4.前景の着彩ー1 1.まず、左の土手を着彩してみました。少し濁らせてしまったようです。 (ああ、もう取り返しがつかないかも。でも、手前の土手に手を入れたらひょっとして救われるか。頑張るぞ。神よ、成功させ 給へ!。なにしろ透明水彩は濁らせばその魅力が半減する。)
部分的に余りにも濁り過ぎたという場合は天然の海綿を使って部分的に洗い落とすという方法もあります。
この際にあまりごしごし洗わず、紙が毛羽立たないようソフトに洗って下さい。そうしないともう一度色を塗ったときにさらに 発色が悪くなることになります。
天然の海綿は画材店で買い求めることができます。但し、紙の種類や絵の具によっては落ちにくいこともあります。その時はベ ソをかいてあきらめましょう。しかし、ヤケを起こさずにその失敗作は手元にしっかり保管しておいて下さい。必ず笑える日が 来ます。ずっと笑えない日が続けば悲劇ですが、そのときは道具と家族には八つ当たりしないようにしましょう。
2.次に水面ですが、距離感を得るため遠くから近くに濃淡でグラデーションをつけます。ローシェンナーにわずかにグリーンを混 色しています。手前に少しグリーンを認識出来る程度に置きました。 自然なグラデーションを得るため塗り終わったら紙を手前に少し下に傾けて乾かします。この作業は水彩紙をパネルに水張りし ておくことが必要条件です。
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