冬枯れ           石渡 路子

 日本海を見に行ってきました。行こうとして,行ったというより,行った先が日本海だったという方が正しいのです。と言いますのも,香住というところが,どこにあるのかも知らずに,バスツアーを申し込んでしまいました。バスに乗り込み,連れ合いと並んで座ります。いつものことですが,連れ合いは窓側の席,私は通路側です。連れ合いは,窓の外の景色を飽きず,眺めていますが,私はバスの心地よい揺れに身を任せ,眠りに浸って,満足です。
 添乗員からコースの説明があり,ルートの地図が回って来ました。なんと,鳴門大橋を渡り,兵庫県を縦断し,日本海側まで行くとのことでした。全くの初めてのコースで,ワクワクして来ました。兵庫県側に渡り,川沿いの自動車専用道を走っていきます。河川敷は冬枯れしたススキが続きました。冬枯れの草はらはすべての草が死んでしまったかのように堅く立ちつくしていました。確かに,地表の草の葉も茎もみんな枯れ,その役目を終え,死んでいました。強い風が吹けば,折れ,飛ばされて行くことでしょう。しかし,今も,枯れた草が残っているのは,根につながっているからです。この根から,次の新しい草が生えて来ます。根に命が生き続けています。冬枯れの草はらは,死んだように静かですが,次の命を地下の根に持っています。地表の草が枯れ,死に果てた後,新しい命が芽吹いて来ます。
 私達も困難な状況に置かれ,自分の無力さや弱さに失望し,あきらめます。しかし,絶望したときに,いいえ,絶望しきったからこそ,新しい希望が与えられます。絶望の中に希望の芽があるのです。切り倒された木の切り株から,根から芽が出るようにです。
「エッサイの株から,ひとつの芽が萌えいで,その根から,ひとつの若枝が育つ」イザヤ11:1

子供の目        橋本 節子

 スカウター(遊具)を付けた孫の純平(五歳)が「ばあばぁのレベルがわかる!」と得意になりタックルしてくる。
 「痛い!それ何?」と大きな声を上げ尋ねると,なんでもドラゴンボールのマンガの中で,地球外の星から来た人が着けているものらしい。それは,「すぐさま相手(地球人)のパワーレベルの凄さが,パッとわかる。」というのです。
 そして「バァバは弱い!」と言いながら…得意になってというか,バカにしたように私の足をバシバシ蹴ってくるのです。
 そこで「一番強いのはだれ?」と尋ねると下記のような答えが返ってきた。
1. 神山のばぁば
2. 母
3. 父
4. ナオコ(母の妹)
5. 武じじ
6. 神山のじじ
7. 節子ばぁば
8. 妹 葵(2歳)
9. 弟 鉄平(5ヵ月)
 なんと私は2歳児の上に位置するのです。
 このレベルは,一体何を意味するのでしょうか?

「変わる…変わらない。」     長井 宏一

 「変わる」「変わらない」という言葉には同時に,対極の二つの意味があります。
 10数年ぶりに会った友人に「変わってないな」と言われました。
 「変わらない」と言われると,若い!という褒め言葉に思える半面,10年経っても何も成長していないのかと複雑な気持ちです。
 「変わった」と言われると,成長を認められる一方で,年寄りになったのか…とそれは,それでショックです。
 「変わる」「変わらない」の究極の答えは何でしょうか?」

日和佐に行った事   笠原 彩加

 1月1日に,日和佐(美波)に行きました。初日の出をみるために,5時ごろに家をでました。いとこの家族と,家族で行きました。7時ごろに初日の出はでました。初めてみたのでとても感動しました。寒かったけどみれてうれしかったです。来年もみれたらうれしいです。
 その後に,ひいじいちゃんとひいばあちゃんの家に行ってDS(ゲーム)などしていると,お年玉をくれました。とても嬉しかったです。
 お昼ごはんはおせちを食べました。かにや,いろいろごうかなものがいっぱいありました。どれもおいしかったです。
 すこし寝てから4時ごろに新しくできた温泉に入りました。すこしせまかったけど,きもちよかったです。
 それから,6時ごろに焼き肉を食べました。とてもおいしかったです。
 8時ごろにひいじいちゃんとひいばあちゃんの家をでました。
 とても,楽しい一日でした。