自立存在から相互依存へ   石渡 修司

 日本社会の少子高齢化が進む一方で,不景気が大量の失業者を生みだしている。そのような中で,親子の関係に変化が見えだした。子が親を世話するという関係が生活を維持する手段となってきている。今までは,子の独立・自立こそが親の使命と考えられてきた。ところが,失業という事態が,それを許さなくした。子は親の財産や年金をあてにし,寄留生活をする,その代わり,親は子の世話を期待するという関係が生まれつつある。子にとっては,親がいることで,生活が成り立つ,だから親を少しでも長生きさせようと大切にする。親にとってみれば,子が老後の世話をしてくれるという安心が得られる。相互に依存の関係が生まれ始めたというのである。
 それ以前に,夫婦の関係でも自立から依存の形に変わっているのではないか。現在,女性も自立すべきと,その支援策が声高に叫ばれている。それも大事なことである。しかし,今や,自立だけを求める時代は終わり,依存を大切にする時代に変わりつつある。かつては,自立こそ成人の証しであり,依存は未成熟で,悪とさえ言われていた。しかし,本来,人間とは,それほど強いものではない,無理せず,依存しつつ生きていいものだ。互いに依存し合える関係を作ることができるということは,なんと幸いなことか。考えたいものである。
「ひとりよりもふたりが良い。倒れれば,ひとりがその友を助け起こす」コヘレトの言葉4:9-10

巣作り           石渡 路子

 五月,鳥たちは巣作りし,卵を抱き,雛をかえします。鳥たちにとっては,一年中で最も楽しい時かもしれませんが,私にとっては,恐怖の時となります。毎年,かゆみに苦しんでいました。昨年,皮膚科に行って,その原因がダニであることを教わりました。聞くところによると,この時期,私と同じ症状の人が多いのだそうです。
 怪しい天井裏を連れ合いにのぞいてもらったところ,やはりムクドリのひな鳥が死んでいました。この死体から,ダニが発生していたのです。夜,静まって,鳥の鳴き声が聞こえるので,雛がかえっていたのは分かっていましたが,鳴き声もしなくなったので,うまく巣立ったのかと思っていましたが,換気口から外に出ることができず,力尽きてしまったのでしょう。
 今年は,そんな悲しいことも嫌ですし,それ以上にダニに苦しめられるのは困ります。早めに,天井の換気口をふさぐことにしました。間一髪,ムクドリたちより,先に出入り口をふさぐことができたようです。作業している最中に,ムクドリの声が聞こえてきました。
 それにしても,鳥たちの記憶力の良さに驚かされます。ここに巣を作ったということを覚えているのです。しかし,その雛たちが飛び出ることができなかったということは分からないのです。それが,鳥たちの限界,愚かさと思いますが,私たち人間も,同じです。相変わらず,暴力に訴え,人を殺してまでも,主張を通そうとする愚かさ,一方で,飢餓で幼い命が失われているというのに,他方では,満腹になってもまだ食べ,それで残った食べ物をゴミとして捨てている愚かさ,人間はもう少し賢いものに造られているはずなのにと,神さまは嘆いておられることでしょう。
「わたしたちが互いに愛し合うならば,神の愛がわたしたちの内で全うされているのです」ヨハネの手紙1 4:12

新 年 度           御堂 孝

 昨年3月会社を退職し1年間徳島で遊んでしまった。思えば色々な人との出会いがあり,楽しい順調な1年であったと思う。
 昨年は4月の徳島マラソンに挑戦し,故郷に帰ろうと思っていたが2月になってから,もう1年徳島で生活しようと決めた。
 新年度を迎え4月からNHKのカルチャーセンターを受講,シルバー大学にも応募し順調な滑り出しが出来た。ただ,4月の登山は2回共雪であった。特に7日の落合峠でのキャンプは寒く(徳島では暖かい日が続いていた。)装備が万全で無く2時間毎に目が覚めた。朝起きてみるとペットボトルの水が凍っていた。この様な状態で登山をしたためか,腰を痛めてしまいマラソンの練習を4日間休まざるを得なかった。少々気は焦ったがどうにか練習は続けることができた。ところが,17日(土)市内船場町で自転車同士のぶつかりで右の足を痛めてしまった。それでも,LEDのボランティアはこなし,25日当日の朝まで様子を見たが長距離を走れる状態ではないと判断し出走を取りやめた。4月はあまりに多くの事が身の回りで起き,本年度を占うに当たりその資料にして良いか迷っている。連休は八ケ岳に登ろうと思っている。

                 中村 修


すべての思いを家族に 67
人生は毎日変わる。
    田上 豊

 人生・運命は,瞬間瞬時に変化しているのです。私達は良いことも悪いことも現在が何時までも続くと思って居るのです。変な癖を持っているのです。
 良いことも悪いことも,その原因と縁とによって結果が変わって出てくるのです。
 時々刻々人生は動いているのです。余徳例えば(ガソリン)が切れると車は急停車です。
 人間の運命も車と同じですね。ガソリンを補給しないと動かないよね。もう余裕がないのに,大自然を騙す行為が偽装表示,自分の所はバレないと思っているのです。この自然界には「天網灰々粗にして漏らさず」の法則が在ります。やがて自分もこの法則に影響されるのです。
 誰も見ていない善行も,大自然の法則は捕らえています。この法則から見ますと私達の運命は瞬時に変化しているのです。時間の中で動き続けているのです。
 変化している実感はありませんが,確実に成長とか老化は進んでいます。変化しているのです。生き方を明るく楽しい方向に変えて行きましょう。
 感謝の気持ち立ち居振る舞いだよね。感謝の気持ちは心を込めて言葉に出すことも大事ですね。人生が良い方向に変わりますよ。