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項番毎に月単位で1年かけて取材予定です。 |
はじめに 八千代市内を南北に流れる新川は八千代のシンボルとして定着したといっても過言ではない。新川の左右に広がる田畑とその奥に茂る「谷津」群の風景は後世にのこして置きたい風景である。 この新川沿いには幾多の湧き水がある。この湧き水を「八千代自然と環境を考える会/湧き水調査の会」の皆さんが調査し「八千代市湧き水マップ」を作製している。このマップを元に湧き水の場所から新川風景を紹介して見たい。 乳清水(ちっこしみず) 乳清水(ちっこしみず)は城橋より新川左岸を下り、対岸(新川右岸)に桑納川に架かる富士美橋がある付近から一番近いだろう。ちょうど新川遊歩道には「ほたるの里」の看板が現れる。乳清水(ちっこしみず)はこの「ほたるの里」の中といってもよい位な位置に存在する。 乳清水(ちっこしみず)の名は「この清水で粥を作って産婦に食べさせると湧き出るように乳が出る」ということから名づけられたと言われている。 この乳清水(ちっこしみず)から新川方面を撮ったのが左の写真です。 新川が遠く、新川風景には程遠い写真ですがよく見ると富士美橋が写っているのが判るでしょう。(1月10日撮影) |
菖蒲谷津 菖蒲谷津入り口から八千代橋方面を撮影してみた。写真奥中央の煙突のような建物があるところが米本団地である。手前の樹は梅の木で少し膨らんだつぼみを入れてみたが何の写真かわからない。恥ずかしい限りである(2月7日撮影)。天気の良い日に取り直そう。 「八千代自然と環境を考える会/湧き水調査の会」のパンフレットには「菖蒲谷津は新川低地から西に入り込む支谷である。台地の裾からの浸み出し水が谷津の南側前面に分布する。谷奥の一箇所を除き、特定の湧出口は存在しない。 台地上は雑木林、斜面はムクノキ・シラカシ・ヌルデ・アカメガシワなどが生える。低地は休耕田」とある。 |
堀の内 堀の内の湧き水は新川右岸で神尾橋と松保橋の中間ぐらいに分布する。新川土手を歩いていると、かすかに水の音が聞こえる。新川土手を降りて水の音を探すと湧き水が流れている。「八千代自然と環境を考える会/湧き水調査の会」のパンフレットの写真(右写真)のものとは違うが、同じように配管が施されていた。また近くには湧き水を引き込んでいる配管もある(写真左下)。 「八千代自然と環境を考える会/湧き水調査の会」のパンフレットの説明文には「新川低地・神野地先に設けられた掘り抜きの自噴井。付近には他にも数カ所の自噴井が散在する。 付近の沖積層には上から黒色泥炭質シルト〜粘土層・緑灰色細〜中粒砂よりなるが、これらの自噴井は細〜中粒砂を帯水層とする、被圧地下水であろう」とある。 中央上の写真が自噴井のある土手の上から神尾橋方向の新川を撮影したものである。(3月5日撮影) |