感 想
2005年7月17日放送 第二十八回「頼朝非情なり」 今回の主役は頼朝。 副題は「頼朝非情なり」ですが、実は頼朝はかなり情の人だというのが解る回でした。 逃げた義高が戻った時の頼朝の表情で、複雑な感情が伝わってくるところはさすがです。 助命嘆願に訪れた義経に会おうとしなかったのも、情が動くことを恐れたからではないかと思います。 ラストで義経に義高斬首についてや新しき武士の国について語るのも、義経に対してと共に自分に対しても、情が全ての障害になると言い聞かせているようでした。 義経のように心許せる郎党も少ない頼朝は、今回改めてとても孤独な人だったんだなと思いました。 前回初めてといっていいくらい出番もセリフも多かった重衡ですが、今回は準主役として頑張ってましたね。 捕らわれても凛としていて、頼朝が殺すには惜しいと思わせるのに十分説得力を持つ重衡でした。 さすが合コン番長(笑)。 義経と重衡が語る場面で笑ってしまったのは、「声をかけてこないのは恨んでるから?」と言い出す義経。 立場的に「よお、久しぶり」なんて話しかけられないって(笑)。 懸命に戦の言い訳をしている義経に対して、さり気無く昔話をする重衡は良い感じでした。 今回のもう1人の準主役の義高ですが、本当に可哀相でした(涙)。 悪いのは義高ではなく、侍女と大姫なのではと思うので尚更そう思います。 一緒に逃げたあの侍女も処刑されたのでしょうか(汗)。 覚悟して死を受け入れる義高は、幼くても立派な武士でした(涙)。 義経との久しぶりの再会に嬉しそうな義高と大姫は、とても可愛いかったです。 弁慶、三郎、次郎に会いたがるなんて何て良い子達なんだ〜(笑)。 今回初登場は、大江広元と善信こと三善康信。 松尾貴史さんの大江広元、何を考えてるか解らない感じで良いわ〜。 顔立ちも公家風だし、良い声だし、今後がとても楽しみです。 鎌倉側のお笑い担当は、時政と政子親子なんですね(笑)。 調子良く義経に話す時政に、ツッコミを入れる政子には笑いました。 範頼お兄ちゃんは、かなり義経に優しくて良いお兄さんですね。 「戦目付は土肥実平が」という景時の言葉を聞いて、すぐ義経にと言い渡すところは笑ってしまいました。 範頼は実平が嫌いなの?(笑) 景時@彬っちと義経は、今回も軽〜く険悪ムードでしたね。 見ていてとてもワクワクしました(笑)。 義経ですが、必死に義高の助命嘆願するところは、すごく気持ちが伝わって良かったです。 ところで、千鳥と弁慶の2人きりの場面。 あの場面は熊野水軍の伏線だから必要なんでしょうが、あの弁慶は如何なものか(笑)。 今回の伊勢さん。 出てた?と思うほどの出番の少なさ。 その上、セリフも少ない(涙)。 セリフ無しの忠信よりはマシですが(笑)。 義高の死を報告する時に、声を殺して泣いていた伊勢さん、とてもステキでした。 そんなあなたにもらい泣き〜(涙)。 |
2005年7月24日放送 第二十九回「母の遺言」 今回は、義経と頼朝の決裂の大きな原因である「無断任官」がありました。 勝手に受けてしまった義経も悪いですが、朝廷のことに詳しい大江広元らが恩賞を与えるよう進言しているのに、与えなかった頼朝も悪いと私は思ってます。 義経が物事の裏を読めるような人間じゃないことは、頼朝も良く解っていた筈ですから。 恩賞を与えなかったのは「頼朝の義経への嫉妬」という説が有名ですが、今回はそういう風には描かれていませんね。 この大河では、悪役は法皇様に全部引き受けてもらうのでしょうか(笑)。 しかし妖怪3人組のチームワークと話術は、本当に怖くてスゴイです(汗)。 妖怪3人組にあんな風に迫られたら、義経じゃなくても断われません。 あれは勝てないって(笑)。 義経が物事が見えない人物だからではなく、妖怪3人組が凄すぎるという描き方なんですね。 今回の主役は久しぶりに登場の常盤ですが、病に臥せている姿もキレイですね〜。 病の身でありながら、我が子を思う余りに忠告に現れた常盤ですが、この段階では義経に常盤の真意は解らないんでしょうね(涙)。 死期が近いという意味なんでしょうが、去って行く時の透けてる常盤の映像は如何なものか(笑)。 今回は蛭子さんのセリフが多かったですね〜。 人の良いお公家さんですが、ちゃんと朝廷での事情を解ってるところはさすがです。 今回は久しぶりに平家の場面が長かったですが、維盛の入水はあれで終わり?!と思わず叫んでしまいました。 しかも、幻想的な映像だったり、経子以外は悲しんでいないのが何だか・・・(涙)。 時子が明子に嘘の遺言だと告白する場面は、時子が明子を信頼しているという意味でも、原作が「宮尾版平家物語」だと思い出すためにも必要だったと思います(笑)。 あと、領子が能子の産む子は平家と源氏のどちらの血筋なのかと言ってましたが、能子に源氏の血は流れていないので笑ってしまいました。 今回の初登場は正室の萌さん。 チラッとだけの登場で、どんな人かさっぱり解りません(汗)。 そして、私の中で好感度が上がっている範頼お兄ちゃん(笑)。 頼朝と違って、義経のことを可愛いと思ってるところが嬉しいです。 戦に加わらなくて良いと言う時の、言い難いという感じがとても良かったです。 今回、白直衣に立烏帽子の義経が初お目見え。 鎧兜姿も凛々しいですが、品があってとても似合っていました。 義経に恩賞がないことに怒る郎党ですが、意外にもサブちゃんジロちゃんは怒らないんですね。 それでも、平家追討メンバーから外されると怒ってましたが(笑)。 萌さんを受け入れることが、法皇ではなく頼朝の御家人という証明だと継信だけが説明していましたが、この場面を見て継信亡き後の義経主従がとても心配になりました(涙)。 今回の伊勢さん。 今回も出てた?というような映り方(涙)。 恩賞がないことに郎党が怒る場面で、1人だけ火の調節をしているのがツボでした。 お母さん状態だよ(笑)。 あと、静御前を引き留める時の三郎次郎喜三太のEXILE3人組の、「ぜひ」「どうか」「静殿」という「日本」「興和」「損保」のような割りゼリフにも笑いました。 |
2005年7月31日放送 第三十回「忍び寄る魔の手」 今回の主役は副題の「魔の手」こと法皇様。 完璧な口説きでしたね。 肉親の情に薄い義経のウィークポイントをこれでもかと突きまくり(笑)。 しかも、どこで仕入れたか義経の平和主義も心得ていて、完全試合でした。 でも、法皇様が自分の半生を振り返って語る時にウルウルしていたのは演技ではないと思います。 法皇もかなり波乱の人生ですから(涙)。 義経が法皇を見極めると言ってましたが、見ていた殆どの方が「無理」と思ったのではないかと思います(笑)。 その法皇に完敗した義経。 前回、検非違使左衛門少尉に任じられたので、今回から「御曹司」ではなく「殿」になりました。 義経が直々に盗賊達を説得するのは如何なものかと思いましたが、朱雀の翁や義経が牛若時代に五足や烏丸らと遊んでいたという設定が初めて生きるという意味で、良かったと思います。 義経がこの先、手柄を立てて所領をもらえると期待しているというのも解りましたし。 その義経に、平泉から戻った吉次が砂金などを献上していたのが映ったのは良かったです。 所領も持たない義経や郎党がどうやって食べていたか疑問でしたから(笑)。 藤原秀衡は、本当に義経のことを我が子のように思ってるんですね〜(涙)。 遠く離れていても、常に義経を気遣ってくれていて・・・。 それなのに、義経にとっては秀衡より頼朝というのが、この先の義経の悲劇を解っているだけに哀れな気がします(涙)。 「頼朝非情なり」の回に、実は情の人だというのが垣間見えた頼朝ですが、今回は完全に露呈してしまって政子にもバレバレ状態に。 ただでさえ頭の上がらない嫁に、弱みを握られちゃダメだよ〜(笑)。 大姫のことで責められ、人事に文句を言われ、ついに頼朝も政子にキレてたのが面白かったです。 最近の頼朝は苦悩してばかりで、気の毒というか同情してしまうというか・・・。 大姫に対しての父親の立場と、大勢の御家人の上に立つ者という立場は両立しにくいですよね。 今回は義経と共に頼朝も良い人という描き方をされていますが、もっと悪役してくれた方が見ていてスッキリするのにな〜と思います。 今のところ、暗黒面は法皇と政子と時政と景時の担当と決まっているようなので仕方ないかな〜(笑)。 大姫は本当に気の毒という言葉しかありません(涙)。 義経の正室となった萌さんは、相変わらず出番も少なく印象に残りません。 それが、お人形さん状態というのを表してているのかもしれませんが・・・。 ところで、今回のうつぼが乗り込んでくる場面は如何なものなのでしょうか。 何か回数が進むにつれ、うつぼの存在意味が解らなくなってきました(汗)。 うつぼが静御前を慰めて力になるのなら解るけど、静御前にうつぼが慰められてどうするんだ(笑)。 この場面は、静御前ができた女性というのを表現したいのかもしれません。 今回の伊勢さん。 冒頭でいきなり義経に怒られるサブちゃんジロちゃん。 ついに怒られるのも、伊勢さんだけでなく2人セットになったのか(笑)。 盗賊の気持ちが解るのかという場面では、元盗賊の伊勢さんの出番じゃないかとつい思ってしまいました。 今回は久しぶりに、テンションが高く状況説明をする伊勢さんでした(涙)。 さて、次回はいよいよ屋島へ。 予告で景時が映った時に、「髷ひっぱんなよ」が頭をよぎって笑ってしまったのは私だけ? 次回のあの場面、笑わずに見れるか自信がないです(涙)。 |
2005年8月7日放送 第三十一回「飛べ屋島へ」 今回は面白かった〜。 「今回は」というのがちょっと問題ですが(笑)。 話がピンポイントだったからかな。 有名な「逆櫓の争い」や嵐の中の出航をじっくりと丁寧に描いていて、とても良かったです。 伊勢さん達を使って下調べを念入りにした結果が嵐の中の出航に繋がることで、義経が単なる思い付き野郎ではないことが解ります(笑)。 景時と言い合う義経は凛としていて格好良かったです。 義経のラストのニヤリもステキでした。 しかし、正室の萌さんは相変わらず陰が薄いですね〜。 ずっとあのままなのかちょっと心配です(汗)。 今回、再登場の鷲尾三郎とまごめ兄妹。 鷲尾三郎改め熊は、郎党入りしたいのを全部妹に言わせているけど、良いのかそれで(笑)。 でもダメな兄としっかり者の妹というのは結構好きです。 まごめは遠回しに義経を脅かしたりして、何かスゴイですね〜。 こりゃ、間違いなく尻に敷かれるなぁ(笑)。 鷲尾三郎の郎党入りにブチブチ言う弁慶が、相変わらずで面白かったです。 鷲尾三郎を「熊」に改名させた伊勢さんですが、毛皮が被ってるのは困らないのか?(笑) でも、伊勢さんに「おまえが義盛にしろ」と言わない郎党がいいな〜。 「オレも三郎だ」と言わない継信も(笑)。 伊勢さんの「わしに会いに来たのか」のセリフですが、次郎が手古奈に言ってましたよね。 やはり、この2人もそうなる予定だったのかな〜(汗)。 手古奈のやんわりとした否定と違って、ムキになって否定するまごめが可愛かったです。 しかし、義経の郎党は本当に良い奴らです。 武士なのに、義経が土を耕せと言えば耕しちゃうんだね〜(涙)。 今回は次郎が大活躍♪ 元・船乗りというのが、ここにきて活きてきましたね。 「平家物語」では、義経の命で嫌がる船乗りに矢を向けて無理やり出航させたのだけど、次郎が船乗りを集めてきて自らも操縦というのが、このドラマでの義経らしくて良いです。 嵐の中の船の場面も、とても迫力があって良かったです。 義経と継信の2人きりの場面では思わず涙。 次回を思えば、泣かずにいられないって〜(号泣)。 郎党の中で一番物事が見えていて、義経に意見することができる継信がいなくなるのは、本当に痛手だと思います。 平家のメンバーはかなり変わりましたね。 なんか随分頼りない感じがします(笑)。 領子の能子への疑い方はかなりスゴイですね〜。 お母さんが亡くなって悲しんでいるのをスパイと誤解される能子が不憫でした(涙)。 今回は渡辺”名前は皆一文字”党から学が登場(笑)。 この役者さん、かなり力が入った演技でちょっと笑ってしまいました。 今回の主役の1人、景時@彬っち。 すごく良い場面なのに、「髷ひっぱんなよ」が頭をよぎり笑ってしまいました。 雨が降り出した時のアップも、ここで顔に水を吹きかける云々で南原さんが1の子分になったのねと大笑い。 それは置いといて、景時の意見は間違ってないです。 結局、所領を持っているかいないかが大きいんですよ。 義経は何も持たないから無茶ができるけど、これが義経の悲劇の原因でもありますからね。 頼朝も景時と同じく、御家人や所領を安堵する義務を重んじるけど、義経にはこれが無いですから。 郎党も義経を諌めるどころか、義経の為なら何でもするという集団だし。 でも、今回、景時が単なる悪役にならなかったのは良かったです。 可愛い息子が義経ファンになってるのは気の毒でしたが(笑)。 頼朝への讒言も悪意のみではなく、ただそのままを報告しただけということになりそうです。 今回の伊勢さん。 とにかく出番が多くて嬉しかったです(涙)。 偵察に行く時の伊勢さん、すっごく格好良かったです。 地図に筆でいろいろ書く場面では、南原さんの手が映りっ放し。 ちゃんと手にドーランを塗ってるところが細かいです(笑)。でもキレイ〜。 渡辺学に「尻込みか!」と叫んだ時の声もステキでした。 次回はいよいよ継信が・・・(涙)。 伊勢さんの嘘八百作戦もあるので楽しみなんですが、やはり継信は・・・(涙)。 ところで、今回のクレジットで弁慶が1番最後でしたが、次回も弁慶が最後で静御前の出演が無かったら、伊勢さんが2番手になるのでしょうか?(汗) |
2005年8月14日放送 第三十二回「屋島の合戦」 今回は伊勢さんに関する感想が多いよ〜(笑)。 一ノ谷の合戦に続くイベントの屋島の合戦の、有名な与一の扇の的当て。 この場面での主役は、与一だけでなく能子もでした。 「兄上」と離れた義経にテレパシーを送っている能子が、結構健気でした。 義経は能子の顔を知らないから解らないので、一層不憫な気がしました(涙)。 下手したら矢が当たって船から飛ぶのは能子なのですから・・・(汗)。 とことん領子に疑われている所も不憫でした(涙)。 この場面のもう1人の主役、那須与一@今井翼くんですが、17歳というのは如何なものか(笑)。 矢が飛んで扇を射落とす場面のCGは、正直「・・・」という感じです。 あの金粉は扇のどこに付いていたのでしょうか。 あと、「南無八幡」まで言うのなら、前回の次郎のように「南無八幡大菩薩」まで言ってほしかったな〜と思います。 「平家物語」では、射落とされた平家方も皆「見事!」と騒ぐのですが、今回のように落胆する宗盛や時子らの方が私の中では納得できました。 ラストで時子が海に漂う扇を哀しそうに見るのも、今後の平家を思うと、とても物悲しい場面でした。 義経は冒頭で嵐の船の帆を切ったりと、いきなりの活躍ぶりを見せます。 この時、弁慶がすっごく嬉しそうで笑ってしまいました。 義経もかなり大将としての風格などが身に付いてきましたね。 伊勢さんがまともに行けばダメだがと言った時に、弁慶は解らないという感じだったのに、義経は瞬時に解って頷いてますしね〜。 もちろん、伊勢さんを信頼しているというのもあるのでしょうが。 屋島に到着した時の次郎のフラダンスのような格好は如何なものか? 常に赤を身に付けてるところは、さすがです(笑)。 すっかり義経主従の一員となって戦っている景季には笑ってしまいました。 それで良いのか、梶原家の嫡男!(笑) 今回から戦に参加する鷲尾三郎改め熊ですが、かなり強いじゃないですか! 常に形勢不利の態勢で戦ってる喜三太とは雲泥の差(笑)。 頑張れ、喜三太(涙)。 田口水軍を丸め込みに行くと言った伊勢さんを、頭ごなしに無理だと言う弁慶に食って掛かる次郎には涙です。 ホントに仲良しなんだね〜(涙)。 伊勢さんが田口水軍を連れて志度寺に来た時も、次郎が1番大喜びだったし。 まぁ、あそこは義経主従全員大喜びだったと思いますが(笑)。 今回の後半の主役、 海での戦いでも義経を庇って戦っていましたが、郎党の中で武士として常に殿を護るという心掛けが仇となって、惜しくも絶命(涙)。 主の為に命を落とした継信はそれだけで良かったかもしれませんが、継信が射られた後の義経主従の反応を見ると、継信は皆に愛されてるな〜と思います。 継信が射られて、動揺した義経は完全に戦う気力失ってますから。 継信が苦しい息の下「戦え!」って叫んでいるのに・・・(涙)。 あの場面での、義経の視線が定まらないくらい動揺している映像はとても良かったです。 義経の武士としての弱さというか、そこが郎党が命をかけてもと思わせる所以というところが良く出ていました。 伊勢さんが田口勢を連れて来なかったら、義経主従はあそこで終わりですよ(汗)。 苦しいのに伊勢さんに「よう為遂げたな」と声をかける継信にまず涙。 最期まで義経に忠義を尽くし、弟の忠信に後を託し、「眠ってはならぬ」という義経の命令に従って目を開けたまま絶命した継信。 もうホントに勘弁してくれよ〜状態です(涙)。 初めて披露された「継信の歌」が、継信の死後というのも泣けました。 「皆で平泉に戻ろう」という義経の言葉は、義経主従の末路を知っていれば尚辛い言葉でした。 NHK公式HPの南原さんのコメントのように、継信亡き後の義経主従がすっごく不安です(汗)。 そして、今回の伊勢さん。 相変わらず矢を射る姿の格好良いこと! 間違って小刀を抜くところは無しでしたが・・・(笑)。 逃げる船を追いかけて押し倒され、上に熊が倒れてきてバタバタしてる伊勢さんが可愛いかったです。 今回は、南原班大喜び(笑)の見せ場が登場。 悉く美味しいエピソードを削られてる伊勢さんですが、「平家物語」の中でも大好きなこのエピソードを削られたら暴れてやる〜と思っていたので、本当に嬉しかったです。 「平家物語」(宮尾版も)では、伊勢さんは手勢16騎全員に白装束を着せて教能軍の元へ向かい、平家は滅亡して教能の父の重能を捕らえたと嘘八百を並べたてて、教能を降下させます。 でも今回は、伊勢さん1人で乗り込んで、法皇の平家追討の院宣(これは本当)と20万の源氏勢(これは嘘)を交えた説得で教能を追い込む見事さ! 田口軍の陣に1人でヘラヘラ笑って現れて敵を油断させ、2人きりになると深刻ぶって話す役者ぶりには拍手です。 例え、拍手するのは南原さんファンだけでも良し! 三郎、おぬしも 「教能殿と2人だけで話がしたいが、如何」の時の顔に、「可愛い〜」と叫んだのは私だけ? しかし、志度寺にかけつけた時に、「田口教能殿、お味方でござーる」と叫んで資盛に知らせても良かったのでしょうか?(汗) いや、教能は今の平家の状況よりも逆賊になることやこの先の状況を考えて源氏軍に付いたと思うので、志度寺に平家の兵がいても平家の残党がと思って支障ないと思うのですが、教能の裏切りを平家方に知らせると××がマズイのではと・・・(汗)。 志度寺で平家の兵を斬る伊勢さん、格好良かった〜。 継信の唄を唄い出す伊勢さんのアップは目薬?(笑) そうは思っていても全体の流れを見れば、十分感動的な場面でした。 そういえば、前回書いた予想が的中しましたね〜。 ナ、ナント、南原さんがクレジットの2番手に!! いいの? ホントにいいの?(汗) 最初で最期かもしれませんが、南原さんファンにとっては余計に忘れられない回になりました(涙)。 |
2005年8月21日放送 第三十三回「弁慶走る」 今回は久しぶりにツッコミを入れながら見ました(笑)。 見ていて力の入る話が続いたので、気楽に見れる今回のような話も個人的にはOKだと思います。 今回の主役は弁慶。 しかも、出番の多さが義経より多く、大立ち回りもあり大活躍です。 立ち回りといえば、弁慶のそっくりさんは一体どういう意味があるのでしょうか? ひょっとして、弁慶は湛増の子という説に関係があるのかな〜。謎です。 自分が湛増を説得に行くと言い出す理由が継信に成り代わりということでしたが、継信と2人で郎党を率いていたのが弁慶1人になって、それが弁慶の中で大きかったのかな〜と思います。 湛増を口説き落とす切り札が杢助や千鳥なのは解っていましたが、千鳥が熊野に来ているというのはちょっと・・・(笑)。 そして、千鳥は何時の間に「弁慶」と呼んでいたのが、「あんた」と呼ぶようになったのでしょうか(汗)。 弁慶とダブル主役の湛増。 この湛増も、前回の田口教能や次郎も、海の男って個性的な髪型と服装ですね〜(笑)。 海賊風ということなのでしょうか。 湛増がペンダントをしているのには、思わず笑ってしまいました。 あの白いのは何だろう・・・、骨?イルカ?(笑) このドラマの湛増も、演じる原田芳雄さんも、とても良かったです。 さすがに、弁慶と湛増のやり取りは安心して見れました。 昔の大河を見てる感じで楽しめました(笑)。 あと、闘鶏に勝って喜んでる湛増が可愛かったです。 今回の義経は、一ノ谷以来久しぶりに超能力を発揮していましたね。 カモメの声が聞こえたって・・・(汗)。 いや、さすが天狗の弟子です。 熊野水軍を説得に行くと言い出す伊勢さんを、褒めて持ち上げる次郎達には笑いました。 ダメだよ、サブちゃん、調子に乗るから(笑)。 しかし、継信と弁慶がいない郎党の頼りないこと! 太刀の稽古では伊勢さんに楽勝だけど、何処となく影の薄い忠信、頑張れ〜(涙)。 船の上から弁慶を見つけて嬉しそうに手を振ってる彼らを見てると、「弁慶と愉快な仲間たち」というタイトルが頭を過ぎりました。 ホントは「義経と」じゃないとダメなんですが、義経が郎党に溶け込んでたもので・・・(笑)。 笑ったといえば、平家の知盛。 戦の指揮をするだけでなく、貝合せ用の貝も拾い集めたりしてるのね〜(涙)。 あの大きな身体で貝を拾ってる姿を想像して、つい笑ってしまいました。 「そういえば、いたなぁ」というような映り方の法皇様と頼朝と政子ですが、壇ノ浦の合戦が終わるまではこういう扱いでも仕方ないですね。 今回の伊勢さん。 前回に続いて、今回もいきなり熊野水軍を口説きに行こうと言い出すところがステキ〜(笑)。 田口教能を味方に引き入れたことが自信になっているのか、何か今までよりも頼もしい感じです。 継信亡き後、弁慶に次ぐ立場になったからか、弁慶の留守を護ろうという心構えというものが出ていてビックリしました。 うじきさんが「ステラ」で語ってたように、男気担当の片鱗が出てるのでは?と、ファンの欲目で書いてます(笑)。 弁慶に「心して参られよ」と言う時の声と、継信のことを思い出してる顔がすっごく格好良かったです。 |
2005年8月28日放送 第三十四回「妹への密書」 今回は久々の平家(能子含めて)がメインの回。 冒頭からいきなり陰の薄い宗盛にビックリ。 知盛に総大将を命じたからなのか、肝心な帝取替えの密議にも参加させてもらえないとは・・・(涙)。 帝取替え案を聞いて抗議する明子ですが、今まで明子が守貞親王を大事に育てていたところをやらなかった為に、明子の辛さが見ていて伝わらなくて残念でした。 清盛の血をひく安徳帝を残すために、一門の命100や200は惜しくないと時子が言っていましたが、守貞親王は一門の者じゃないんですよね〜(汗)。 藤原殖子という女性が産んだ子で、安徳帝が万が一の時の為に、平家に引き取って育てていたのですから・・・。 そういうことも含めて、今回は今まで平家側のエピソードを端折ってきたツケが回ってきてしまった気がします。 領子が能子を小屋に閉じ込める場面は、領子が今まで執拗に能子を疑っていた為に説得力ありました。 例えちょっとしか聞いていなくても、ずっと能子を疑ってるから即閉じ込めちゃうんですよね。 怖かったわ〜、蓬の君(笑)。 義経からの文を読んで泣く能子は良かったです。 お兄さんからの手紙に、共にお母さんのお墓参りに行こうねなんて書かれていたら泣いちゃうよね〜。 手紙を読む義経の声は、語りかけるような優しい感じでステキでした。 静御前とうつぼと萌の、義経を巡る女3人の 今回うつぼが義経には自分でなくていいんだと気付きますが、見ていて今頃解ったんかいと突っ込んでしまいました(笑)。 お徳にうつぼの結婚話を聞く喜三太は、電車男そのまんまだったのですが、あれはワザと?(笑) 予想通り、喜三太はうつぼに片想いしていたんですね〜。 その喜三太は今回、能子に文を届けたりと大活躍。 次郎、三郎、弁慶と続いて今回の喜三太ですが、郎党の活躍は持ち回りなのでしょうか。 今回もまた陰の薄かった忠信、次回こそは亡くなった兄上の分も目立ってね〜(涙)。 朝廷の3妖怪に対抗する京の町の妖怪のお徳が、今回久々に登場。 いつも疑問に思うのですが、お徳は一体いくつなんでしょうか? 今回の伊勢さん。 物見に行ったりしていたせいか、出番が少なくて淋しかったです。 失恋した喜三太を宥めるところは格好良かったです。 すっかり落ち着いてきましたが、もうジロちゃんと一緒にはしゃいでくれないのかな〜(涙)。 でも、お徳が訪ねて来た時に、烏丸の物真似をしていて嬉しかったです(笑)。 次回はいよいよ壇ノ浦の合戦ですが、予告編の長いこと! でも、見ごたえがあって、次回がとても楽しみです。 |