売上高は、市場における会社の活動規模を示す重大な指標です。
しかしながら、売上の状況を的確に掴むことは、難しいのが現状です。
月々の売上を検討しても、それだけでは、本来の売上の状況は、分かりません。
必要な情報は、売上が、上昇傾向化なのか、下降傾向なのか、に関する情報です。
月々の売上は、色々な要因によって変動しているため、売上が上昇しているのか、下降しているのか、よくわかりません。
月々の変動要因としては、次のようなものが考えられます。
(1)月々の日数の違い
(2)決算月の追込み売上
(3)季節変動による繁忙期と閑散期による変動
(4)ゴールデンウイーク・夏休み等
特に、季節変動による変動は大きく、売上の状況把握の大きな妨げになっています。
このような要因があるため、月々の売上をグラフに描いても、状況が掴めないのです。
移動年計が、この問題を解決します。
移動年計は、一年間分の数字を、1ヶ月ずつ移動して計算したものです。
ここから、移動年計は、月々の変動、季節変動等に影響されないで、純粋に売上等の変動を見ることができます。これをグラフにすると、トレンド(傾向)の視覚的理解が容易になります。
後で、詳しく説明しますが、毎月決算しているのと同じなのです。
月ごとに1年間分を集計しているため、季節変動等の変動要因の影響を消すことができるのです。
これを、グラフ化することで、売上が、上昇傾向化なのか、下降傾向なのか、を知ることができます。
それて゜は、架空の数値ですが、例を挙げて見ていきましょう。