さて、ここからが取付レポートです。私の場合、年末で1日の作業時間が限られていたため、結局3日も掛かってしまいましたが、最小セットアップで1時間、私のシステムなら丸1日ほどで取り付けできそうです。

 

 

使用した工具・部品類について
作業に際して、必要になった工具類などは以下のものです。
  • 圧着工具、圧着端子
    →電気配線作業の必需品です。圧着端子には、平型・丸形のほか、アースを取るために鍬形端子、配線をつなぐための圧着スリーブを用意しました。いずれも0.75スケアの配線に対応するもので良いと思います。
  • 配線(0.75スケア)、ストラップ、ビニールテープ
    →最小セットアップ(バッテリー+、マイナスアース2本のみ結線)の場合であれば、おそらく付属の配線(約1.5mほど)で事足りると思います。ただ、本体の取付場所や、他のオプションとの結線の際に、中途半端に足りなくなることがありますので、配線は用意しておく必要があります。基本的におOKな電流は流れないので、配線の太さは一般的な0.75スケア程度で良いと思います。
    このほか、仮止めや念のため絶縁用にビニールテープ、配線類を束ねるストラップなどを用意しておくと作業後の見栄えは良いです。もう少し状況の仕上がりを求めるのなら市販の配線用チューブを用いて、これらの配線を纏めるとさらに見栄えが良くなります。
  • ドライバー類、レンチ類
    →狭い場所での作業となるので、ラチェットレンチを用意した方が便利です。ドライバーも長さの異なるものを用意することをオススメします。
  • その他 (シリコンオフスプレー、懐中電灯、内貼りリムーバーなど)
    →室内側のアースを取ったりする際に、内貼りを剥がす必要が出てきますので、リムーバーはあると便利です。リムーバーは内装を傷つけないプラスチック製のものがベストです。(ホームセンターで700円程度)
    両面テープの張り付けを完璧にするためにシリコンオフスプレーがあると脱脂作業が簡単です。なければラッカー系の薄め液(シンナー)も代用できますが、あまり強い溶剤を用いると(アセトンなど)、融け出すので注意が必要です。
    このほかダッシュボード裏の作業などの場合、昼間での暗くて見にくいので懐中電灯があると便利です。

 

 

 

取付場所検討&前準備
今回のシステムの場合、車外に本体と追加スピーカー、室内にフィールドセンサーとモジュールコントローラーを取り付ける必要があります。

グランディスユーザーの方ならご存じのように、グランディスのエンジンルームは非常にスペース効率が良く(?)、余分な空間が少ない状態です。720T本体自体はそれほど大きくはないのですが、取付にステーを用いるため、本体よりやや大きい空間が必要となり、エンジンルーム内にそれを見つけることは至難の業です。とくに私のように寒冷地仕様のグラの場合、バッテリーも大きく取付は非常に難しい状態です。
検討に検討を重ね、助手席側フロントバンパー奥(純正バンパーの場合、ウインカーランプの奥)に空間を発見、車両の中心に取り付けしたかったのですが、一番取付が簡単だったココに決めました。

ご存じのように私のグランディスはフロントフルバンパーエアロのため、バンパーを付けたままの作業は不可能であったため、フロントバンパーを外す必要がありました。
純正バンパーの場合、助手席側ウインカーランプ及びエアインテーク(又はフォグランプ)を外し、ジャッキアップして作業することが可能です。

 

 

バンパー撤去から仮設置
まずは、バンパーを外します。私の場合、もう何回も外しているので(笑)、かなり慣れてきました。車高アップ用専用シート(別名ベニヤ板)に乗り上げ、フロントをジャッキアップさせ撤去を行いました。
<仮設置状態>

バンパー撤去後にスピーカーと本体を仮設置した状態。バンパーの助手席ウインカー裏の空間にかろうじて設置できる空間を発見。運転席側はウォッシャータンクが間近に迫っているため、全く空間はありませんでした。

<取付位置>

本体付属のステーをボルトにて、バッテリー右側にすでに開いていた穴(排水用?)を利用して固定。スピーカーは、市販のステーを加工してクラクションが付いていたネジ穴に固定しました。ここだと純正バンパーなら雨に濡れる心配もないでしょう。(クラックスのエアロの場合は、丸形の開口部があるため、ちょっと気がかりですが)

 

 

内部センサー設置
内部にはフィールドセンサーを取り付けます。
説明書によると、普通のセダンならアームレスト内部に入れるのが効果的と書かれています。つまり車内のほぼ中央部に取り付けるべしと言う意味のようです。ただし、取付場所としては直接金属部に行わない旨の注意事項が記載されていました。
以上の点から考えて、フィールドセンサーは周辺部の磁場変動などを感知して作動するものと考えられます。
またボイスモジュールのコントローラー(音量・各種設定を行う小さな箱)も、室内に取り付けることとなります。
<フィールドセンサー設置場所>

出来るだけ室内中央部に持っていきたかったのですが、如何せん配線のと里廻しなどが面倒だったので、インパネシフト下部に両面テープで取り付けました。
直接金属部に設置はしていませんが、すぐ裏にはATゲートなどの金属部があるのがちょっと心配です。


<コントローラー設置位置>

外部スピーカーとの配線などを考え、出来るだけエンジンルームに近い位置に取付。最終的な取付位置はステアリングシャフト右横にしました。

 

これでひとまず、取付作業が終了しました。
これからそれぞれに繋がる配線を行うこととなります。

 

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