-北の里山の会・有明の森ニュースレター-

Vol.2-6
2002,04,11


 ひと冬、ニュースレターの発行をさぼってしまいました。あっという間に春が来たような気がします。とくにこの冬は雪が少なかったせいか、春の訪れは駆け足だったように感じられます。
 1月〜3月までの例会の様子をまとめて報告します。


■1月の例会報告■

 今回はカメラを持たずにいったので、写真は、なしです。
 1月はこれまでから引き続き、カラマツ林の間伐をしました。まだ以前テープをつけた木が残っているので、それを切り出しました。今のところ利用するすべがないので、薪にしようかということになっています。
 今回は五十嵐(芳)さんが、たき火奉行を務めて下さいました。正統派です。まずはシラカンバの樹皮(ガンビの皮)集めから始まりました。紙は火持ちが悪いので、やはりこれじゃなくっちゃ、ということでした。何でも、高校生ぐらいまで風呂は薪で沸かしていたといいますから、大ベテラン(むかしとった杵柄?)です。どんな方法かご説明しましょう。

◎床をつくる
雪の上のたき火なので、そのまま雪の上で火を燃やすと、火種が雪を溶かしてしまい、どんどん下がります。そうすると火種と上に置いた薪の間に空間ができすぎてしまうので、火が消えてしまいます。そこで最初に少し太めの薪を敷き詰めて床をつくります。
◎ガンビの皮を下に敷いて火をつけて、その上にカラマツの小枝を重ねていいきます。パチパチと音を立ててはじけます。ナイロン系の防寒着やフリースの人は要注意です。
◎頃を見計らって(これが大変なんです)、細い薪からくべます。できることなら、カラマツの枯損木がいいようです。
◎火勢が強くなってきたら、少しずつ太い薪をくべていきます。

 このあとのも何回かやってみてわかったのですが、小枝から次第に太い枝へと火を回すためには、団扇や火吹き竹など、強制的に風を送る道具が有効なようです。

●今月の参加者●……忘れちゃった。ごめんなさい。
●今月のお料理●……これも同じ。


■2月の例会報告■

 寒さのせいか、それとも?なのか、思ったほど作業は進みません。だいたい、午前中にひとり1本から2本程度切って作業はおしまい。多くの時間をたき火を囲みながら過ごします。五十嵐さんがすっかりたき火当番になってしまいました。
 こんなことも遊びのいいところでしょう。これでノルマを課して作業をやっちゃったら、おもしろくもなんともないですもんね。

 ということで、今回は写真で作業風景を報告します。

今年は少雪でしたが、さすがに子どもたちの隠れ家も2年目になるとつぶされそうです。補強がいるよ。 これまで間伐をしていないので木が混み合っています。伐採木は懸かり木になってしまいます。 根元をずらしながらの作業、2人組になります。 見ている人がいれば、運ぶ人も…

 冬の楽しみは何といってもたき火。バチバチとはじける音をたてながら燃えさかる炎をみていると、どことなく懐かしさを感じます。ぼーっと眺めているだけで至福のひとときです。

立ち上る煙を見ながらぼーっとするのもいいですよ。 気持ちだけじゃ、という人には実利も。ジャガイモをたき火に入れています。

■3月の例会報告■

 すっかり堅雪になっていると思って、スノーシューは持っていきませんでした。これが結構油断でした。一見堅そうに見えながら、一歩踏み込むとズボッズボッと足が雪に食い込んでいきます。思わず前のめりになり、苦笑い。慎重にあるきました。

 雪が融けてくると真冬に切った切り株の高さが目に付きます。こりゃぁかっこわるい。チェーンソーの講習会用にちょうどいいようだから、春になったら練習で切ることにしようと思っています。

 3月は最後のたき火ということで、蔦森さんがラム肉を串に刺してバーベキュー用にして持ってきてくださいました。たき火のまわりにさして、というのはちょっと火力が足りないために、彼が持ってきたコンロで炭焼きにしました。ずいぶんたくさんの串を用意して来てくださったので、残さず食べるのが大変。予定では10人ぐらいと見込んでいたのが、5人しかこなかったので、全員2人前を食べたことになります。
 それにしても炭焼きのラム肉のうまかったこと。来なかった人たち、残念でした。また雪が降ったらやろうね。

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★連載8★  あなたの守護樹は?
 連載も残りわずかになってきました。2月と3月分とあと2ヶ月分です。これからの時期、仕事に追われ順調にニュースレターを発行できるかどうかわかりません。一挙に書いちゃいましょう。ということで、この連載はこれが最後となります。

 「木の癒し」:ギーゼラ・プロイシェフ,2000(小川捷子訳,飛鳥新社)から

□2月4日〜2月8日□
┘ポプラ┘
 この時期に生まれた人は謙虚で、思いがけないことに出会っても乗り越えることができます。また他人を受けいれ、いろいろな方面に関心があるといいます。

□2月9日〜2月18日□
┘シーダー┘
 この時期に生まれた人は、用心深く、自分に与えられた運命を、慎重に実現しようとします。決して押しつけがましくはないのですが、自分の内なる声に従ってリーダーシップをとろうとするのです。けれども、それが成功しようとしまいと、うろたえることはありません。

□2月19日〜2月28日□
┘マツ┘
 この時期に生まれた人は、用心深く、先見の明があり、用意周到で勤勉だといわれています。また自己を追求するだけでなく、他人に対して好奇心も強く、実務的な能力も極めてすぐれています。

□3月1日〜3月10日□
┘ヤナギ┘
 この時期に生まれた人は、知性・感情の両面にわたって、ちょうどヤナギの枝のように柔軟で、誰とでも一緒に食事ができると言われます。
 また、気むずかしい人の気持ちも理解できるだけでなく、ヤナギの大切な友である水のようにみずみずしく、生き生きとしているといいます。

□3月11日〜3月20日□
┘ボダイジュ┘
 この時期に生まれた人は、こんなふうに思うそうです。「どうして私の考えや夢の方が現実より素敵なのだろう?」かれらは繊細で傷つきやすく、ともすれば通常の生活に適応することが難しいタイプかもしれません。それでも、周囲の人たちに夢を与えてくれる存在です。

□3月21日□
┘オーク┘
 オークの日生まれのあなたは、たくましい生命力と忍耐力を持ちあわせていませんか?ケルト人は、自分を見失わない力とオークを結びつけました。それはどの人にも潜んでいるもので、昼夜の長さが等しい日には、オークは自分を見いだそうというエネルギーを与えてくれます。

□3月22日〜3月31日□
┘ハシバミ┘
 この時期に生まれた人たちは、9年目にようやく実をつけるヘーゼルナッツのように、9という数字に縁があります。
 また、新しいこと、変わったことが好きで、その際、すでに価値が定まっているものを見失わないようにすることが大切です。

□4月1日〜4月10日□
┘ナナカマド┘
〜の時期に生まれた人は、社会をよりよくしたいという意欲に満ちているといいます。ただ、あまりがんばりすぎて孤立しないように気をつけたほうが、いいでしょう。

と、ここまで1年分を載せてきました。一つだけ気になることがありました。2月29日がないんです。閏年に生まれた人はどうすればいいんでしょう?ケルトには閏年の概念がなかったのかなぁ?

★次回からの連載★
まだ、なぁ〜んにも考えていません。何かよいねたがあったら教えてください。

■今月の本  −本の紹介−■
世界がもし100人の村だったら
 これまでマイナーな本を紹介してきましたが、今回はベストセラーになっている本です。すでにあちこちのメーリングリストをにぎわしていますから、ご存じの方も多いと思います。私も以前、枝廣淳子さんの「environ news」で知りました。ただファイルを削除してしまったので、改めて購入しました。
 ヤナギのドジョウ本で、「もし日本が…」なんて本も本屋さんで見かけました。そらりゃわかりやすいでしょうけど、あんまりですよね。

 さて内容です。
 この地球上には63億人の人々が生活しています。すぐ想像できる数字ではないですよね。この本は、この人口を100人の村ということでその比率を求めたら、どのような構成になるかということを書いています。63億人を母集団として考えると、全てが抽象化されて実感がわかなくなります。ここには、100人という顔のわかる範囲の人たちで考えたら、この村の人々はどのような暮らしをしているのかが書かれています。

 その一部を紹介しましょう。

「全てのエネルギーのうち、20人が80%を使い、80人が20%を分け合っています。
Of the energy oh this villege, 20 people consume 80%, and 80 people share the remaining 20%.

村人のうち、1人が大学教育を受け、2人がコンピューターをもっています。けれど、14人は文字が読めません。
Among the villegers 1has a college education. 2 have computers. 14 cannot read.」

 本の帯には、
「もしもたくさんのわたし・たちが、この村を愛することを知ったなら、まだ間にあいます。」
とあります。

私たちの住んでいる地球を身近に感じ、そしてこれからの生き方を考えさせる一冊です。 

マガジンハウス 発行,2001/12/11
再話 池田香代子:対訳 C.ダグラス・スミス
定価 838円(消費税別)

■森のとびらをひらくの報告
 2月17日(日)に開かれた「市民と共に考える森づくりの集い −森のとびらをひらく−」の報告です。

 北の里山の会ではポスターセッションに参加しました。蔦森さんと山本さんたちが対応しました。私はちょっとしか見ていないのですが、盛況だったようです。でも、そのことがきっかけで入会を申し込んできた人はまだいません。

  トークセッションでは、「森とくらし」という分科会で私が司会をしました。また「森をつくる」分科会では川崎盟さんが司会を担当しています。
  正直なところ「森とくらし」では、一般市民にとってちょっと縁遠く、何に焦点を合わせて話してもらったらいいのか、最後までわからない状態でした。

■4月の例会のお知らせ
 1月の例会は28日(日)です。HPのお知らせ欄にも載せているように、今年買う予定のチェーンソーと刈払機の試運転を行います。
 春の植物も、もう活動を始めています。歩きながらお花見もしたいと思っています。沢にも入ります。ぜひ長靴でいらっしゃってください。

■ホームページ作成

 このニュースレターもホームページ上で公開することにしました。パソコンでの通信環境が整っていない方には、これまで通りFAXでお届けします。

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発行人 孫田 敏@ARCS    
E-mail arcson@bc.wakwak.com
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