■北の里山Report■
No.3-5----03/12/09
森あそび入門
北の里山の会(森のハーモニスト)
濱田智子

第5回 たき火をしよう
 今の季節、屋外で遊ぶなんてとんでもない? いいえ、晩秋から雪解け頃までは、一年中で最も森遊びに適したシーズンです。冬支度を終えた森は、命の営みが最も落ち着いた時期で、入の働きかけによる負荷を最小限に受け止めてくれるからです。

森の手入れのお楽しみ
 以前住んでいた町で、郊外の若い広葉樹林を「自由に手入れを」と管理者の方から任されたことがありました。主な作業は間伐で、林全体の本数を減らすことによつて、将来残したい木の成長を促すというものです。ノコギリで根元をギコギコ切る作業は、意外にも女性や子どもに大人気でした。
 そうした作業の合間のお楽しみがたき火です。枯れ枝などを焚き付けに、伐採した木を燃やします。炎の中で枝が崩れて行くのを眺めているだけでも、ちっとも飽きないのが不思議です。

たき火でクッキング
 森通いが続くと、たき火クッキングが盛んになりました。焼きイモ・カボチャ・トウキビに始まり、ダッチオーブンという野外料理用の鍋で、ポークビーンズや鶏の丸焼きなどにもチャレンジしてみました。
 けれども、手軽で楽しいと最も好評だったのはパンです。太さ2センチ位の木の棒にアルミホイルを巻き、その上にパン生地を巻き付け、時々、回しながら火にかざします。生地の巻き方も焼き加減も自分次第なので、生焼けで食べたり、焦げないよう注意深くじっくり焼くなど、個性が現れます。

 たき火の奥深さには計り知れないものを感じますが、今や市街地でのたき火はタブー(春は山火事が起こりやすいので厳禁)。
 しかし、郊外に目を向けると、人の訪れを待っている森がたくさんあります。
 手入れの遅れている林を、たき火を楽しみながら、少しでも多くの人とともに育てていくことができたらな〜と思っています。 

2001/12 当別町広報

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