振り返れば奴が居る

InterTrax2 + Cy-visor DH-4400VP

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◎新コンセプトドライバでの調査報告

5/16、エーアイキューブ様から現在開発中のドライバのテスト依頼されました。

このドライバでは、従来から更にもう一歩 Windows システムへの融和が進んでいます。"InterSence Server" というアプリケーションを常駐させることにより、ほとんどのDirectX(DirectInput) を利用したアプリケーションで、InterTrax2 を「3軸ジョイスティック(x, y, z)」として認識させることが出来るようになりました。(コントロールパネルのゲームオプションで見るとボタンが二つあるように見えますが、どこを押すとそれに対応するのかは、現時点では不明)

また、従来の JMouse に「マウスの右ボタンを押しっぱなしにした状態とする」機能が追加され、Jane's F/A-18 のような「マウス右ドラッグによる視界移動」をサポートしたフライトシムにも対応出来るようになりました。

更に、視界移動後の正面位置の再現が悪化してきたときに使用する InterTrax2 の「リセット」操作を、キーボードからソフトウェア的にできるようになりました。このキー(現状では CTRL or SHIFT or ALT + ファンクションキーF1〜F12 から何れかを選択可能)をジョイスティックのボタンに割り振れば、ジョイスティックから手を離すことなく InterTrax2 のリセットをすることが可能です。

"Virtual Desktop Control" という機能も追加されていました。どうやら、InterTrax2 を使ってデスクトップ上のアプリケーションウィンドウを動かし、広大な仮想デスクトップ空間を利用する出来るようです。(Tinkどん、これ何か使えたりしない?w)

テストしたバージョンでは、DirectX7 以前のフライトシムに、機体を操作するジョイスティックを正しく認識させるために多少の工夫が必要でした。PC起動毎にこの「工夫」をせねばならないため、更なる改良を望みます。また、最終的には、ドライバのインストールは Setup.exe を一発実行するだけで完了するようにしたがよいですね。

残念ながら、以前から私の AthlonXP マシンで発生していたドリフト問題は解決しませんでした。この問題に関して、他のマシンで状況が変わったかどうかは不明です。

新ドライバの正式リリースを期待しています。

 

従来のドライバでは思った通りの視界移動が出来なかった Aces High ですが、この開発中のドライバでは完璧です! 新ドライバをインストールすることで新たに加わるゲームコントローラ「InterSense Joystick」を、Aces High の視界移動に使用するジョイスティックアナログ軸に割り当て、普通にキャリブレーションすれば設定完了。

後は飛ぶだけ。この通り(18.6MB)自在な視界移動が可能です。MSFS2002 よりも IL2 よりも快適な VR を体験出来ました。今まで試したシムのうち、最も優れた没入感です。

あまりに軽快に動くため、動画を見ると酔ったような感覚に陥るかもしれません。これは視界移動が完全に私の意志で行われており、動画を見ているあなたの意志に反した視界移動が頻繁に行われているからです。

意図しない方向に視野が揺れまくると、人は酔います。運転の荒い車に同乗者として乗ると酔うのと一緒です。操縦している私は、完璧に自分の意図通りに視界が動くため、全く酔いません。運転の荒い車の例で喩えるなら、ドライバーが酔わないのと一緒です。

逆に、パイロットは自分の意図に視界の動きが追従しきれないとき、酔います。

 

その他、あちこち視界を振り回した後、正面を向いたときの正面位置再現性も極めて良好でした。

 

マウスによる視界移動をするためには右ドラッグする必要があったため、従来のドライバでは InterTrax2 を利用できなかったシムです。

開発中のドライバでは、JMouse に新設された "Right Mouse Button Down" にチェックを付けることで、ゲーム互換モード(InterTrax2 をマウスとして使用するモード)にて常時マウスの右ボタンが押されたままの状態を作り出せます。

この機能追加により、このシムでもほぼ完璧に InterTrax2 を利用することが出来るようになりました。ただ、多少視界移動後の正面位置再現に多少難があり、あまり派手に視界を振りまくっているとしばしば InterTrax2 のリセット&正面視界キー押下を行う必要がありました。

これも動画を撮ってみましたので、ご覧下さい。

この動画はビデオエンコーダとして DivX 5.02 を使用しているため、DivX 5.02 以上をインストールしていない方はここから DivX(pro版は要りません)をダウンロードし、インストールしてから Windows Media Player 等で再生してください。

もう少し引いた視点でやったほうがやりやすいんですが…画面のズーム倍率変更のしかたが分からなかったので、そのまま飛んでます。(^^;

前半、頻繁に計器に視点が行ってるのは、実は計器を見てるんではなくて、トレーニングのアナウンスを聞きながら手元のキーボードを見ていたからというのは秘密。(爆)

 

その他のシムについても、従来の調査結果を修正した部分があります。第五話第六話にも、再度目を通してみてください。ミグアレイの動画(32MB)も撮ってみましたので、回線に余裕がある方は是非ご覧下さい。(^^)

 

2002.09.07-08 OFF会レポートへつづく


2002/05/18(土) 18:32 HUQ
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