-北の里山の会・有明の森ニュースレター-

Vol.2-5
2002,01,04


あけましておめでとうございます。

 札幌は12月では観測史上最も多い降雪を観測しましたが、お正月はうってかわって穏やかな日々を過ごすことができたようです(私の住むところでは)。

 月に1回程度のペースでこのお便りを発行しようと思っているのですが、私の怠慢でなかなかそのペースには乗れません。今年はがんばってみようと思ってはいるのですが、仕事で追いまくられるとどうなることやら。また不定期になる可能性大ですが、今年もよろしくお願いします。

 ということで、さっそくさぼっていた11月・12月の例会の報告をしましょう。


■11月の例会報告■

 10月に比べるとささやかな集まりなのでしょう。10月は実ににぎやかだったようです。
 11月から、9月に選木したカラマツの伐採を始めました。そういえば9月にどのようなカラマツを間伐の対象にしたのか、まだ報告していませんでしたね。
 このときは浜田修弘さんに指導していただいて、一般的な間伐の方法を教えていただきました。たとえばこんなふうです。
まずスズランテープで20m×20mの方形区を設定しました。その中の全ての木にナンバリングしてからこれから切ろうとする木にテープを巻いていきました。テープをつけたのは、まずは枯れている木、次に周りのカラマツに頭を押さえられていてこれ以上伸びないだろうと思われる木、曲がったり傾いたりしている木などです。方形区の中には90本のカラマツがありましたが、なんとこの中で切る対象となったのは39本もありました。本数割合で43.3%の伐採率になります。通常1回の間伐率は20%程度を上限とするのですが、ここでは過去にほとんど間伐がされていないと考えられることから、何回分もまとめて切るような形となります。数字だけから見るとずいぶん切ってしまうような気になります。さて実際切るとどうでしょうか。

間伐前の状態です
切った丸太を運びます
1時間半でこんなに切りました
ターザン?ツルの残し方も考えなくっちゃ

 参加者も結構多かったせいか、伐採対象木39本の大半は約1時間半の作業で切り終えてしまいました。

 なお、浜田さんが用意してくださった「森の見方、森のはかり方」はこちらをご覧下さい。

●今月の参加者●
 MEMOを紛失したために不明。

■12月の例会報告■
 ひっそりとした例会でした。大雪の後ということで、みなさん二の足を踏まれたようです。参加者は私も入れて4名でした。ジンギスカンパーティのご案内を出していたので、蔦森さんが準備をしてきてくださったのですが、結局はやらずじまいでした。
それにしても、結構な積雪深でした。駐車スペースから除雪していない道路に歩き出すと、膝までの雪。ほんの200m程度を歩くのに休み休みでした。もう帰ろうかと思っちゃった。
 森の中にはいるとそれほどひどくはなく、埋まったのは20cmほどでしょうか。樹冠が雪を遮るのですね。

 今回私は1本だけ薪にするためにカラマツを切ったほかは、渡辺(大)さんが寒さしのぎのため数本切ったにとどまっています。
 たき火だけを楽しんできました。実はたき付けとなる紙を持っていくのを忘れたため、前回浜田さんが持ってきてくださって掲示板に残しておいた資料をたき付けにしました。A4の用紙1枚で何とか火をつけようとしたのですが、まだまだ素人の域を出ていない私にはできず、結局A4用紙6枚を費やすことになりました。新聞紙1枚で火をつけることができるようになったらしめたものなのですが…。それとシラカンバがもっと近くにあったなら…。

■立木の切り方講座(予告)■
 これまで何となく間伐のまねごとをしてきました。自由に自分の切りたい木をきってきましたが、本格的に間伐を考えるとこれまでよりも太い木に挑戦しなければなりません。ちょっとひと工夫が必要になります。
 次回からすこしづつひもといてみたいと思っています。

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★連載★  あなたの守護樹は?
 今回は12月分だけです。お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。同じ木が再びでてきています。これはケルトの1年の暦を分割するツリーサークルが次の図のようになっているからです。
 「木の癒し」:ギーゼラ・プロイシェフ,2000(小川捷子訳,飛鳥新社)から

□12月2日〜12月11日□
┘クマシデ┘
 この時期に生まれた人は、正義感にあふれ、物事を慎重に判断します。他人のために、自分を犠牲にしてしまうことがあります。

□12月12日〜12月21日□
┘イチジク┘
 この時期に生まれた人は、繊細なために、しばしば人生がつらく思えることがあるかもしれません。でもこのつらさは幸せと表裏一体なのであり、つらさに耐える人だけが、本当の意味の幸せを味わうことができるのです。一番日の長いときや短いときに生まれているので、感情と理性、平穏と性急さ、幸せと苦しみの間でバランスをとりにくいのです。

□12月22日□
┘ブナ┘
 この日に生まれた人は、辛抱強く、激しい試練に耐えて、いつの日か芽を出します。ただ、自分が頑張っているために、どうかすると他人に厳しくなりがちです。

□12月23日〜1月1日□
┘リンゴ┘
 この時期に生まれた人は、天と地、善と悪との仲立ちをすると言われます。かれらにとって理性と感情はひとつのものでり、倫理面でもとても寛容だと言われます。また、すすんで他人を援助します。

□1月2日〜1月11日□
┘モミ┘
 この時期に生まれた人は、自己防衛本能が強い傾向にあります。傷つくのをおそれて他人に心を開けず、保守的なところがあります。けれどもいったんうちとけると、信頼できる友になれる人です。

□1月12日〜1月24日□
┘ニレ┘
 寛容と正義が、この時期に生まれた人の理想です。彼らは不安に打ち勝つ力があり、勤勉で創造的、そして信頼できる人柄です。多くの作家がこの時期に生まれていますが、それは、ニレの日生まれの人の、創造的な感受性を示す証です。

□1月25日〜2月3日□
┘イトスギ┘
 この時期に生まれた人は勇敢で、不幸にあってもくじけません。また独立心が強く、行動的だといいます。

■今月の本  −本の紹介−■
ヤナギ類  その見分け方と使い方
 以前メーリングリストでも紹介しましたが、また改めて載せます。

 ヤナギ類は、景観樹としてのシダレヤナギやウンリュウヤナギを除くと、改めて植えて育てましょうという類の樹種ではないと考えられている。最近でこそ河畔林の構成種や成長の速いバイオマスとして注目されてきているが、分類や生態を詳しく説明している本はない(もっとも「スギ」だの「トドマツ」だの樹種ごとの本などないのだが)。水辺でのヤナギ林の造成などをみていると必ずしも正しい方法で計画・施工されていない例も目立ち、なにがしか教科書のようなものはないだろうかと思っていたところである。そのような意味で、「待っていました!」という本である。

 分類・形態だけではなく、導入上の留意点などこと細かく解説されている。一読の価値あり、特に環境緑化に携わる人たちにとっては。

(社)北海道治山協会 発行,2001/09/30
著者 斎藤新一郎
定価 1,000円(消費税込み)

■森のとびらをひらく
 北海道ではこれからの森づくりのあり方を、これまでのように林業者だけで考えるのではなく広く道民とともに考えていこうと、「市民と共に考える森づくりの集い −森のとびらをひらく−」を企画しています。2月17日(日)・18日(月)の2日間に渡り、道庁別館とカデル2・7において開催されます。内容は以下のようなものです。

1. 基調対談(公開インタビュー)
    参加者に対して、林業者・行政の努力だけでは、十分な森林整備ができない現状 と森に関わるボランティアが増加している現状を紹介し、今後の森づくりや森との関わり方を考えるための契機を提供する。
2. トークセッション
    1.の話題投げかけに対して、
a.森とくらし b.森をつくる c.森を活かす d.森に学ぶ の4つのテーマについて分科会(1グループ50名程度)を設けて討論する。
3. ポスターセッション
  ポスター形式の情報発信。発表者と来訪者が自由に質疑応答しながら交流する。
4. 森の情報発表
    発表者1人1人が、20分程度の持ち時間で、多数の聴衆を相手に森林に関する 情報を発表する。

 北の里山の会ではポスターセッションに参加するほか、孫田がトークセッション「1.森とくらし」の司会、森哲子さんが総合司会として協力する予定になっています。また会員の川崎盟さんもトークセッションのいずれかのコーナーの司会を担当することになっています。
 後日あらためてご案内を差し上げますが、ここで一度予告します。

■1月の例会のお知らせ
 1月の例会は27日(日)です。何をしようかまだ決まっていません。アイディアをお寄せ下さい。

■ホームページ作成の試み
 そろそろ北の里山の会のホームページを立ち上げたいと思っています。とりあえず今回のニュースレターから、始めてみました。今のところ私のホームページにぶら下げていますが、いずれ会のホームページへと繋げたいと思っています。制作や管理人に興味のある方がいらっしゃったらご連絡下さい。ぜひ一緒にやりましょうよ!

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発行人 孫田 敏@ARCS    
E-mail arcson@bc.wakwak.com
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