社長が使う移動年計グラフ



4.移動年計グラフの作り方-1

1.データの持ち方について

(1)グラフをEXCEL等で作る場合

年月 当月売上 年計
     
     
     
     
     
     
     

データの持ち方としては、上の表のような縦長な表になると思います。EXCELでは、この表でデータを保持するとグラフが、すぐ作れます。

(2)グラフを手書きで作る場合


平成 24年 平成 25年
当月売上 年計 当月売上 年計
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デ゜ータの持ち方としては、上の表のように年度別・月別のマトリックスのデータの持ち方の方が見やすいと思います。

ただ、データは、EXCELなどで、保有していると思いますので、見ずらさを気にしないのでしたら、わざわざ、上のような表に変える必要は、ありません。

2.移動年計グラフ作成時の留意点

一倉氏は、グラフの作成に関して、こだわりがあり、私もそれを支持しています。

以下に、一倉氏のこだわりを、紹介しておきます。

A.守らなければならない注意事項です。

1.全社合計グラフ(総売上年計グラフ)は、単独で使わないで、各種の移動年計グラフと共に記入します。全社的な関連を見るためです。

2.個々の年計グラフに、他の種類の年計は入れません 。例えば、主要商品別に、地域別年計や得意先別年計等は入れません。見にくくしてしまうだけです。
又、主要商品を一品ごと、一枚のグラフには、しません。他の商品との関連が、分らなくなります。

3. 主要得意先年計グラフ全社1枚にして、ベストテンぐらいを記入します。あまり多く記入すると見にくくなります。

グラフを、見やすくするためには、次の3つが必要です。

1.縦目盛りは、ゼロから始め、等間隔にし、途中を省略しないようにします。

2.グラフは、横軸と縦軸の比を1:2〜1:3ぐらいにし、縦長のグラフにします。少し誇張したグラフの方が、分かりやすいからです。

3.両軸(左軸と右軸)を使うグラフにし、全社合計グラフとそれぞれの移動年計グラフを、記入する。

例えば、全社合計に左の目盛りを、使うならば、右の目盛りを、10分の1の金額にします。左目盛りの5千万円は、右目盛りでは、5百万円になります。
右目盛りが、左目盛りの全社合計と一致していれば、その売上高は、全社合計の10%と分かるわけです。

両軸を使うことで、全社合計だけが、上にかけ離れてしまうようなグラフにならないで、各種の移動年計と比較しやすなります。

(社長の販売学:一倉定著:産業大学出版より)

グラフを見て、判断できるようなグラフを、作らなければなりません。判断できないようでしたら、改良が必要です。

それでは、EXCELで、年計グラフを、作ってみましょう。

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