情報処理基本用語(さ〜そ)
        目次
   ジェネレータ
[generator]
あらかじめプログラムの骨組みができており、利用者が入力データや処理結果の内容と形式、および処理条件などを一定の書式の各欄に記入し入力すると、自動的に処理に必要なプログラムを作成してくれるプログラム。 
   シェル
[shell]
ユーザがシステムに与えたコマンドを解釈して、オペレーティングシステムを動作させるプログラム。 
   磁気ディスク
[magnetic disk]
磁性体を両面に塗った回転円盤で、その表面を磁化しデータを記憶する媒体。高速回転する磁気ディスクに、アクセスアーム、磁気ヘッドと組み合わせて記憶を行わせる装置を磁気ディスク記憶装置という。 
   磁気ディスク記憶装置
[magnetic disk storage]
磁気ディスクのデータを読み書きする外部記憶装置。 
   磁気ヘッド
[magnetic head]
磁性材料で被膜した記憶媒体の面にデータ記憶、データ読み出し、データ消去などを行う機構。 
   資源管理プログラム
[resource management program]
コンピュータのシステム資源を効率よく管理するためのプログラム。限られた資源を効率よく使用し、スループットの向上やコンピュータシステム利用コストの低減を図る。 
   指数
[exponent]
浮動小数点表示の指数のこと。 
   システムアドミニストレータ
[system administrator]
情報システムの利用者の立場で、エンドユーザコンピューティング(EUC)の推進に従事し、EUC環境の充実とツールの利用を推進する技術者。 
   システム運用
[system operation]
ユーザによるシステムの稼動、システム資源の管理、システムの機能、性能を継続的に維持する作業。 
   システムエンジニア
[systems engineer : SE]
システムを構築するとき、要求定義、現行システムの調査分析、新システムの概要設計、詳細設計までの職務を担当する技術者の総称。 
   システム開発
[system development]
ユーザの要求を把握し、システム設計、プログラム設計、プログラム開発、システム運用まどの工程を管理し、実現すること。 
   システム資源
[resource]
コンピュータで処理を行う際に使用するハードウェア、ソフトウェアの時間や容量、労力、エネルギー、資材等の総称。 
   システム設計
[systems design]
コンピュータシステムの目的、機能、性能を設定し、実現するための具体的方法を設計すること。 
   システムソフトウェア
[system software]
コンピュータシステムの一般の利用者のために、あらかじめ用意してあるプログラムの総称。 
   システムディスク
[system disk]
・システムを起動し、運用するためのシステムプログラムが存在するハードディスク。
・パソコンを起動するのに必要なシステムソフトを記憶しているフロッピーディスクやCD-ROM。 
   システムファイル
[system file]
ファイルをそのまま利用主体により分類した場合の用語で、システム自体が使用するファイル。 
   シソーラス
[thesaurus]
データベース検索や文字列検索に使用する類似語、類義語を整理した辞書のこと。 
   実アドレス
[physical address]
主記憶装置上のアドレス論理アドレスに対比して使う語。物理アドレスともいう。実アドレスで表す記憶装置を実記憶とよび、論理アドレスで表す記憶装置を仮想記憶という。 
   実記憶装置
[real storage]
仮想記憶システムにおける主記憶装置のこと。物理的には、実記憶装置と主記憶装置とは同一である。 
   実効アドレス
[effective address]
インデックスアドレス指定や間接アドレス指定などのアドレス指定を行った後のアドレスのこと。 
   実行可能プログラム
[executable program]
コンパイル、リンクを行い、コンピュータを動作させる準備がすべて完了したプログラム。 
   実行サイクル
[execution cycle]
逐次制御計算機で、命令デコーダが命令を解読してから、処理に必要な制御信号を発し、処理指示を記憶し実行を完了するまでの段階。 
   実行時間
[execution time]
プログラム実行時間のことで、オブジェクトプログラムの実行に要する経過時間。 
   シノニム
[synonym]
直接編成ファイルでファイル中の欠番キーが多く、直接アドレスによる方法が不向きな場合、アドレス生成法のハッシュ関数を用いて実際に格納するアドレスの範囲を圧縮する。 
   シフト演算命令
[shift instruction]
汎用レジスタ(GR)において、語の中のビットを指定した桁だけずらす命令。 
   シミュレータ
[simulator]
物理的な現象または抽象的なシステムの振る舞いをモデル化し、模擬実験を行うためのハードウェアまたはソフトウェアのシステム。 
   集中データ処理
[integrated data processing : IDP]
センタの大型のホストコンピュータと複数の端末を通信回線で接続し、業務で発生するデータをすべてセンタのホストコンピュータに集中させ、一括処理し結果を各端末に返送する処理方式。 
   周辺装置
[peripheral]
コンピュータシステムで、中央処理装置以外の補助記憶装置、入力装置、出力装置などの総称。 
   主記憶装置
[main storage unit : MSU]
命令またはデータを、引き続く実行または処理のために記憶する装置。プログラムによりアドレスで格納場所を指定できる。アクセスタイムが短く、記憶容量が大きいほうがよく、入力したデータは、必ず主記憶装置に記憶し、処理途中のデータも主記憶装置に保存する。 
   主記憶保護キー
[main storage protection key]
主記憶装置に対する違反のアクセスを防止する目的で、書き込みや読み取り、両者を制限するキー。 
   出力装置
[output unit]
コンピュータの基本装置のひとつで、出力機能を果たす装置。データの処理結果など、システムが保持するデータを外部に送り出す装置。 
   出力媒体
[output data medium]
コンピュータの処理結果を出力装置により記憶する媒体。人間が読みうる形式の媒体と、記憶媒体上に記録して別の出力装置により人間が読みうる形にする媒体がある。 
   順次アクセス
[sequential access]
あらかじめ定められた順序に従い、順番にアクセス、処理していく方法。 
   順編成ファイル
[sequential organization file]
レコードの処理を、先頭から末尾に向かって順次に行う形式のファイル。順次ファイル、順次編成ファイルともいう。 
   上位互換性
[upper compatibility]
同系列の異なるコンピュータシステムでプログラムやデータを共用、共有するとき、機能的に上位の機種や改良されたソフトウェアが、下位機種や前のバージョンのプログラムやデータを利用できること。 
   照会
[inquiry]
端末よりホストコンピュータに、ある種の処理とその結果を出力するよう要求すること。問い合わせともいう。 
   障害
[fault]
システムに要求した機能を遂行する機能単位の能力がなくなること。ハードウェアの構成要素が機能を失った状態やソフトウェアのバグによる機能損失等がある。 
   昇順
[ascending order]
ソート処理で、配列やテーブルなどの特定キー項目について、小さい順番にすること。 
   仕様書
[specification]
ハードウェアやソフトウェアの仕様、性能などを文書化したもの。仕様書は、対象となる課題や記述法によってさまざまな書き方がある。 
   状態遷移図
[state transition diagram]
情報や状態の時間的順序を規定する図式のひとつ。 
   冗長検査符号
[redundancy check code]
送受信間で正しくデータをやり取りするために、本来のデータに付加した符号。 
   情報落ち誤差
[loss of trailing digit]
大きさの著しく異なる2つの浮動小数点を加算した結果、小さいほうの仮数部の有効桁が失われること。 
   情報交換用符号
[code for information interchange]
情報処理、データ伝送を行うシステム間でデータを相互に利用できるようにするために設けたコード。 
   情報システム安全対策基準
コンピュータシステムの信頼性、安全性を障害、悪用などから保護するための手段を基準化したもの。
   情報処理
[information processing]
与えられたデータや情報から目的とする情報を得るために行う、収集、処理、加工、整理などの一連の作業。 
   情報処理技術者試験
[National Examination for Information Processing Technicians : NEIPT]
情報処理の促進に関する法律第6条に基づいて通商産業省が実地している国家試験。 
   情報リテラシ
[information literacy]
コンピュータシステム、ネットワークシステムで情報を扱う基本的な知識と技能、および情報利用に対する倫理観。 
   初期化
[initialize]
プログラムやサブルーチンの実行に先立って、カウンタやスイッチそのほかのデータ領域をある値に設定すること。 
   初期設定
[customize]
新規のハード、ソフトを使用開始するとき、規定の動作をするように機能の設定をすること。 
   ジョブ
[job]
ユーザ、オペレータがコンピュータに処理させるひとまとまりの仕事の単位。 
   ジョブ管理
[job management]
受けた複数のジョブの実行の準備や後始末、ジョブを読み込んで、実行に必要な資源の割当やスケジューリングを行うなど、オペレータとコンピュータとの間の情報交換を担当する。 
   ジョブ制御プログラム
[job management]
監視プログラム命令により、仕事の準備や後始末を自動的に行う。 
   処理装置
[processing unit]
コンピュータの装置の中で、各種の制御、処理を行う装置の総称で、一般には中央処理装置をさす。 
   シリアルインタフェース
[serial interface]
1ビットずつ直列に転送するコンピュータの入出力インタフェース。この代表的なプロトコルにRS−232Cがある。 
   シリンダ
[cylinder]
磁気ディスク装置で、アクセスアームの位置を変えずにデータを取り出すことのできるトラックの集合。 
   信頼性評価尺度
[reliability measurements]
システムの信頼性がどの程度であるかを評価する尺度。個別の機器については、N個の正常なサンプルが規定時間内にr個故障するとき、信頼度は、(N−r)/Nで表す。 
   真理値表
[truth table]
論理代数や論理方程式で、入力と出力の対応の関係を示した表。論理回路の設計や論理演算の明確化などに用いる。