-北の里山の会・有明の森ニュースレター-
Vol.4-4
2003,11,24
「森林と市民を結ぶ全国の集い 北海道2003」を無事終えることができました。4日間、延べ1000人を越える人たちがこの集いに参加してくださいました。北の里山の会からは実行委員が7人、当日の話題提供など3人がでていて、さしずめ「北の里山の会主催」のような雰囲気も…。 さて、ようやく安心してたき火をすることができる季節になってきました。白い布団に包まれる日ももう間近です。MLなどでインフォーメーションしたように、今月は飛鳥鍋、ピザ、そしておまけに大きな焼き椎茸でお腹を満たしました。
■11月の例会報告(03/11/23)■
●選木● スズランテープで印を付けていきますこの冬の間伐木の選定しました。というか、残した方がよいと思われるカラマツに印を付けていきました。実際に木を切るときには私たちの腕には余すものもあるので、もっと残ることになるとは思うのですが、印を付けてみると10本に1本程度しか残らないような有様です。 目の前で幹を見るとどっちを残したよいかわからないような場合もありましたが、上を見上げると片方が片枝になっていたりするので、これからも健全に伸びていきそうな木を残すことにしました。
「素人が山を触ると森が壊れる」というようなことをおっしゃる人もいるようですが、決してそんなことはないということを実証してみたいものです。
●ササ刈り● 選木を終えたあと、「間伐したあとだと地表の処理が大変になるよ」という石山さんのアドバイスで、ササを刈ることにしました。今回の間伐予定地はあまりササが濃くはないのだけれども、刈ったあとを見ると、あるとなしではずいぶん印象が違ってきます。 たくさんの広葉樹が育ってきています。機械刈りだと幼稚樹も切ってしまいそうなので、これからも手刈りでササを刈っていく必要がありそうです。カラマツ林が次第に落葉広葉樹林に変わっていくさまを楽しみしています。
刈ったササは、またカントリーヘッジ風に積んでいきます。ほんのちょっと作業しただけなのですが、すっきり「あずましい」林になっていきました。 ●飛鳥鍋● 最初、牛乳パックを見たときには「これは?」と思ったのですが…。 「いったいなんだろう」と話題になった「飛鳥鍋」です。鍋の写真は撮り忘れてしまったので、器に盛った「飛鳥鍋」を紹介します。 う〜ん、何といったらよいのでしょう?けんちん汁ってご存じでしょうか。いろいろな野菜や肉・豆腐・コンニャクなどを醤油味で煮付けたものです。「飛鳥鍋」の具も似ています。ただし味付けが異なり、みそ味でさらに仕上げに牛乳が加わります。白みそと牛乳の微妙な取り合わせが、「グー」でした。
小野さん、ありがとうございます。
ちなみに「飛鳥鍋」は奈良地方の料理だそうです。さすが総料理長束原さんが調べてくれました。「goo」で検索すると出てきます。もっと知りたい人は、どうぞ。
●ピザ● とうとう念願のピザ焼きです。とはいいながら、今回はまだ「ピザ窯」の火入れ式には至っていません。今回は石山さんの提案で、ダッチオーブンでピザづくりに挑戦しました。 たき火で薪に火をつけ、燠(おき)になったら、ダッチオーブンをひっくり返して上下を燠で挟み込みます。ピザ生地は蓋の上に載せることになります。そして、待つこと○○分(何分おいていたのか聞き漏らしてしまった…)。ピザの焼き上がりです。最初は火力が強すぎたのか、ずいぶんと焦げ目が付きましたが、次第に火力の調節にも慣れ、おいしい、形のよいピザが焼き上がるようになりました。これも、「美味〜」です。こんなに簡単にピザを焼くことができるなんて、知りませんでした。またまた「トリビア」ではない実際に役に立つ知恵を身につけました(?)。
ピザ窯はお休み状態。単なる物置になっています。●焼き椎茸● ずいぶん大きな椎茸がまだホダ木に残っていました。五十嵐さんが見つけてきました。半分冷凍状態です。「焼きながら解かせばいいか」ということで、さっそく網にのせて焼くことに。さらさらっと塩をかけ、胃袋に。香ばしい椎茸の香りに大満足です。 と、食べている間にも、五十嵐さんは柴折りに余念がありません。「雪が降ったら、焚きつけ用の小枝をさがせないじゃないか」と、たき火の前で丸くなっている人を横目に精を出していました。 ●おまけ● 食後のお茶は、蔦森さん提供(束原さんによると「分捕った」)の中国茶でした。蔦森さん、これからもいろいろ中国物産を提供してください。そのうちに、「今日は蔦森記念○○」なんて行事も始まるかも…。
■蔦森さんの推薦本(5) −本の紹介−■北の里山の会の蔦森(in 上海)です。以前に読み流していた本をこの正月に読み直したところ、時代背景が変わったのか、本を読む視点が変わったのか、再認識させられることや新しい発見と感動があり、ホームページで紹介してみたくなりました。いずれも書店にないかも知れませんが載せておきます アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉 著者 エリコ.ロウ自然とともに生きてきたネイティブアメリカンの叡智。
部族が伝えてきた言葉(格言、伝説など)は、神秘的であり、本質を表現しています。
知ろうとする人にだけ伝わるシンボル的情報であって、それは書物に書けなかったのではなくあえて書かなかったのだと彼らの賢人は言っている。そこ言葉のいくつかはこうだ
「自然から離れれば、こころが頑なになる。」 ラコタ族の格言
「ひとは、山と蟻の中間だ。」 オノンダガ族の格言
「どんな動物もあなたより、ずっと多くを知っている。」ネズパース族の格言
「日と夜、季節、星、月、太陽。その移ろいを見れば、人より偉大な何かの存在を思わずにはいられない。」 チェロキー族の格言
「植物は、ひとの兄弟姉妹。耳を傾ければ、語りかける声を聞くことができる」アバホ族の格言
「ひとりの子供を育てるには、村中の努力が必要だ」 オマハ族の格言
洋の東西を問わず似た格言は多いが、自然とともにあった人々の声は身にしみる。
できれば、アイヌのひとの格言も知りたい。
扶桑社 1999年 1,400円
■これからの活動予定■
12月01日: 北の里山の会12月例会 12月21日: 有明の森12月例会
==================================================================================
∞∞ ∞∞ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
発行人 孫田 敏@ARCS
E-mail kitanosatoyama@am.wakwak.com
∞∞ ∞∞ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
有明の森ニュースレターVol.4-3 :有明の森ニュースレターVol.4-5 有明の森/TOP