旬の八千代市(道端の石造物)

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はじめに 1月:飯綱神社下の庚申塔群 2月:郷土博物館付近の庚申塔 3月:春の息吹の馬頭観音群
4月上:椿咲く尾崎の子安塔群  4月中:桜爛漫下の子安講塔  5月:つつじ咲く無縁法界塔 6月:紫陽花咲く庚塚の道祖神 
7月:竹林の中の仏像群(神野) 8月:炎天下の道標馬頭観音 9月:残暑の中の雷神社(麦丸) 10月:地蔵と南無遍路金剛塔
11月上:千葉市境界の庚申塔 11月中:たった一体の石仏が 12月:新川背景の社型石造物 取材を終えて
追加13/8:梨園沿の馬頭漢音      


7月:竹林の中の仏像群(神野)
 八千代市を南北に流れる新川の遊歩道は違反車両の交通(作業車両以外は通行禁止)のみで安全な道(?)だ。龍ヶ崎線と新川が交わる神尾橋下流に水神宮がある。鳥居は昨年の東日本大震災で壊れたが、そこを神野方面に真直ぐ進む。突き当たりを右折すると、道は勝手に180度の回転を見せる。 そのまま少し進むと右側に防火貯水地の立て看板とコンクリートの貯水口が現れる(右写真)。そこのコンクリートをぐるっと囲んで仏像群が安置されていた。50体ほどあるだろうか。倒れたままの仏像も数体あった。奥は竹林でひんやりとした空気が漂う。周りに野の草などが咲いていれば最高なのだが残念である。(7月4日 取材)
8月:炎天下の道標馬頭観音
 炎天下、通称幕張通り、千葉市より八千代市に入り、十数メートル左側に十三塔の石塔群に出遭った。石塔の写真右側の少し大きいめの石塔は『道しるべ』で、「南 けみ川道」「西 習志野道、』と書いてある。
 この石塔群の十三塔の内訳は馬頭観音・馬頭観世音が十塔、庚申塔・二十三夜塔がそれぞれ一塔、不明が一塔であった。観音菩薩らしき像が彫られているのが二塔あるが、一塔には馬頭観音の文字が読み取られる。もう一塔は不明で、道標の石塔の全面側には馬頭観世音の文字が記されている。馬頭観音塔がこれほど集まっている所は他にあるのだろうか。また、道標を兼ねている石塔は他にあるのだろうか。(8月2日 取材)
9月:残暑の中の雷神社(麦丸)
 残暑厳しい中、ぐるっと号のバス亭傍(麦丸入り口付近)に立派な鳥居がある。その鳥居には「雷神社」の刻印が刻まれていた。そして奥には石造物の「雷神社」が祭られている。
道端の石造物のみでこんな立派な鳥居に合ったのは初めてである。
 想定外のつぎは記録的豪雨、記録的猛暑、記録的日照りなど、日本各地は異常気象に悩まされている。麦丸地域に「雷神社」が祭られている理由もあるのだろう。その理由にも興味が沸くが「雷神社」の存在のみの紹介となる。(9月3日 取材)
10月:地蔵と南無遍路金剛塔
 記録的な残暑も彼岸とともに10月中旬の寒さと化した。10月にはほとんど関東には上陸しない台風(17号)が通り過ぎた10月1日に新川千本桜の被害状況把握に出かけた。新川城橋下流右岸に赤いちゃんちゃこを着たお地蔵さんと南無遍路金剛塔が建っている。
 八千代市には古くから四国霊場八十八ヶ所のミニチュア版の「お遍路さん」があり、200年前の文化4年(1807)、下総四郡八十八ヶ所が開設されたと伝えられている。ここはその16番札所のようで小さな社も傍にある。(10月1日 取材)
月毎に順番に取材して行きます。11月以降は上記項目をクリック下さい。

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