現代だからこそ、古民家で
現代では生活が豊かになり、ボタンひとつでなんでもできる便利な時代です。しかし、その反面、人が考える事、体を動かす事が少なくなってきているとも言えます。古民家を耐震補強し、昔ながらのまま再生してあります。その中には、不便なところもたくさんあります。そこには、これからを生きる子どもたちに必要な”考える事””体を動かす事”があり、不便さは脳と体を鍛えてくれます。また、昔の家は体に害のない自然素材がふんだんに使われ、無垢の木は、ハイハイする赤ちゃんにも優しいです。そんな家に合う、地球に優しいエコな暮らしめざし、布おむつを使用して紙おむつの削減したり、資源の再利用なども行っています。
自己主張もしっかり受け止める
自我が芽生え、自己主張するのは当然のことです。自分の欲求を素直に伝え、それをしっかりと受け止めてもらうことにより、子どもは安心して自己を発揮することができます。乳幼児期は、人としての土台を培う大切な時期です。かえるの家では、少人数の家庭的な雰囲気の中で一人ひとりの気持ちに寄り添った保育をしています。
棒きれ一つで遊べる子に
既製品のおもちゃも、もちろん使用していますが、棒きれや石ころ、葉っぱなど身近にある素朴な自然素材を遊びに取り入れています。葉っぱを料理に見立て『ごはんだよ~』とままごとがはじまることもあります。その遊びの中で、組み合わせたり、何かに見立てたりすること繰り返し、想像力や発想力が豊かになります。また、カエルやメダカを追いかけ、ずぶ濡れになったり、ぬかるみでどろんこになったりと、ダイナミックに遊んでいます。虫に刺されることもありますが、子どもたちと生き物との関わりを大切にし、自然との共生の道を目指しています。
食べることは、生きること
人が生きていくうえで、食べることは欠くことのできないものです。飽食といわれる現代では、食べることに困ることはほとんどなくなりました。しかし、小児生活習慣病などの問題がでてきています。かえるの家では、食生活を重要な事ととらえています。ただ食べるのではなく、かまどでご飯が炊ける様子をじっと見たり、畑の野菜の世話をしたりと、積極的に”食”に関わる環境を設定し、子どもたちが食べ物や食べることに関心が持てるようにしています。 毎日子どもたちが口にする食事・おやつは、かつお節、煮干し、昆布などから丁寧にだしをとり、化学調味料などを含まない調味料を使用し、体に良くない添加物をなるべく減らした安全の手作り給食です。畑で栽培した野菜や収穫して漬けた梅干しなども給食に取り入れ、伝統文化を大切にした和食中心の食事です。