-北の里山の会・有明の森ニュースレター-
Vol.3-3
2002,10,14
北海道の秋は駆け足でやってきます。今日は秋晴れの穏やかな日和ですが、日陰にはいると上着なしではちょっと寒く感じられます。私の家のハウチワカエデはかなりの葉を落としてしまい、冬ごもりに入ったぞ、といっているようです。各地の紅葉はいかがなものなのでしょうか?
■9月の例会報告■
●キノコ狩り● 今回はササ刈をして、来春の植林の準備をしようという案内でしたが、当方の準備が整わず、作業そのものはやらずじまいでした。
刈り払い機を1台だけ持っていったので、歩道の草刈りだけは済ませましたが、みなさんにはキノコ狩りにいってもらいました。涌島さんのご指導です。さすがに、毎年キノコ展をやっておられるだけのことがあり、ちゃんと食べられるものだけ選んでくださいました。
それにしても、毒キノコってのはなんてきれいなんでしょう。きれいなバラには棘があるってわけじゃないんでしょうが、美しいものは危ないんでしょうか?
ラクヨウ(ハナイグチ)、
みなさんの成果です。これはベニテングダケ
●ちょっとした発見● 去年ササを刈ったところを見に行きました。ずいぶんたくさんの稚樹がでています。刈ったから生えてきたのではなく、もともとあったものがササがなくなったので目に付くようになったり、成長はじめたものなのでしょう。 これを見た五十嵐芳樹さんからは最少労力施業法という森の取り扱い方法が提案されました。これについてはいずれ詳しくお知らせしますが、木を植えない森づくりの提案です。つまり、母樹(種を供給してくれる木)があれば、あえて植えることはなく、ササを継続的に刈ってやれば後継樹を導入することができるというものです。林業的には天然下種更新ということばが使われています。これなら私たちにも十分できそうな方法です。これから作業を進めながらデータをとっていければおもしろいと思います。
下を見ながら歩いていると、何か動物の穴がありました。ネズミにしては大きすぎるようだし、エゾリスって穴は掘らないようね、などといいながら眺め回しました。まわりにはどんぐりがたくさん落ちていました。だれかわかりませんか?
これじゃよく見えないけれど、いろいろな稚樹があります。 何の穴でしょうか?
●メーンイベント=キノコ汁● 残念ながら、全てのキノコを現地調達で、というわけにはいきませんでした。束原さんに食事当番をお願いして準備していただきました。ありがとうございます。また五十嵐敏彦さんはサトイモを持ってきてくださいました。前日娘さんと二人でいもの皮むきをしてくださったそうです(残念ながらお嬢さんは今回来られなかったようですが…)。 キノコのダシがよく利いて、実にさっぱりした味わいでした。こんなことを書いていると、おなかがなってきそうです。また食べたいなぁ…。
瀬倉さんが、去年菌の植え付けをしたシイタケホダ木から小さなシイタケが出ているのを発見しました。このままにしていてもしょうがないよね、ということでさっそくキノコ汁に入れました。誰かに当たったはずですが、誰がラッキーマンだったのでしょうか?
↑キノコ汁、ラクヨウだけではありませんが…。 ↑サトイモ汁もつくることになりました。 ↑みんなで舌鼓をうちました。 ↑去年菌打ちをしたシイタケがでました。
●今回の参加者●
大人13人・子ども2人。今回も食べ物で釣ったおかげで盛況でした。
■今月の本 −本の紹介−■ 森をつくる人びと 素人山仕事かく楽しめり 著者 浜田久美子11月に講演していただく浜田久美子さんの著書です。 なぜ著者自身がわざわざ山仕事なんぞに興味を持ったのか。「森をつくる人びと」のなかには著者自らも含まれ、全国各地の素人山仕事人たちの顛末が書かれています。私自身、月に1回しかフィールドにはでていませんが、チェーンソーや刈り払い機を使ってひと汗かいたあとの爽快感は忘れられません。
釣りを契機に山仕事にのめり込んだ人、スローライフを目指しはじめて山仕事に入った人、トム・ソーヤを目指す人、全国の様々な山仕事人たちの生態(?)が紹介されています。
私は、浜田さんのお話とこの本がきっかけで、わざわざ長野県の佐久までいってきました。素人山仕事にのめり込むのも悪くないですょ。
コモンズ 発行,1998/09/20
定価 1,800円(+消費税)■10月の例会予告■
10月の例会は27日(第4日曜日)です。第1回北の里山の会技術研修会ということで、札幌市森林組合のご協力でチェーンソーの講習会を開きます。
要申し込み。こちらからどうぞ。
■これからの活動予定■
10月27日:
間伐講習会
林業のプロ、札幌森林組合のみなさんを講師にチェーンソーの使い方や木の倒し方など教えていただきます。詳しくはこちらをご覧下さい。
11月30日:
浜田久美子さん 講演会
カデル2・7で開催予定。
詳細は後日お知らせします。12月 1日: 浜田さんと有明の森で遊ぼう
せっかく浜田さんが東京からいらっしゃるので、この日にあわせて有明の森の例会を開きます。
詳細は後日お知らせします。=======================================================================
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発行人 孫田 敏@ARCS
E-mail arcson@bc.wakwak.com
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