-北の里山の会・有明の森ニュースレター-

Vol.5-2
2005,4,17


 ようやく春めいてきましたが、
大雪の今年は3月末でもけっこうな雪でした。
里塚霊園はお彼岸には道路を開けているのですが、
まぁ何と周りは雪の壁です。

■3月の例会報告(05/03/27)■

●プロローグ●
■3月24日■ 
 束原です。今回は、また中抜けします。
 ツーバーナー、テーブル類は用意しています。蔦森さんが中国から○○した中華ハムがありますので持参します。食事の準備は、富永さん、石山さんお願いできませんでしょうか?今回は、竹元さんの送別会も兼ねますのでおいしいものお願いします。
他にも札幌を離れられる方いらっしゃるでしょうか?

■3月24日■
 富永です。
 中華ハムと聞いては、黙っているわけにもいかない。しかも○○物でれっきとした本物!とか。うーむ、料理長には相談していないが、やはりスープが普通の発想かと思われます。しかしながら極上品でしょうから、その味を最大限に活かすべく、八宝菜にしましょう。
 諸君は、せいぜいご飯を持ってくればよろしい。おにぎりにかけて中華丼風でもよろしい。うん、これにしましょう。フライパンや八宝菜の材料(中華ハム以外)などは私が準備します。材料は、きくらげ・白菜・にんじん・しいたけ・えび・イカ・鶉の卵・たけのこ・ピーマン・(中華ハム)・念のため豚肉。
 調味料は、中華スープ(時間があれば鶏がら豚骨でとっておきます。なければインスタントでごめんなさい)・塩・胡椒。トウバンジャン(四川風かなー)。予算10人で2000円くらいか?野菜類はカットしていきます。
 フライパンはあまり肉厚がないので、結局、煮たような出来になると思われます。ダッチオーブンクラスの厚さがあれば、ちゃんとした炒め物になるんでしょうがね。その場合は強い火力が必要です。今回は無理しないでやりましょう。

 とまあ、最初に昼飯がテーマになるところが北の里山。作業の企画は熊さんにお願いしましょう。竹元さんの送別会ということもあるので、軽い作業でどうでしょう。(最近はいつもこう)しかし、年度末で参加がどうかなと思っていた矢先、若菜ちゃんから欠席ですと。まあ、若菜摘むにはまだ早すぎるから気にしないでね。(・・・春の野にいで若菜摘む我が衣手は露に濡れつつ。だったっけ?)
 現場の雪のこともありますから、近い方、斥候の上、作戦提案お願いします。
 ところで、中華ハムってどんな物なんでしょうね?

----------------------------------------------------
 ということで、3月の報告です。


●まぁ、結構な雪で…●
 春の息吹は、しかし、まだ程遠く、アプローチの道路が除雪されていたこと、エゾリス?の足跡が見えたことくらいでしょうか。
 この日、珍しく庄山さんと、館さんがお見えになりました。車で霊園センター建物の正面に向うと、ちょうど束原さんの車が右折するため減速しているのが見えます。

 へーいつ除雪したんだろう?
 有明の森の標識はちゃんと見えるのですが、ベンチの置いてあるあたりは雪山が高く、まずはスコップで階段作りから。そこそこ登れるのを見計らって、よいしょと登ってみますと、なんてことはない、センターのほうから緩やかな傾斜で登れるではありませんか。
 春の山は雪が幾分固くなっており、長靴でもあまり沈むことなく歩けます。

 束原さんの車に同乗してきた竹元さんと、私の車の庄山さんの4人で器材食材を運びます。ちょっとさびしい。広場につきますと、掲示板が目印でわかるのですが、積んだはずの薪や炊きつけが全然見えません。束原さんは展示会の仕事だというのに、テーブルやバーナーのセットを組み立ててくれます。
 今月から開催レポートを書くことにしました。後で整理してホームページにアップしてもらいます。肝心の料理は夕方ころか?
森さんの?に答えてとりあえず。
(この辺までのことは、お昼の通信です。------富永さんから)
●お料理タイム!!●
 私は焚き付けを探して、雪を掘ります。1mも掘ると(おおげさか)焚き付けの小枝が顔を出してきました。けれども、氷が付いたり、水気が多く燃やすには相当てこずりそう。束原さんがコンロで着火をはじめます。看板のチラシボックスにガンビを入れておいたのを思い出しました。そうこうしている内に、小野さん、五十嵐さん、館さんがやってきて、枯れ木を切って集めてくれます。ガンビの上に小枝を乗せると瞬く間に炎は燃え盛ります。見通しがついたところで、束原さんは仕事に向いました。その前に、孫田さん藤井さんも登場です。
 もう少し、脈絡のある話にしたかったのですが、昨日の主人公(花の女子大生)が社会人になるっていうんで、話がバレてしましました。先ほどの話の中で、もう一人の女子大生小野さんの登場が漏れていなかったかしら?・・・大丈夫でした。
 そう、さらに大事なことは中華ハムとは一体いかなるものか、そして八宝菜はどうなったのかであります。
 いやー、前世紀最高傑作のコミック「美味しんぼ」の中で、中華ハムでスープを摂るというのは読んだことがあリます。さぞかし濃厚な味がするのではと、ためしに生で食べてみたのですが、なんともはや、しょっぱいし、独特の臭みがあります。この日、実は包丁を持ってこなかったものですから竹元さんの鉈の話になるわけです。
---------------------------ちょっと休憩------------------------------------
 竹元です。昨日も楽しく参加させていただきました。中華ハムをナタで切ったことは生涯忘れません。引越しの準備もなんとか終わり(見切りをつけ)あとは30日の離札を待つのみとなりました。
 北海道の自然に憧れ(今も。)移り住んで6年、最後の年に里山の会の皆さんと森の中で楽しい時間を共有できたことをとても嬉しく思っています。
 月に一度の帰札と例会出席はさすがに厳しいものがありますが、新生活に慣れてきたら関東で似たような会を探す(あるのかな…?)もしくは自分で支部を作る等して今後も森で遊んでいきたいと思っています。
 またどこかで皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
 また、寂しがりやなのでメール・お手紙・仕送り等よろこんでお受けいたします。
 では では(^^)ノ♪

----------------------------続き------------------------------------
 もう何年か前に、有山さんが奥さん連れでいらっしたとき、(確か昼食は豚汁だった)白菜を鉈でぶつ切りにしたのです。山ではこうでなくちゃと思ったのですが、奥さんにたしなめられた程に大きすぎました。
 その後、いろいろ研究してみたのですが、やはり切り方からして料理は奥が深い。使う火力や鍋類によっても変わってきます。
 ところで、私は中華料理が好きで良く作ります。中華料理は(厳密なことはわかりませんが)強い火力と厚い鍋で新鮮な野菜のビタミン(とくにC)を傷めることなく、一瞬の内に炒めるのが特徴です。この後スープを足して、最後は水で溶いた片栗粉でスープと材料を絡めることが多いですね。これは、スープやにじみ出た食材の汁を有効に味わうための工夫だと思われます。
 道工大の岡村先生(だったと思います)が中国から帰国して見せてくれたスライドの説明で次のような話がありました。「中国で水が飲めない理由がわかりました。このスライドを見てください。どこにも木が生えていません。」万里の長城はレンガを焼いて造られているそうです。そのため、森林は切り尽くされたようです。ヨーロッパでは畑のためだったのでしょうか?戦争だったのでしょうか?あるいは牧草地のため?いずれにしても、森林地帯でゆっくり浄化された水が飲料に適していることは、日本人なら容易ににイメージできるのではないでしょうか。(そうでもないですか?)
 たとえば、フィトンチッドのような殺菌効果、桜餅、柏餅、竹の皮のような使い方に見られるように植物が衛生面で貢献する役割は小さくないようです。仮説ですが、中国では油通し、強火での炒めによって衛生面での安全性と新鮮野菜のビタミンを保ったのではないだろうか?洋食がごてごてと煮たり焼いたりするのと同様、森林をなくした民族は料理に工夫をこらしたわけです。しかし一概に言えるものでもなく、たとえば地中海地方(南仏)由来の海の幸皿(Plat de fruits de mer)などは新鮮魚介類のサラダですし、カキも生でレモンをかけてたべるんです。また、緑の少ない極寒地に住むエスキモーの人たちは、アザラシの生肉を食べることでその血液に含まれるビタミンCを補うのだと聞きます。このように食文化が地域的であるということと、ランドスケープのというか風土の地域性が重なり合います。21世紀は環境の時代といわれていますが、それは前世紀までの人類の歴史を振り返り、環境との相互作用を改めて確認することだろう思います。その意味では、前世紀の偉大な環境社会学者?ルネ・デュボス大先生のことが思い出されます。ろくに読んだこともないので、詳しい方がいたら教えてください。とまあ、難しい話になりましたが、次回の有明ではどんな話題が生まれるのでしょうか?

 我らが石山大先生の予告ではパンを焼くとありましたが、ダッチオーブンですかね?

 ところで、竹元さんが就職され女子大生が一人減ったかと心配でしたが、このたび庄山さんが北大大学院環境科学院・地球環境科学研究院(旧 大学院地球環境科学研究科)に進学されることになりました。庄山さん、詳しいことがわかったらメッセージください。かくして北の里山はマスターとドクターを擁し、アカデミックななかにも華やかなムードがたちこめてきました。

 もうひとつ。中華ハム入り八宝菜。
こんな豪華な八宝菜、これまでに食べたことありません。自分で言うのもなんですが・・・食材、結構豪華。中華ハムは活かし切れなかったが、白菜、にんじん、きくらげ、しいたけ、たけのこ、豚肉、イカ、エビ、ヤングコーン、鶉の卵、中華ハムなんと十一宝菜ではないですか。しかもこれまた極上の鶏がらスープで味を調えまして、竹元さんなど3回お代わりをして、名残を惜しんでくれましたもの。
 束本家のバーナーコンロが我が家の中華フライパンにちょうど良い火加減だったことも幸いしました。因みに、中華ハムは控えめにしたのですが、他の食材が全体の味を圧倒しました。したがって、日本ハムの圧勝です。
-----と、ここまでは富永さんの報告でした-----
 これが噂の中華ハムです。「金華火腿」というシールが貼ってありました。ある人にこの写真を見せたら、「これって、すっごく高いんですよー!!」
 みなさんの話を聞いていると、最後まで「猫に小判」状態でした。知っていたら、私も奥さんに少しおみやげに持って帰ったのに…(シュン)。
●後日談●
 竹元さん東京での生活は落ち着きましたか?都会でのお役所仕事に疲れた時は、遊びに来て下さいね。
 先月の里山でお土産にいただいた中華ハム、早速自宅で「ハムと大豆の中華スープ」にしてみました。
 握りこぶしほどのハムでしたが、全部使ったらかなりしょっぱいスープになってしまい、お湯で薄めてるうちにナベいっぱいのスープが…。それなりに美味でしたが、半分は炒め物とかに使っても良かったかなーと後で思いました。
 富永さんからのご報告通り、学生になりました。今年から改組して「環境科学院」という名前になってますが、通称「地環研」と呼ばれる大学院の組織です。一般向けの特別講義をやったり、なかには教授に直接掛け合って聴講生になったご年配の方などいたり、わりと来るもの拒まず?の開かれた雰囲気なのでご興味のある方は北大HPからアクセスしてみてください。
 食文化といえば、今BSで放送中の韓国ドラマ「チャングムの誓い」。韓国の食文化がわかり興味深く観てたりしてます。味付けに土を使ってたのですが、そういえば土を食べる民族もどこかにいましたよね?
 今月の有明は帰省のため出席できませんが、パンを焼くのでしょうか?

庄山さんから(050417)


■これからの活動予定■

04月24日: 有明の森4月例会:「森でパンを焼く」ということになりましたねぇ・
05月: 未定ですが、総会の月です。

======================================================================

最近、少しゴテゴテしてきたよ〜」ってご指摘を受けました。ときどき、つくり手は情報を流しているということを忘れてしまうことと、いつも同じだとつくり手が飽きてしまうこと、から、ついついデザインで遊ぼうとしてしまいます。反省。
富永さんの報告がマメで、テキストの分量が多くなりましたが、初心に返ってみました。いかがでしょうか。
中国では反日感情が高まり、各地でデモが繰り返されています。上海でも1万人規模のデモがあったとか。蔦森さん、大丈夫ですか〜。
∞∞ ∞∞ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行人 孫田 敏@ARCS    
E-mail kitanosatoyama@am.wakwak.com
∞∞ ∞∞ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

有明の森ニュースレターVol.5-1
有明の森ニュースレターVol.6-1
有明の森/TOP