旬の八千代市(小さな社)
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はじめに |
昨年の「道端の石造物」の取材で八千代市内には多くの信仰に関する碑があることが分かった。その碑が社に守られているのも多くありそうだ。今年はその社を取材してみることにした。「地図にない神々」としたかったが、地図にありながら「え!これが○○神社?」ということが在り得るので「ちいさな社」とした。 小さな社だけに名称が分からない社が多いだろうと思える。従って撮影場所の明記としたい。 |
7月:庚塚(296号沿)の道祖神 |
梅雨の季節を表現するのは紫陽花であろう。昨年「道端の石造物」で紫陽花と撮影した社脇の石像物を思い出し早速出かけた。大きな紫陽花が左右に咲き乱れている「小さな社」に二体の道祖神が祭られていた。 道祖神は路傍の神であり、集落の境や村の中心、 村内と村外の境界や道辻、三叉路などに主に石碑や石像の形態で祀られ、村の守り神、子孫繁栄、近世では旅や交通安全の神として信仰されているらしい。 その種類には色々あり、庚塚のものは単体二神道祖神の様だ。古い時代のものは男女一対を象徴するものになっているとのこと。道祖神の汚れを落とす行事が小正月の「どんど焼き」で、その由来は神話にも通じるらしい。興味ある『神』ではあるが、八千代ではあまり見かけない。(7月2日 取材) |
6月:萱田緑化公園の天満宮 |
未だ咲いている「つつじ」もあるので、先月、断念した第一萱田緑化公園の天満宮に再び足を運んでみた。天満宮はドクダミ草で覆われていた。 今年は早くも5月末に入梅に入っている。そうか、梅雨と言えば紫陽花だがドクダミ草も旬かと紹介することにした。 写真左下の白い花はドクダミ草と分るだろう。右側に転々と白く映っているのもドクダミ草である。 左側に映っている柱は天満宮の門である。先月の天満宮の写真で位置関係を確認願いたい。また、このサイトの「新川と神々」で水神宮を紹介しているが、この天満宮の左側の水神宮も取り上げているので確認頂ければ幸いである。(6月2日取材)、 |
5月:萱田の大師堂 |
5月2日、八千代市の木の「つつじ」を求めて、萱田およびゆりのき台地区を散策した。4月29日の昭和の日にはゆりのき通りでつつじ祭りが行われたばかりだ。近くの萱田緑化公園の天満宮の「つつじ」は花芽を刈られてしまったのか花はちらほらとしか咲いていない。 散策を続けると氏神様だろうか、屋敷内に小さな社のある民家が4件ほどあった。しかし、いずれも目的の「つつじ」が咲いていない。 新川方面に足を進めたところ、札所51番の立派な大師堂があった。あまり立派なので、「小さな社」に入れて良いか迷ったが堂の右側に「ハナミズキ」が最後の旬を演じており、後ろには今満開の「つつじ」の垣根があったので紹介とした。 大師堂の周りには小さな神々は祭られ、花も供えられていた。信仰の深さがにじみ出るほど手入れの良い社であった。最初に出会った天満宮も紹介しておこう。(5月2日取材) |
4月:城橋付近の札所 |
ここは昨年10月、「地蔵と南無遍路金剛塔」で取材した場所で写真左下の石塔と赤い地蔵が立っているが南無金剛塔と地蔵である。その右傍にある社が札所六十六番の社だ。中には右写真のような大師様が祭られており、両側には顕花が飾られていた。 社の右上には地域の信仰・社の保存に対する表彰状があった。八千代市は2ルートの遍路があり、札所も各所にあるがお寺でもない札所のみの所では殆ど札所跡が分らないところが多い。ここ城橋近くの六十六番札所は見事にに保存されている。札所の右脇で咲いているのが新川千本桜で品種は『陽光』。今年は2週間も早く開花してしまった。4月取材予定を急きょ変更して伺った。桜の時期に店を出す露天商も開花に合わなかったようだ。(3月23日 取材) |
月1回の取材予定です。 |