真実と心         室伏 聖司

葉っぱの裏に神様がいる。
と言った人がいる。
目に見えない所に真実はある。
と僕は思った。

真実が隠れてるのか?
私が気がつかないのか?

穴吹川の水は透き通っていた。
東京の水は濁っている。

僕の心の水は要らない情報でドロドロ。
心の禊ぎをしなければ。

真実は,すべての中にある
タダ,人間が自分の都合に合わせて
物事を見ているに過ぎない。
と別の人が言った。

東京の濁った水にも真実はある。
要らないものはない。
自由な心をコントロールしよう!
どうせだから楽しい方が良い!


 【写真 日本一の清流 阿波の穴吹川にて】

精神年齢  世界一小さな美術館 澤口基子

 実年齢より精神年齢の未熟な青ガキの自分です。70代80代の方達との出会いも多かったこの一年でした。
 青ガキの私が,ウデのスリ傷を語り,足の切り傷を語り,ワハハハハーとヤケクソ笑いをして開き直っとったら,その人なりの包み方で包容して下さる。人それぞれのこれまでの人生,生き方が,その時伝ってきます。有難いことです。

                 中村 修

葉 書        松林 幸二郎

 熊本県に漬け物作りで,“国起こし”の元祖ともいえる94歳になる山北幸という老婆が住んでいます。8年前,現役を退き老人ホームに移り住みましたが,いまも元気で後進の指導にあたっています。
 郷里の旧友白石さんは,毎日,10枚を下らぬ葉書を,知人,友人,独り住まいの方や旅先でお世話になった人など,多くの人に書き送っているのは知っていましたが,山北さんと30数年前に知己をえて,現在に至るまで交流を育み,8年前から彼女に,毎日欠かさず葉書を出していると知った時は,絶句したものでした。
 日々誠実に,ひとりひとりを思いやり,ひたむきに生きる彼の愛の実践に,私はどれほど学んだことでしょう。同時に,愛に欠ける自分の姿を自覚したものでした。