| （１）地域概況 |
▼舟形山系の裾野の近い、鳴瀬川沿いの平地にある。
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| 渋谷アイガモ水田より薬莱山を臨む |
北側は鳴瀬川が流れ、舟形山系の山裾に近い平地にある。この平地は鳴瀬川により堆積されたであろう砂質土壌により形成されている。
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| （２）用水源 |
▼河川からの直接取水
用水源は鳴瀬川に設けられた明善堰からの取水しており、舟形山系の山裾に近く清浄である。
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| （３）農薬を使わない水田数 |
▼合計２．０ｈａで１２筆ある
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| アイガモ水田 |
渋谷水田では平成７年頃より農薬を使わないアイガモ農法に取り組み始め、この分野に関しては加美郡でも先進的役割を果たしてきた。
平成１６年からは、１部水田で「冬期湛水」稲作にも取り組んでいる。
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| 図−１ |
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| （４）水田構造 |
▼ほ場整備は未実施、用排は分離され暗渠排水は無し
渋谷水田はほ場整備は未実施だが、平成２年頃に地域を南北に縦貫する農道改良と併せて簡易な区画整理を実施し、従前１０ａだった水田区画を２０ａに整備している。
用排水は分離されておらず、水田の地質は砂質土であるため暗渠排水も設置していない。
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| （５）耕起状況 |
▼不耕起を基本とする
冬期湛水に取り組む水田では耕起・代掻きとも行っていない。
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| （６）農薬使用 |
▼平成７年より農薬を使わず
アイガモ農法に取り組み始めた平成７年より一貫して、無農薬による稲作を継続しており、アイガモ農法から冬期湛水に切り替えた一部水田についても、同様である。
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| （７）施肥状況 |
▼稲刈り後にコメヌカ施肥、田植え前及び追肥に有機アグレットを施肥
稲刈り後にコメヌカを施肥し、田植え前及び、田植え後の追肥には有機肥料（有機アグレット）の施肥を基本とする。
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| （８）雑草状況 |
▼冬期湛水水田はホタルイ、コナギが増えてきた
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H16年7月4日 冬期湛水水田
水稲状況 |
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H19年7月7日 冬期湛水水田
水稲状況
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アイガモ農法の除草効果は絶大であり、この農法を継続している間は雑草は問題とならなかったが、一部冬期湛水に切り替えた水田については雑草が目立つようになっている。
冬期湛水水田で見かける雑草はホタルイ、セリ、ウリカゴ、オモダガ、コナギ、マツバイなど多種多様であるが、このうちホタルイ、コナギがのが年々増加傾向にある。いずれの雑草も現在のところ、水稲作に支障を与える程度ではない。
マツバイは農薬を使用が一般的でなかった昭和３０年代まで各地の水田で一般的であったが、現在では、農薬を使わない水田でも希な雑草となり、「田力つながり」でも渋谷水田にのみ見ることができる。
このマツバイはコナギと同様に窒素吸収量が旺盛であると観察され、また農薬を使用しない各種除草対策（有機資材施肥、手取り除草、機械除草、トロトロ層による抑草）でも有効なものがなく、農薬を使わない水田におけるマツバイの今後が注目される。
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| （９）雑草対策 |
▼冬期湛水水田は、冬期湛水の抑草効果のみ
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| マツバイ |
冬期湛水では、それによる抑草効果（トロトロ層の形成による抑草）以外、手取り除草や機械除草を含めて、特に雑草対策は行っていない。
有機資材の投入は田植え後にも行っているが、これは追肥としての効果を目的としたもので、雑草対策の効果は不明である。
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| （１０）冬期湛水 |
▼平成１６年作以降冬期湛水を実施
平７年以降アイガモ農法に取り組んできた水田の一部を平成１６年に冬期湛水とし、平成１９年作まで継続している。砂質土壌にありながらも冬期湛水により５ｃｍほどのトロトロ層が形成され、これが不耕起による移植作業を容易にし、また雑草の抑制にもある程度の効果を発揮しているようである。
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| （１１）認証状況 |
▼ＪＡＳ有機認証を取得
平成１３年以降、環境保全米ネットワークの認証によるＪＡＳ有機認証を取得している。
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| （１２）田力活動履歴 |
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| （１３）掲載内容更新履歴 |
・平成19年09月10日 本文掲載
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