-北の里山の会・有明の森ニュースレター-
Vol.1-7
2001,04,09
もたもたしているうちに、新年度が始まってしまいました。ごぶさたしました。“お仕事”の関係で、年度末は尻に火がついて、てんやわんやしていました。ニュースレターやらいろいろな連絡もすっかり滞ってしまいました。それに3月の定例会もやらずじまいでした。お詫びします。
なんてことをいっているうちにも、あちこちからエゾノリュウキンカやフクジュソウの話題が聞こえてきます。今度は、早いとこ春の準備にとりかからなくっちゃ…。
と、その前に、2月の報告をちょっとだけ…。
■2月の参加者■
今回の参加者は、イヌ1匹・子ども1人・大人3人、計4人+1匹でした。
どうも、市内の北の方は吹雪だったようで、みなさん二の足を踏んだようです。有明の森もさすがに快晴とはいきませんでしたが、ときおりちらほら雪が舞う程度でした。
でも、ちょっと寂しかった。■2月の野外料理■
2月は、たき火教室と銘打って各人が「焼き物」をということにしましたが、やっぱり「お芋」でしたね。サツマイモ(ジャガイモでも結構いける)を濡れた新聞紙でくるんでその上からアルミホイルで包んで、火の中に入れるだけ。濡れた新聞紙を持ってくるのが大変というときは、雪にまぶして濡らしてしまうという手もあります。
しばらくたき火はできませんが、また次の冬まで覚えておいて下さい。役立ちます。ということで、次は春本番。春の有明の森へのお誘いです。
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■春の妖精を探そう……4月の有明の森へのお誘い
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4月の例会は、4月22日(第4日曜日)です。いつものとおり、午前10時集合ということにしましょう。これからの気温次第ですが、ひょっとしたらまだ雪が残っているかもしれません。
今回は、林の中をぶらぶら歩いて、春の妖精を探したいと思います。カタクリやエゾエンゴサクなどのように初春に上の樹木の葉が茂る前のほんのちょっとの間だけ花を咲かせる植物のことを「スプリングエフェメラル」とか「春の妖精」といいます。春の妖精たちは典型的な陽性植物で、上の木の葉が茂ってきたり林床がササ覆われていたりして陽が当たらないと花を咲かせることができません。本州の里山では、雑木林に人手が加わることによって(落ち葉掻きなど)、林床が明るく保たれてきたため、長いことこのような春の妖精たちと共存してきたといわれています。それが1960年代の燃料革命(薪や炭から石油に替わっていった)以来雑木林に手を入れなくなったためネザサの類や灌木類が茂り、次第に春の妖精たちは姿を消してきました。里山に手を加えるということは、単に林が荒れているからというような見た目だけの話ではなく、里山という人と自然が共につくりだしてきた独特の生態系をも保全あるいは復元しようということなのです。
さて、では私たちがフィールドにしている有明の森はどんな状態なのでしょうか。私たちはまだ有明の森の春の様子を知りません。一度ゆっくりと歩き回って、春の妖精たちとの出会いを期待したいものです。4月の例会は、こんな気持ちで歩いてみましょう。
もし春の妖精たちに出会えないとしたとき、ここに春の妖精たちを住まわせることができるのだろうか、といようなお話は、今度近藤先生に伺ってみましょう。ちなにみエフェメラル(ephemeral)とは、はかない存在とか短命なもの・短日植物などと訳されています(Random House English-Japanese Dictionary)。
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★新連載★ あなたの守護樹は?
ドイツのセラピスト、ギーゼラ・プロイシェフという人の「木の癒し」(小川捷子訳,飛鳥新社)という本に、ケルト人のツリーサークルのことがでていました。ケルト人は1年を35の月と4つのシーズンに分けて、それぞれに守護樹を決めていたそうです。それぞれの守護樹の時期に生まれた人には、それぞれの生まれ持った資質というのがあるのだそうです。ここでは、このニュースレターの発行月の守護樹とその資質を紹介します。さて、身に覚えがあるかな?
□4月11日〜4月20日□
□カエデ□
この時期に生まれた人は、周囲の人から認められることを、強く望みます。自分を成長させるためなら、どんな人ととも仲良くしようと、努力します。□4月21日〜4月30日□
□クルミ□
この時期に生まれた人は、人生の楽しみをつかまえ、それを守ることに情熱を傾けるといいます。また、しっかりと大地に根をおろした生き方をします。何かをするときには、非常なねばり強さで立派になしとげます。==============================================
□□□□ ちょっと お知らせ □□□□□□□□
北の里山の会も発足してもうじき1年になろうとしています。正式なご案内は後日事務局からお知らせしますが、5月19日に第2回総会を開催する予定でいます。
今回は、北海道大学名誉教授 石城謙吉先生に基調講演をお願いしています。すでにみなさん石城先生のことはご存じかと思います。北大苫小牧演習林の林長を長くお勤めになり、荒れ果てたカラマツ林を住民に身近な都市近郊林として広葉樹林に蘇らせました。里山(とは呼ばないかもしれないけれど)とのつきあいに必要な視点など、プロのさまざまなお話を伺えるものと楽しみにしています。みなさん、ぜひご参加下さい。
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発行人 孫田 敏@ARCS
E-mail arcson@bc.wakwak.com
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