-北の里山の会・有明の森ニュースレター-

Vol.2-3
2001,09,16


 お盆がすぎてそろそろ秋の気配がしてくるかなぁと思いきや、けっこうな残暑ですね。夏休みはゆっくりできましたか?
 8月の例会の報告です。8月25日も暑い日でした。さっきのニュースでは最高気温30℃と言っていました。札幌マラソンは猛暑に近い状態だったのですね(8月25日に書いています)。


■炭焼きの材料を切りました■
 今回は道つくりをということでご案内しましたが、急遽石山さんから申し入れがあり常盤小学校の授業で炭焼きをするための材料の切り出しをしました。ちょっと経緯をご説明しましょう。
 常盤小学校には、父親の会というものがあります。地区委員会という名前が付いています。常盤小学校では今度5年生の授業の一環(?)で炭焼き体験をするという予定だそうです。炭焼き窯は林業指導事務所から移動炭窯を借りることにしたそうですが、さてその材料は?ということで思案していたということです。先生が地区委員会会長の石山さんに相談したところ、有明の森で切り出しましょう、ということになって8月の例会のとき一緒にということになりました。
 今回は参加者も多く、また石山さんが早くに来てチェーンソーで切っていたおかげもあって、作業すること約1時間ちょっと。無事約300本の材料をそろえることができました。

 これまでも間伐で結構木を切ってきましたが、利用方法までは考えていませんでした。このような形で、切った木を利用してもらえるというのは大変ありがたいことだと思います。今はまだ手鋸での作業ですから大量の間伐木が発生するということはありませんが、もしこれからチェーンソーを使うようになれば大量の材が発生します。そのとき利用をどうするかということも考えておかなければならないようです。

■環状歩道ができました■
 前回のニュースレターで報告した歩道を延長しました。あの地図は間違っていたようなので、今回の路線が正解です。
 先々月の作業では、有明の森の斜面下部まで道を延ばしましたが、今回はその道から再び上方に向かい森の中を一周できるようにしました。
 今回の歩道は、カラマツ林を抜けます。カラマツの林の中は、倒木も数多くあり場所によっては倒木を切り開きながらの作業でした。

■今月のお料理■
 今回は富永さんのヒットです。なにも打ち合わせなしで、バーベキューコンロを持ってきてくださいました。おかげさまで、焼き肉パーティーとあいなりました。最初は子どもたちの分だけかなぁ、なんて話でしたが、結局夢中になったのは大人の方です。

■今月の参加者■
 今回は常盤小学校の先生3人がゲスト(?)。あとは大人13人、子供5人でした。前回とうって変わって盛況でした。

■次回のお知らせ■
 次の定例会は9月23日です。連休の中日になりますが、どこにも行く予定のない人、定例会に焦点を絞った人、みなさんご参加ください。
 次回は、少し本格的に間伐を考えてみたいと思います。これまで何となく間伐をしてきましたが、今度は「切らなければならない木はどんな木か」、「残すとしたらどの程度の本数を残すのか」というようなことを考えてみたいと思います。考えるだけじゃ具体的なイメージがつかめないと思うので、実際に現地で印を付けながら間伐木を選定していきます。ですから、次回は立木調査(りゅうぼくちょうさと読みます)がメインになります。

■次回のお楽しみ■
 もうキノコの季節です(この辺は9月16日に書いています)。昨日蘭越に行った際にラクヨウを採ってきました。正確には人が採ったものをもらってきたのですが…。
 ということで、有明の森でも期待できそうです。きのこ鍋にしましょう。きのこに詳しい相蘇さんに応援を頼むつもりです。
(今日9月16日、カッコウの会で相蘇さんにお会いしました。この件はお願い済みです。今日もカッコウの会で枝打ちの後キノコ鍋でした。舌鼓を打ってきたところです。)

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★連載★  あなたの守護樹は?
 しばらくさぼったので、8・9月の2ヶ月分です。
 「木の癒し」:ギーゼラ・プロイシェフ,2000(小川捷子訳,飛鳥新社)から

□8月24日〜9月2日□
┘マツ┘
 この時期に生まれた人は、用心深く、先見の明があり、用意周到で勤勉だといわれています。また自己を追求するだけでなく、他人に対して好奇心も強く、実務的な能力も極めてすぐれています。

□9月3日〜9月12日□
┘ヤナギ┘
 この時期に生まれた人は、知性・感情の両面にわたって、ちょうどヤナギの枝のように柔軟で、誰とでも一緒に食事ができると言われます。
 また、気むずかしい人の気持ちも理解できるだけでなく、ヤナギの大切な友である水のようにみずみずしく、生き生きとしているといいます。

□9月13日〜9月22日□
┘ボダイジュ┘
 この時期に生まれた人は、こんなふうに思うそうです。「どうして私の考えや夢の方が現実より素敵なのだろう?」かれらは繊細で傷つきやすく、ともすれば通常の生活に適応することが難しいタイプかもしれません。それでも、周囲の人たちに夢を与えてくれる存在です。

□9月23日□
┘オリーブ┘
 この日は、昼と夜の長さが等しくなります。春に張り切って始めたことを、秋になって経験をつみ、知恵をつけて完成するというわけです。この時期に生まれた人は調和や正義、そして美に対して心を砕き、驚くほど社会に尽くします。

□9月24日〜10月3日□
┘ハシバミ┘
 この時期に生まれた人たちは、9年目にようやく実をつけるヘーゼルナッツのように、9という数字に縁があります。
 また、新しいこと、変わったことが好きで、その際、すでに価値が定まっているものを見失わないようにすることが大切です。

====新シリーズ:今月の本====

今月の本  ----本の紹介----
☆☆☆☆☆
樹木学 -Tree:Their Natural History-
 木のことに関して様々な知識が詰め込まれている本です。木に関して、なぜ?を調べるのに、これまではずいぶんといろいろな本をひっくり返してきましたが、これが一冊あれば…。

訳者からひとこと
『この本を一読して身近な木々をもう一度眺めてみると、けなげに生きている樹木の一本一本が急にいとおしく思えてくる。それは単に枝葉のついた「材木」ではない。あるいは抽象的な「みどり」でもない。われわれと同様、この世に生を享けて、懸命に生き、子孫を残し、死んでいく生命体なのだ。そのことを改めて認識させられるのである。』---熊崎 実

 すでに専門とされる方には、原著論文の引用がないなどの物足りない点はありますが、これから興味をもって木のことを知ろうとする方にはもってこいの本です。専門の方でも復習のためにはよいかも…。私もまだパラパラとページをめくっただけですが…。ちょっとお高いのが難です。

築地書館 刊,2001/07/30
著者 ピーター・トーマス
訳者 熊崎 実・浅川澄彦・須藤彰司
定価 3,600円+消費税

 次回に向けて、少し間伐理論もお勉強しなくっちゃ、というところですが、私はよくわかりません。その道のプロ、道庁の両浜田さん、広畑さん教えてください。

 ときどき思い出したようにこのニュースレターを書いています。その時々の現在形で書いていますので、読む人にとってはわかりにくいかもしれません。ごめんなさいね。

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発行人 孫田 敏@ARCS    
E-mail arcson@bc.wakwak.com
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