■北の里山Report■
No.3-2----03/01/27
森あそび入門
北の里山の会(森のハーモニスト)
濱田智子

第2回 森に遊び場を作ろう!
 新緑のすがすがしい季節になりました。子どもと一緒に森で遊んでみませんか。

 そうは言っても、公園と違って森には遊具なんてありません。だったら、手作りで素敵な遊び場を作ってみませんか。

 用意するのは蛇(なた)や鋸(のこ)にロープなどです。

まずはターザンごっこ

 木から丈夫そうなツルが下がっていたら、根元の方を切って強く引いてみます。枯れたツルは太くても耐久性がありません。

 切れて落ちてくる心配がなければ、子どもがぶら下がって大丈夫。まわりの木の配置を見て定め、少し後ろに下がってから、抱きつくようにぶら下がります。握力が弱いと途中で滑り落ちてしまうこともあるので、安全には要注意です。ロープで結び目を作ってあげると持ち手や足場が安定します。

アスレチックや基地作り

ツルのない林では、木と木の間に長いロープを張りめぐらせて「むささび道」を作ったり、ブランコや縄ばしごをかけたり…手作りのアスレチツクコースができます。

 また、切った枝を組んでササの葉で屋根を葺いて基地を作ってみるとか。

 森の素材を活用し、樹形や空間を見ながら試行錯誤して作っていく過程は、想像力をかき立てられ、大人の方が夢中になってしまうほどです。ぜひ、子どもと一緒にチャレンジしてみてください。大人の株が上がること請け合いです。

森の遊びと森の手入れ

 実は、こうした遊びは森の手入れと関係があります。

 巻き付いたツルを切るのは、木を育てるための基本的な作業の一つですし、遊び場に適した空間のある林、枯れ枝や倒木の少ない安全な林は健全な森を育てるための伐採や林床整理をすることによって作られます。

 森で遊ぶことを通して、適度に利用しながら森林を保全するという里山とのつきあい方についても、関心を持ってもらえると嬉しいです。

2001/06 当別町広報

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