青石の考古学(1)(徳島大学埋蔵文化財調査室)中村 豊

はじめに
 大阪出身の私は,1996年初めて徳島に在住するようになった。当時まだ明石海峡大橋はなく,沖洲マリンターミナルから徳島駅へ向かう車中でもっとも印象に残っているのは,町中が青い石であふれていたことである。
 ここ徳島をはじめ,瀬戸内海東部地域一帯(近畿地方東半〜中四国地方西半)では,縄文時代以来,青石(結晶片岩,以下文脈に応じて使い分ける。)をさまざまなかたちで利用してきた。縄文時代以降弥生時代終末期から古墳時代前期初頭にいたるまで,磨製・打製を問わず,石器の素材として貴重な役割をはたしてきたのである。この徳島の歴史,ひいては日本列島史上上極めて重要な資源であった,縄文・弥生時代における青石の利用をみていきたいと思う。

1.青石の分類
 青石(結晶片岩)といっても,すべてが青いわけではない。この講演では,狭義の青石(塩基性片岩)だけではなく,広義の青石として,珪質片岩(赤系)・泥質片岩(黒系・銀系・灰系)を含めてとりあげたい。
(1)塩基性片岩
 塩基性片岩は,その柔軟性から磨製石器に多用される。縄文時代では磨製石斧や石刀などにもちいられ,弥生時代では,磨製石庖丁・加工用の石斧に多用される。磨製石庖丁は,片理に沿って薄くはがれる性質をうまく利用している。加工斧は刃部に対し片理を直交するように製作している。
(2)泥質片岩
 泥質片岩は,概してもろいため,利器としてはあまり向いているとはいえない。しかし,破砕することも視野においた石棒の素材としては適しており,とくに銀色にギラギラと輝く絹雲母―泥質片岩は,縄文晩期末から弥生前期初頭にかけて,さかんにもちいられたことが判明している。
(3)珪質片岩
 珪質片岩は,片理に沿って両極打撃を加えると,容易に薄く剥離することが可能である。一方で片理に逆らう力に対しては強靱である。極めて硬質であるため磨製石器向きではない。また,紅簾石―珪質片岩(紅簾片岩)は,視覚的にとくに特徴的であるといえる。これは,おそらく当時においても意識されていたに違いないと思われ,石器の素材としては,紅簾石を含まない珪質片岩よりも多く選択される傾向が強い。こうした特徴をいかして,原産地では打製石鍬(打製石斧ともいう。以下打製石鍬)や打製石庖丁の素材として多用される。また,管玉・勾玉を製作するための擦り切り具や内磨き砥石としての流通がみられる。

(以下次号)

「駿ちゃんは,いい子です」
文・絵  鳥取第一幼稚園 年長組 澤田 優志


 駿ちゃん,生まれてきてくれてありがとう。
 初めて駿ちゃんを見た時,すごくかわいかったです。
 ぼくが駿ちゃんのにおいをかぐと,レモンみたいなにおいがしました。
 駿ちゃんがもう少し大きくなったら,美織ちゃんと3人で,庭で川作りをして遊びたいです。
 いっぱいお乳を飲んで,桃太郎みたいになってください。
 駿ちゃんへ,お兄ちゃんより。

「3人兄弟」      澤田 織世


 これは,私の大切な子ども3人の生後間もない頃の写真です。左から長男の優志,長女の美織,次男の駿志です。
 こうして写真をじっくり見ていると,やはり兄弟はよく似ています。特に驚いたのは,優志と駿志です。髪の長さが違うだけで,顔はそっくり。
 駿志も5歳になったら,今の優志のような姿になるのかな・・・。それとも,また違った姿になるのかな・・・と,成長が楽しみになります。
 唯一の女の子である美織は,すっかりとお兄ちゃんに影響され,レンジャー物のテレビや本を見たり,お面をかぶったりして遊んでいます。おもちゃの鉄砲を撃つ格好も様になっています。
 まだ幼い3人の子どもを育てるのは,悪戦苦闘の連続です。それでも,今が一番かわいい時期なのだという事を思いながら,じっくりとこの時間を楽しみたいです。

動物や植物にも心は通じる      近藤 隆二

 心の生涯学習セミナーを受講した時,講師よりムカデが竹薮から出てきて家へ入ってきた時,熱湯をかけて殺したり,たたいたりしていたそうですが,ある人から教えられて「殺さずに,もうウチの家へ入ってこられんでよ…」と言って逃がしてやると,あくる年からムカデが家へ来なくなったとお話し下さいました。又,ネズミもネズミ獲りやネコいらずで退治していて毎年住みついていた時,とり餅にかかったネズミを7匹逃がしてやり「もうこの家へはこられんでヨー」と言ったらその日から来なくなったそうです。
 猫も「かわいいなあ」と思っただけで近寄ってくるし,「ノラ猫め!」と思っただけで逃げてゆきます。心が伝わるのです。
 バイオテクノロジーで薩摩芋の苗を注文された方が話してくれました。注文した方とトラブルがあって快く思っていなかったら,他の人が注文してくれた苗は順調に生育しているのに,トラブルがあった人の苗だけは成長しないそうです。
 観葉植物に毎朝「バカヤロー」と声をかけ続けたら枯れてしまったそうです。逆に毎朝「おはよう」「ありがとう」と声をかけたら生き生きしていると貸バチをしている方から聞きました。
 植物にも「いのち」だけでなく「こころ」があるのですね。
 私達人間は動物や植物よりも霊的に高いので,思っただけで瞬時に心は伝わります。「思いやりの心」は相手の心を慰安し,安心を与えます。相手の方に「いい方だなあ」と信頼され人望も出来ます。相手を見下したり高慢な心で接すると相手にされなくなります。心ひとつで極楽にもなり地獄にもなります。

デジタルウォークマン   芝山 靖二

 今月10日の日和佐道路開通記念マラソンで,愛用のウォークマンを首から掛けていたのですが,余りの暑さと坂道に参ってしまい,給水ポイントで頭から水をかぶり濡れてしまいダメになってしまいました。
 このウォークマン,最近のデジタル技術恩恵で素晴らしいものです。学生時代から音楽が好きで特にビートルズが好きで誰よりもよく聞きました。社会に出てからはステレオにも凝ってプレイヤーはテクニクス,アンプはヤマハ,スピーカーは山水と色々なメーカーのオーディオ機器を買っていましたが,40年ほど前になりますが当時の物価でも非常に 高価なものでした。それがこのウォークマン,一万円から三万円で買えます。しかもイヤホンで聞く音は,40年前に買った30万以上したオーディオセットに負けていません。しかも40年前は好きな曲を聴くには,FM放送を普段から聞いていて好きな曲が流れればテープデッキで取るか,レコード,アルバムを買うしかありませんでした。ところが今では音楽配信サイトから1曲1曲好きな曲だけ150円で買えます。YouTubeから取れば無料ですがこれは違法なのでお勧めできません。
 今ではこのウォークマンに取りこんだ曲が200曲近くになりました。一度聞いた曲が又出てくるには10時間近くかかります。ちなみに最近の容量の多いウォークマンになると42,000曲入ります。