〜日本最古の歴史書・古事記には,阿波のことが書かれています。〜 |
第81回〜第90回 |
第91回
高千穂峰(気延山)その3 豊葦原水穂國
天孫降臨の地は,大国主命の治める出雲に降りて来たのであるから,当然,高千穂峰も出雲にあると考えなければならない。
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第92回 高千穂峰(気延山)その4 韓國に向う竺紫の日向の高千穂峰 「
此地
は
韓國
に
向
ひ,
笠沙
の
御前
に
眞來
通
りて,
朝日
の
直
刺
す
國
,
夕日
の日照る國なり。故,
此地
は
甚
吉
き
地
。」と天孫降臨してきた地で,ニニギ命が国誉めをした。 ※『国誉め(くにほめ)』日本では古来,国(地方)の統治者がその地を誉めるのがしきたりだった。 「この降臨した地は,韓国に向い」と書かれているが,文脈を考えずあてると朝鮮半島の韓国となる。それでは,北九州に天孫降臨しないと考えなければならない。しかも通説にいう高千穂峰(宮崎)から笠沙の岬といわれる鹿児島県川辺郡笠沙町では,南方の台湾を向いていることになる。 |
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第93回
高千穂峰(気延山)その5 笠沙岬真来通る
「
此地
は
韓國
に
向
ひ,
笠沙
の
御前
に
眞來
通
りて,
朝日
の
直
刺
す
國
,
夕日
の日照る國なり。故,
此地
は
甚
吉
き
地
。」と天孫降臨してきた地で,ニニギ命が国誉めをした。 |
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第94回
高千穂峰(気延山)その6 朝・夕日の照る天孫降臨の地
「
此地
は
韓國
に
向
ひ,
笠沙
の
御前
に
眞來
通
りて,
朝日
の
直
刺
す
國
,
夕日
の
日
照る
國
なり。故,
此地
は
甚
吉
き
地
。」と天孫降臨した地で,ニニギ命は国誉めをした。
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第95回
高千穂峰(気延山)その7 天孫降臨の地に住む天津久米命
「
竺紫
の
日向
の
高千穂
のくじふる
嶺
に
天降
りまさしめき。
故
ここに
天忍日
命,
天津久米
命の二人,天の
石靫
を
取
り
負
ひ,
頭椎
の
大刀
を
取
り
佩
き,
天
の
波士弓
を
取
り
持
ち
,
天
の
真鹿児
矢を
手挾
み,
御
前
に立ちて仕へ奉りき。」と「古事記」に書かれています。 1,愛知県(765戸)
【昭和55年度 全国電話帳より故久米勝夫氏調査】
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第96回 下照比売(シタテルヒメ)
「古事記」によれば,「葦原中国平定のために高天原から遣わされた
天若日子
は,大国主神の娘
下照比売
と結婚した。天若日子が高天原からの返し矢に当たって死んだとき,下照比売の泣く声が高天原まで届き,その声を聞いた天若日子の父の天津国玉神は葦原中国に降りて天若日子の喪屋を建て
殯
を行った。そこに
阿遲志貴高日子根神
が訪れた。」と書かれている。
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第97回
阿遲鋤高日子根神 (アジスキタカヒコネノカミ)
「
大國主神
,
胸形
の
奥津宮
に
坐
す
神
,
多紀理毘賣命
を
娶
して
生
める子は,
阿遲鋤高日子根神
。
次
に
妹
高比賣命
。
亦
の
名
は
下光比賣命
。この
阿遲鋤高日子根
は,今,
迦毛大御神
と
謂
ふぞ。」と,「古事記」に書かれている。
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第98回 天菩比神(アメノホヒノカミ) 天孫降臨は,天津神が高天原から出雲に降る物語で,徳島県の山間部(高天原),木屋平や神山町から吉野川や那賀川流域の平野部(いずも)に降りてくる話であることを書いてきた。
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第99回 建御雷神と事代主神
「
高御産巣日神
と
天照大御神
が,「葦原中国(出雲)は,我子の治める国。」と国譲りを迫り,三度目の折衝に
建御雷神
(別名
建布都神
)が高天原から降りてきて,出雲を治める大国主神に迫るが,「息子の
事代主神
に聞いてくれ」と答える。すると事代主神は,すぐ国譲りを承諾して,船を踏み締めて傾けさせて,天の逆手を打って,
青柴垣
に打ち成して,
隱
りき。」と「古事記」に書かれている。
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第100回 竺紫の日向の禊ぎ(1) 奥津甲斐辨羅神 「
竺紫
の
日向
の
橘
の
小門
の
阿波岐原
に到りまして,
禊
ぎ
祓
ひたまひき。
故
,投げ
棄
つる
御杖
に成れる神の名は,
衝立船戸
神。次に投げ棄つる
御帯
に成れる神の名は,
道之長乳歯
神。……」と「古事記」に書かれている。イザナギの大神が,阿南市の橘湾に面した見能林で禊ぎ祓いする時に,身に着けていた杖から
衝立船戸
神。帯から
道之長乳歯
神。
嚢
から
時量師
神。
衣
から
和豆良比能宇斯能
神。
褌
から
道俣
神。
冠
から
飽咋之宇斯能
神。左の手につけた飾りから
奥疎
神・
奥津那藝佐毘古
神・
奥津甲斐辨羅
神。右の手につけた飾りから
邊疎
神・
邊津那藝佐毘古
神・
邊津甲斐辨羅
神の
十二神
が
生
れた神と書かれているのである。
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