すべての思いを家族に 73    田上 豊

 謙虚は花,根っこは感謝です。
 家族ってこちらの魂を磨くために一緒に成ったのですね。家族に不平や不満が出てきたらこちらの心を磨くチャンスです。相手を非難,批評は何時でも出来るのです。それはマイナスの思考です。
 謙虚とか頭が低いとかは目に見えるもの花なのです。感謝の心根は目に見えないところに有るのです。陽徳と陰徳の違いです。
 人はどうしても陽徳に目が行くのです。これは本能です。格好が良いのでしょう。奇麗な花に目が行くのです。花にも色々あるのです。春咲く花,夏に咲く花,秋に咲く花,朝に咲く花,昼に咲く花,夜に咲く花等色々あって皆さんが喜ぶのです。
 人はそれぞれを見て立派だとか評価をするのです。神様はそれぞれを見ているのです。
 感謝は植物で言えば根っこに当たるのです。根っこが大事な事は花を作る人には良く判ることです。感謝の心は人の目には見えないのです。この精神作用と心をお神様は喜ぶのです。目に見えない心使いがその人の運に大きく作用をしているのです。
 普通の人が神仏建立に献金,寄付をします。私の地方は人より多額の金額を出す人が多くいます。寄付金の競争です。石塔に自分の名前が刻まれるのが嬉しいのでしょう。これもなかなか出来ないことです。陽徳の一つでしょう。私もスタンドプレーが好きです。人の目に映るからです。人はこれも利己心と考えていません。これは閻魔さまが喜ぶのです。
 阿波の蜂須賀公がお寺さんに寄付をしています。その金額を書くところに若干圓と記入しています。これは陰徳の一つです。神様が喜ぶのです。

ショック           御堂 孝

 大ショックを受けました。平成18年4月に徳島に参りました。6月に大歩危の鶏足山に登山をしました。955mの山です。近くには第48回国体山岳競技の登攀会場となった古宮嶽があります。昔は厳しい岩場の行場があったと聞いております。確かに鎖のある岩場を越えるのは慎重を要するところでありました。山は西の展望が開け,吉野川を挟んで黒滝山,野鹿池山が望め,眼下に吉野川を見下ろす高感度たっぷりの場所でした。美味しい弁当を食べ,下山の途中休憩しようと思って何気なく掴んだ木が突然折れ目の前にあった岩に顔面をぶっつけ,前歯を1本折ってしまいました。歯の欠片を持って翌日歯医者さんに行き,残った歯と結合していただきました。おかげで歯26本はすべて自前であると今までは自負してまいりました。先日その歯に少しのガタが生じましたので歯医者さんに行って看てもらったところ再び折れて接着不可能とのこと,大ショックを受けました。8020(80才20本自分の歯)推進委員として1本でも自分の歯で無くなることにショックを受けたのです。このショックに打ち勝つため今日も焼酎の点滴を打つ事であろう。

平均寿命         芝山 靖二

 ある年の男女別にみた年齢別死亡率が将来もそのまま続くと仮定して,各年齢に達した人たちが,その後平均して何年生きられるかを示したものを平均余命といい,つまり0歳児の平均余命を特に平均寿命と言う(日本大百科全書)。
 平均寿命は天寿をまっとうした人のみの統計だけで無く,新生児の死亡も入っている。
 又ある程度以上の年齢のデータについては除外して計算している。これは,あまりに少数の高齢者のデータを算入すると,その生死によって統計が大きく影響を受けてしまうからである。
 したがって,日本では平均寿命は実態より短めに計算されているそうである。
 その平均寿命は今や,男80歳,女86歳である。
 これが驚くことに,私が生まれた昭和22年ごろは,男47歳,女49歳であつた。わずか63年ほどで,物凄い変わりようである。
 日本以外を見てみると,昭和22年の日本より低い数字の国は今現在沢山ある。
 ザンビア40.5歳,シンバブエ40.9歳,スワジランド40.9歳。
 これだけを見ても,日本の戦後65年は素晴らしいものである。

スクールガードをして思う     山田 章

 地域学校ごとに集団で登下校を実施している。私は地元のスクールガード(学校安全ボランティア)をして,3年になる。この子供達と接していると,最近の新聞紙上に報じている様な児童虐待や親が我が子を殺す様な事件はどうして起きるのか,考えられない。
 46回教育者研究会の挨拶の中で,モラロジー研究所理事長は次の様に云われている。「日本人の育成は,学校だけの役割ではなく,家庭や地域の役割でもある。学校,家庭,地域が教育力を高め,円滑な連携をとっていれば,そのネットワークの中で子どもたちは健全に育ち,よき日本人が育成され,この国は世界になくてはならない国となっていくと思います。国づくりとは人づくりであることを再確認し,よき日本人を育てていきたいと念願する次第です。」と云っておられます。
 しかし私達人間は「利己心」を持って生まれ,生活し,暮して来ました。廣池博士は,論文7冊目289頁2行目に,次の様に述べています。
 人間の利己心は,眼前の自分の利益を与えられる人を恩人としてこれに服従するに至るものなるが故にその弱点は人間の最も尊敬をせねばならぬところの,神,聖人,君主,祖先,父母とか,その他の恩人(伝統又準伝統)の系列に向かって恩を忘れかえって後日には自己を害するごとき,私恩にとらわれてそのものに尽くすようになるのであります。全く此の様な事が,全世界の有様であると述べております。此の様な根本的な理を悟って,心の中に幸せを求めて生活を送りたいものです。

    幼稚園 年長組 橋本 純平