情報処理基本用語(か〜こ)
        目次
  記憶階層
[memory hierarchy]
異なる特性をもつ記憶装置を階層的に配して利用するシステムの構造。一般に、アクセススピードの速いものはコストが高く、また容量が少ない。 
  記憶管理
[storage management]
オペレーティングシステムの重要な機能のひとつで、プログラムに対して物理的な記憶資源、記憶空間の割当てや制御を行うこと。 
  記憶装置
[storage device]
コンピュータの記憶機能を果たす装置。データを記憶するあらゆる装置をいう。 
  記憶媒体
[storage medium]
ディジタルデータを記憶する媒体。一単位の記憶媒体が記憶できるデータ量を記憶容量、単位時間に読み書きできるデータ量をアクセス速度といい、性能の目安とする。 
  記憶保護
[storage protection]
記憶装置に蓄えられている内容が、プログラムエラーや装置の誤りなどで侵されないように保護すること。 
  記憶密度
[packing density]
記憶媒体の性能を示す目安で、単位長、単位面積または単位体積あたりの記憶媒体に記録可能な情報量。 
  機械語
[machine language]
コンピュータが直接に実行可能な命令のコードの集合、または命令コードで書いたプログラム。 
  機械向き言語
[machine oriented language]
機械固有の機械語に1対1に対応する記号命令語を主とするプログラム言語。 
  基幹システム
[backbone system]
全社的な情報システムの中核をなす主要なコンピュータシステム。 
  木構造
[tree structure]
グラフ理論では、環や閉路を持たないグラフを木と呼ぶ。情報科学においては、データなどの要素の上下関係を含めて議論することが多い。 
  基数変換
[radix transmission]
基数記数法で、ある基数nで表したn進数を別の基数mで表したm進数に変換すること。 
  機能設計
[function design]
外部設計で、システムの機能をサブシステム単位に分割し、その内容と関連を明確にすること。 
  揮発性メモリ
[volatile memory]
電源を切断すると記憶がきえるもの、データの書き換えが可能なもの。ICメモリではスタティックRAM、ダイナミックRAMなどがこれに相当する。 
  ギブソンミックス
[Gibson mix]
主に科学技術計算でコンピュータの計算能力を評価するために、J.C.Gibsonが考案した数値のこと。計算処理を行う際の固定小数点加減算、浮動小数点加減算、ストア、判断などの個々の命令の、実際のプログラムでの使用頻度を調べ、対象のコンピュータの命令の実行速度をそれぞれに掛け合わせて合計して求める。 
  基本設計
[basic design]
コンピュータシステムの設計において、システムのおおまかな機能と構成を設計すること。 
  基本ソフトウェア
[basic software]
広義のオペレーティングシステム(OS)のこと。制御プログラム、サービスプログラム、汎用言語プロセッサに分けられる。 
  キャッシュメモリ
[cache memory]
主記憶装置の遅い動作速度と制御装置の速い動作速度の差を埋めるために、両者の中間におく制御装置なみの速さをもつバッファ記憶装置。 
  キャリー
[carry]
基数記数法の位取りに関する語で、加算を行う際の桁上げや、桁上がり。 
  共通応用ソフトウェア
[common application software]
アプリケーションプログラムのうち、比較的広い分野、多くの業種、業務で共通に使うソフトウェア。 
  記録密度
[recording density]
ユーザが実際に記録媒体に記録したデータ量と本来使用可能な最大値との比較。 
  記録容量
[recording capacity]
記憶媒体に記録できる情報量。