂の中に,ただ一人でいる,その孤独さが不思議と安らぎを与えてくれる。
父が,一人早く起き出し,何をしていたのかは分からない。冥界に行ってしまった父に,もう,聞いて,確かめることもできないが,今,私がしていることと同じようなことをしていたのかもしれないと思う。なぜなら,私が益々父に似てきているからである。
「父がすることをなんでも,子もそのとおりにする」ヨハネ福音書5:19
|
夕立と虹 石渡 路子
雷で始まり,雷で終わる。雷が梅雨(つゆ)入りと梅雨明けを教えてくれるといいます。雷は夕立に似合います。急に空が暗くなり,雷と共に,大粒の雨がにわかに降り出し,道を歩いている人が走り出す様子は,夏の夕立ならではの光景です。
雨が上がる頃,東の空に虹ができることがあります。虹は,太陽を背にして見ると見つけることができると言います。鮮やかな虹を見つけたときには,嬉しくなります。虹には私たちに喜びを与える力があります。
聖書に「ノアの箱舟」という物語があります。人々が享楽のみを求める時代に,神と共に歩むことを願った人の話しです。ノアは神からの語り掛けで箱舟を造ります。洪水が起こり,地は水で覆われました。生き物はすべて滅び,ノアの箱舟に逃れたものだけが生き残りました。一年間,箱舟の中に閉じこもっていたノアたちに解放の日がやってきます。箱舟を出たノアたちは神にささげものを捧げ,感謝しました。その時,空に虹が現われました。神がすべての生き物との約束のしるしとして,虹を空に架けてくださいました。
空に虹が架かるかぎり,神はご自分の約束を忘れてはいないと,私たちに語ってくださっています。虹は神さまからの語りかけなのです。ですから,虹が架かる時,私も表に出て,「神さまありがとうございます。確かに,聞きました」と,ご返事することにしています。
「わたしは雲の中に,わたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる」創世記9:13
それで,私は夕立が降り出すと,表に飛び出すのです。よろしければ,ご一緒しませんか。
|
無量寿寺参拝 芝山 靖二
兵庫県加東市にある,念佛宗三寶山無量寿寺を参拝する機会を得ました。
場所は,明石大橋を渡り,舞子から北へ50キロほど行ったところにあります。
このお寺の凄いところは,普通,お寺や神社はまず本堂を建て,又寄付がよったら山門を建てとするところですが,ここは30年以上信徒5万人の寄付を蓄財し,何にもない真白な地に全てのレイアウトを考えて,全部の建物を一気に建てたのです。一気といっても工期7年350万人の力結集55万坪の境内には,現代建築の粋を集めた国宝級の建物が並びます。本堂の鬼瓦と本堂前の石灯篭はギネス世界記録認定です。
建物の凄さは聴きしに勝るものがありますが,それより凄いのが参拝者に対する持て成しの心です。私たちは阿南から4人,他4人で行きました。計8人の案内に,案内僧とスーツ姿のサポート役が3人,それに驚かされたのは看護師が一人,階段で転んだり疲れたり気分が悪くなったりした時のためだそうです。
事務所で参拝の注意事項その他説明を聞き,4時間の見学に出発しました。見学は全て予約制で1組10名までが午前と午後の1日20人まで,広々とした境内は信者の方があちこちで庭の手入れをしていますが,ガラーンとしています。どこかの有名観光寺院とはゼンゼン違います。それからここは拝観料は取りません。賽銭箱も定置にはありますが,誰も使っている様子がありません。
「阿の波風」参加者の皆さん,一生に一度は参拝に行ってください。期間はあわてません。千年先を見据えて建ててあるそうです。下記のホームページから申し込み予約できるそうです。
http://www.nenbutsushu.or.jp
|