穏やかな夕焼け - キャヴェンディッシュ・ビーチ



Sunset Beach

おなかも膨れて落ち着いたので、さっきのポテトの余りを持ってビーチへやってきました。

このあたりはカナダのナショナルパークに指定され、あたりはとてもきれいに整備されています。駐車場も広々していて、止めた車の中から目の前に広がる大西洋を見渡すことができるので、お気に入りの音楽を聴きながらビーチの穏やかな夕焼けを楽しむことにしました。

やっぱりここでは アンドレ・ギャニオンのピアノかな。カナダ・ケベック出身のピアニストで、私は「静かな生活」っていうアルバムがお気に入り。
ウインダム・ヒル もいいな。ウイリアム・アッカーマンのギターにジョージ・ウインストンのピアノ・・・
どれから聴いたらいいか迷ってしまうけど、今ここで聴いた音楽を日本に帰って聴いたとき、今のこの瞬間のことをはっきり思い出せるように、何度も 何度も、耳に焼きつけておこう。

PEI の赤土って 植物の緑ともよくあうけれど、真っ青な大西洋にも、とってもよく似合う。海岸の岩肌と大西洋のコントラストが鮮やかで、この風景は確かに他では見られないわね。

波打ち際で、親子連れが手をつないで貝殻を拾っています。真っ赤な夕焼けに浮かんだシルエットは、まるで影絵を見ているよう。

海岸にいるのに、不思議と潮の香りもあまり感じないな。ここでもやっぱり うっすらとしたハーブの香りが私を包んでくれている。

何だか、排気ガスの中で忙しく動き回ってた日本での毎日が嘘みたいに遠く感じます。

あたりがすっかり暗くなってから 深呼吸をしに車外に出てみたら、草むらに光るものを見つけました。ホタル・・・?
見覚えのある、薄緑色の光が草の上の方で揺れています。へえ、地球の裏側にも 同じホタルがいるんだ ---
そっと手を伸ばしてその光に触れたとたん、ちょっとびっくりしました。

「??柔らかい!」

子供の頃よくつかまえては遊んだときの手の感触を予想していたから、意外でした。暗くてよく見えないけど、日本のホタルとはずいぶん違うみたい。


あれれ!うっそー、もうこんな時間なの?夜の 9時過ぎ??
そういえば、ここは北極圏にもほど近い場所でした。夏は日本よりずっと日が長いのよねー。

アル・ジェームスに怒られちゃうよー




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