兄は65歳になるのを楽しみにしていた。65歳になれば,希望していた老人ホームに入ることができると思っていた。自分の世界が4人部屋の病室,そのベッドの上だけという生活に耐えられなくなっていた。しかし,その願いも夢も実現することはなかった。兄は63歳で亡くなったからだ。
今月,私は65歳になる。兄が夢に見た65歳という年齢に達することになる。確かに,兄が考えていたように,65歳という年齢は人生の大きな節目だ。今は面と向かっては使われない言葉になっているが,「老人」という言葉があてはまる。というのは,社会の色々な応対が大きく変わる年齢であるからだ。老人介護,老人年金を初め,各種サービスがこの65歳から始まる。老人という言葉こそ使われていないが,中身はまさに老人を対象としている。老人として特別扱いしてくれる。老人は老いのため,何か補い,助けなければならない,だから,種々の恩典を与えようとしているのだろうか。
「白髪は輝く冠,神に従う道に見出される」
箴言16:31
イスラエルでは,子どもたちは老人の前で立って,席を譲ると聞く。老人を労わる心からではなく,老人に対する敬意を表すためだとのこと。能力の優劣で考えれば,老人は多くの点で劣っていることは確かだ。しかし,その存在の意味から見て行く時,尊いものがある。その尊さに目を向ける時,神に対する畏敬の思いが湧いてくる。それがイスラエルの子どもたちの行為となって現われているのだ。
兄が願っていた65歳という年齢が与えてくれたはずの喜びを,わたしは兄に代わって、味わってみよう。それが兄への慰めになると思うから。
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今年の冬は例年とは異なり,寒さが厳しくなりそうです。全国各地で積雪のニュースが聞かれます。この数年,暖冬続きで,スキー場は雪不足で泣かされていましたが,ようやく,笑顔を取り戻せそうで,良かったと思います。
冬に咲く花は,暖冬であろうが,極寒の冬であろうが,健気に咲いています。教会の会堂の前にある小さな植え込みに,今年も白い水仙の花が咲いています。冬の日差しを浴びている時は,穏やかに温かさを満喫しているようですが,一転して,氷雨の中で濡れながらでも咲いています。また,降り積もる雪の中で咲いている姿には,なんとも言えない,凛とした強い意志さえも感じられます。それぞれに与えられた使命を忠実に果たしているかのようです。
わたしたちもそれぞれに与えられた使命を生き切ることが期待されているのでしょう。イエスさまが人々にののしられ,つばきされ,あざけられても,十字架を負い,ゴルゴタの丘に向かい,十字架に架かられたのも,その使命を全うされるためであったことを思います。
水仙の花に寒さに立ち向かう強さを感じますし,イエスさまに使命に生き切った強い愛を感じます。
「ののしられてもののしり返さず,苦しめられても人を脅さず,正しくお裁きになる方にお任せになりました。そして,十字架にかかって,自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました」 ペトロの手紙1 2:23-24
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私はこの(旧)阿波風?38号で,道路交通法違反(スピード違反)のことを書きました。その時,いろんな体験を通して感じたのは,泣きたいほど情けなかった。お金の余欲もないのに多額の罰金,その上裁判所に出頭し略式判決を受けたこと等々,そして心に誓いました。
二度とこのようなつまらないことはしない,と。少なくとも一年間は無違反,そして達成したと思っていたら,またもや信号無視による交通反則告知書(ブルー)を受けとる。
今回の違反で確認することが出来たのは,物があるから見えるのではなく,見るから見えることです。物は誰が見ても同じように見えると思っていますが,物は人によって見え方が違います。年末の支払いをどうしようかと,あれこれ考え頭を悩ましながらハンドルを握って目は前方の道路も信号をも見ているのですが,心は金策の方向にむいていました。赤色=止まれ,それに反応できない自分がいたのです。
正
に「
見
れども
観
えず」です。この言葉の前に重要な言葉を入れなければなりません。
「
心
,ここに
非
ざれば,見れども
観
えず」
この度の違反により,何事も物事の真相や真理は,目ではなく心(
心眼
)から
視
て
捉
えないと,見えている赤信号でも視えないことに気づかせて頂きました。
そこで一句。
「何事も,すべてのことに,意味があり」
いやまてよ。2年少々前にも違反をして,また今回も懲りず交通違反をしてしまった。
「仏の顔も三度」という
諺
もありますが,もしや,これ「神様からの
警告
」!
気を付けよう。交通違反より人生(人間生活)違反をしないように。と!
違反という事実は変えられないが,それについての解釈は変えられる。
ありがたい。
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すべての思いを家族に 63
もっと喜ぼう 田上 豊
どのようなことが起こっても喜びに変えよう。私達は楽しくないと物事が前に進まない。楽しいこと嬉しいことは人生を前向きにするのです。
『われわれの世代における最大の発見は,人が心構えを変えることで人生をも変え得ることである』
有り難うは,孫にでも子供にも妻にも探せばいくらでも感謝が出来るものす。人の喜ぶ事が一日に何回出来たでしょうか。
はずみの原理(物理学の原理)諦めずにガンバリ続けると,ある日突然未知の力が湧いて出て来て力を発揮するのです。楽しいことも嬉しいこと,物事を継続する事の大切さやコツコツやることの大切さを知らしめた原理です。
現在不況と言われて,何もかも暗い方に見てしまいマイナス方面に引っ張っています。もっと明るく楽しく生きる方向に向かわないものでしょうか?
物価は安くなり輸入品は安くなり,探せば良いことも沢山あります。暗くてもソ〜と笑ってみたら楽しいでしょう。
探そ探そう喜べることを
喜びや楽しい所へ人々は集まってきます。
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徳島に住んで4年目,おおいに徳島の自然美,歴史文化等を満喫しています。徳島は瀬戸内海国立公園,室戸阿南国定公園,剣山国定公園に擁かれたすばらしいところです。多島美はもちろんリアス式海岸や広くて白い砂浜,吉野川をはじめとする多くの大きな清流と深い渓谷とそれらに架かる技術の高い橋梁,日本三大秘境の祖谷と各地に伝わる数々の伝説,その上「おみーさん」「でこまわし」「そば米雑炊」等の美味しい食べ物等まったく厭きません。2月には,ソロモンの秘宝発掘現場を観に剣山に登る予定です。一昨年までは,神山町上分金泉でそれを探していましたが(イスラエル人渡来説)断念しています。
とにかく徳島は奥が深いのです。歴史が古いのです。多くの古墳がありそこから出た出土品からも伺えます。その証拠に鳴門の萩原古墳と大龍寺山麓の若杉古墳(辰砂を精製)は日本最古とされています。
徳島は謎を秘めた歴史の国なのです。徳島の多くを知り広報し語り継がなければなりません。独り占めしてはいけないのです。そうしなければ「子諦き爺」の隣に「もったいないお化け」が出来るかも。
「おまはんたっすいこといわれん」「どちらえか」
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