徳島県内のがん患者の経済的負担軽減を目的に「AWAがん対策募金」の募金管理団体が発足した。NPO法人に認証され次第,早ければ5月にも募金をスタートさせる。
協賛企業の対象商品の売上金の一部が募金に寄付され,患者の医療費支援などに充てられる仕組みだ。
がん対策基金は2007年に設置された島根県に次いで全国で2例目だ。
一般県民は日常の買い物を通じて地域のがん対策に貢献できる。
協賛企業は社会貢献という会社のイメージアップが図られ,売りあげ増につながる。
がんは30年近く日本人の死因の1位を占める。しかし,治療の継続には大きな経済的負担や精神的苦痛が伴い,容易ではない。
島根の募金では,「設立3年間で7億円」の目標に対して,昨年末までの2年半で6億5000万円が集まっているという。
これらの大きなお金は,がんで苦しむ人にとって大きな力になるだろう。
又協賛企業が多く出てこなければ成り立たない話であるが,この制度はそんなことはないように思う。
全国に先駆けた,徳島県のこの制度大いに応援したいものである。
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生涯学習が叫ばれて久しいのですが,私が指導している三味線教室へ,今から8年前に96歳の女性が習いに来ました。
その方は,明治40年生まれで10歳(小学4年生)の時に,2年位三味線を習ったことがあると言うのです。
習ってから85年以上も経っているのに,三味線の持ち方,構え方,バチの持ち方,ツボの押さえ方,基本的なことを覚えていてすぐに弾けるのです。
85年前に指導された方がすばらしい手ほどきをされているのです。基本を正確に教えてもらっていることが実にすばらしい効果があることを96歳の女性に教えて頂きました。又,私自身が感激しましたのは,96歳の年齢から三味線を再び習うその意欲におどろきました。
頭もしっかりしていて,目も白内障の手術をしてからよく見えるとのこと。正座で約一時間座っておられ,手の指もしっかり糸を押さえられ,耳も聞こえている。譜面を見て弾いたことがないのに努力される。
老いて学べば朽ちずという言葉を聞いたことがありますが,まさにこの女性のことだと感動いたしました。
阿波弁にも「しゃっきん」という言葉がありますが,年老いても頭がしっかりしていてしゃんとしている人のことを言うそうです。
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漫画に「ダメおやじ」というのがあった。週間漫画誌に連載されていた。主人公のダメおやじを家族が寄ってたかって虐待するので,読むに堪えないのだが,これが,結構長く続いた。人の不幸は,笑えるということだったのだろうか。漫画の世界だけれど,自分の生活に比べて見る時,自分の生活の方がいいかと,奇妙な慰めが与えられていたのかもしれない。
考えてみると,結婚し,子どもが与えられ,私も父親になった。子どもがいなければ,親父にもならなかった。頼りない,ひとりの人間が父親になっていく。子どもが,私を父親にしてくれたのだと思う。よく,子どもは親を選ぶことができない,と言う。本当にそうだと思う。違う父親だったら,もっと違う人生であったろうにと,思われても仕方がない。
親が子どもを育てる,しかし,子どもも親を育てているのだと,分かった。子どもと共に,親も親として育っていくのだ。子どもの成長が千差万別であるように,親の成長もそれぞれ違うのであろう。子どもが成長し,経験を積み,知識で,親を追い越して,子どもの方からアドバイスされるようになる。それでも,時として,子どもから相談される時がある。そんな時,こんなふうに子どもと一緒にやってきたのだなあと,懐かしさを覚える。
振り返って,私もダメおやじだったなと思う。家族からいじめられたというのではなく,家族に十分なことをしてあげられなかった,そういう意味で,ダメおやじであったと思う。子ども達は,そんな親父に良く付き合ってくれたと感謝する。漫画のダメおやじは,社長になって終わった。私にはどういう終わりが用意されているのだろうか。
「子らよ,父の諭しを聞け,……わたしも父にとっては息子であり……」箴言4:1
父から子へと,引き継がれていくもののあることを教えられる。
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この小冊子が,手元に届いている頃には,桜の花も咲いて,お花見に出かけていることでしょう。桜の花にちなんだ,お話しは沢山あります。この「花咲か爺さん」の話しは,その中でも良く知られています。この話しを聞いて,わたしは聖書の話しを思い浮かべます。
正直な爺さんに飼われていた犬のポチは,日頃の恩返しに,「ここ掘れ,ワンワン」と,宝が埋まっているところを教えました。それを聞いた隣の意地悪な爺さんは,ねたんで,嫌がるポチを無理やり連れていきました。宝の埋まっているところを教えろと,ポチを杖で叩きました。悲鳴をあげて,土を掻きました。意地悪な爺さんは,ここだと思って掘りました。ところが,瓦や石ばかりだったので,ポチを殺し,かまどに放り込んで,焼いてしまいました。
正直な爺さんは,殺されたポチを憐れに思い,その灰を持って帰りました。その灰を庭の枯れ木に振りかけると,見事な花が咲きました。その話を聞いたお城の殿様がご覧になりにこられました。「枯れ木に花を咲かせましょう」と,言いながら,正直な爺さんが木に灰をまきますと,見事に,きれいな花が咲きました。正直な爺さんは褒美をいただきました。ところが,それを見ていた隣の意地悪な爺さんも真似をして,同じように枯れ木に灰をまいたところ,花が咲くどころか,木の下で,ご覧になっていた殿様の顔に,灰がべっとりと付いてしまいました。褒美をもらうどころか,意地悪な爺さんは,その場で,むちで散々叩かれてしまいました。
「だれでも,持っている人は更に与えられて豊かになるが,持っていない人は持っているものまでも取り上げられる」マタイ福音書25:29
人として良いものを持っている人は更に良いものが与えられ,人として良いものを持っていない人は,あると思っていたものさえも取り上げられてしまいます。聖書は本当に奥深いです。
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3月20日,鳥取の伯耆大山へ行ってきました。 20日岡山県境14時頃気温が26度と表示されていました。その夜は民宿でジンギスカンをいただき,点滴も少々注射しました。
21日朝6時起床,8時出発。気温は2度でした。駐車場の車を見ると黄砂の影響かドロドロになっておりました。大山はガスで全く見えません。登るにつれて積雪が多くなり,2合目でアイゼンを装着,6合目の分岐ではかなり風が強くなり,頂上付近の木道では,下から吹き上げる風にしばし立ち止りながら進みました。10時45分無事登頂成功,避難小屋で熱いコーヒーとお菓子を食べる。小屋の温度計を見ると,なんとマイナス6度ではないか。私は2日間で32度の温度高低差を体験したわけです。
そのほか,トンネル内で6台の玉突き事故で私たちの車は7台目を走っていて6台目の衝突目撃し安全にその後ろに停車するという,めったにお目にかかれない体験もしました。
徳島ではまだまだ色々な体験を経験したいと思ってアンテナを巡らせております。
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