項番毎に月単位で1年かけて取材予定です。 |
今年は歴史的に水害に悩まされてきた平戸川(現在の印旛疏水路、通称「新川」)には大小の水門が存在する。この水門付近から新川風景を眺めてみることにしたい。 |
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5月:ツツジが似合う水門。 |
新川風景で最も緑が冴える時期にゆらゆら橋の「鯉のぼり」が舞う風景を背景にして撮影したかったが震災の影響で今年は「鯉のぼり」がない。しかし、八千代市の木の「ツツジ」と一緒に撮影できた。対岸からの撮影で水門は小さくなったが背景のビル群も新川風景には欠かせない。
この水門を八千代中央駅方面(写真奥側)に垂直に進むと、萱田第5公園と調整池に挟まれた遊歩道に出る。その曲がりくねった遊歩道路は窪地であり、さらに進むとその延長上には八千代中央駅付近にある萱田第一緑地公園に出る。この窪地の公園奥には水天宮が祭られている。この水門は明らかに水害から身を守るための水門に思われるが、新川の最上流に位置するこの水門の水路名も昔の河川名も私には分からない。(5月2日撮影) |
6月:相女排水路水門。 |
水門名を「相女排水路水門」として表現してしまったが合っているだろうか? 村上字相女の地名は一般の地図ではすでに消えている様である。この水門から伸びる水路はコンクリートの蓋に覆われ(人が歩くことも可能)まっすぐ写真右手の村上団地方面に伸びている。旧道の下に顔を出し、すぐ国道16号線から地下にもぐっていまうが、村上団地の都市生活用水の排水路として生きていると思われる。対岸には1月に紹介した一番大きい水門と紹介した「萱田排水路水門」があり、この水門は二番目に大きい水門のようで、一緒に撮影出来そうであったが残念ながら片方が小さく成りすぎるため、対岸の桜木の葉を入れて村上団地方面を撮影し紹介(1日)としたものの今年は既に梅雨に入り本日も雨上がりの曇り空で写真のコントラストが悪い。6日に宮内橋方面を背景に撮り直し紹介とした。なお、宮内橋は現在も3月11日の東日本大震災で交通止めになっていることを記しておく。(6月6日11時ごろ撮影) |
7月:開閉ハンドルの無い水門。 |
たいていの水門には開閉用のハンドルが付いているが、水量により自動的に開閉調整を行っている水門もある。八千代橋下の水門がその様式だ(左写真)。この水門は近年出来たものだが以前運用されている水門も数個あった。八千代橋から平戸橋間に2個、神尾橋付近に1個の計4個の開閉ハンドルの無い水門を発見できた。もっと存在しているのかも知れないが、発見出来たもののみ紹介する。どの写真を見ても何故か水門の後ろに人家がある。水門の必要性を風景が証明している。(7月1日 10時ごろ撮影)
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8月:カンナ咲く水門。 |
新川で一直線の長さが最も長いのはこの辺で、十数年前の今頃は学生達のボート(?)レースの練習風景が見られたものだが、最近は全然みることが出来ない。この一直線の新川に突き出ている水門は色もまだ鮮やかで非常に目につき易い。近くの松保橋もくっきりと写っていると思いきや遠くに小さく存在すらわからない程度にしか写っていない。
最近、この水門にカンナを植栽しているボランティアの方が居られるようだ。カンナは昨年ごろから量も増え、今年は見事に開花している。お陰様でカンナ咲く水門として紹介することが出来た。
この水門を必要とした集落は広々とした田んぼの奥(写真右手)にある。水門名は集落の「神野」を使っているのだろうか?
当然定かではない。(8月1日 15時頃撮影) |