社長が使う移動年計グラフ


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6.年計グラフの見方と対応

1.どんな種類の年計グラフを作るか

通常は、全社売上、主力商品・製品別、得意先別売上年計グラフを、作ります。

売上の切口で考えると、その他に、次のような売上年計グラフが考えられます。

子会社別 、地域別、事業別、テリトリ別、営業所別等、の売上年計グラフが、あるでしょう。

移動年計は、売上だけでなく付加価値・人件費・経費・経常利益等の損益に関する項目など、色々なセグメント(切口)で使うことができます。

又、自社の属する業界と自社の移動年計グラフも、役立つと思います。

仕入先別移動年計グラフも考えられます。


その他に、数量や価格、指数などに使うこともできます。

3.年計グラフを読む

(1)グラフを見ると、横ばいなのか、上昇傾向なのか、下降傾向なのか、を読み取ることができ、手を打つべきものが見えてきます。

売上が、上昇傾向にあれば、さらに、売上を伸ばす手を打ちます。

 A.全社売上の年計グラフが横ばいまたは徐々に下がり続けている場合は、一番危険です。
下のような、対応等を検討した方がよいでしょう。

a 商品に大きな問題が無いかを、チェック
b 商品構成に問題が無いかを、チェック
c マーケティング戦略の妥当性を検討

B.ただし、ある商品の年計グラフが横ばいまたは徐々に下がり続けている場合は、「何らかの対応するか、そのままにしておく」であり、「常に、何らかの対応する」ということでは、ありません。

その商品に対して、何もしてこなかった、というのでは、話が違いますが、通常は、売上を上げるために、何らかの手を打っているはずです。それでも、売上が上がらないということは、「売上をどうやって伸ばせばいいのか分からない」のでは、ないでしょうか。現在の会社にとって、解決が難しいということです。したがって、「そのままに、しておく」という選択肢もあり得ます。
しばらく、状況をみて、対処するということです。

(2)年計グラフの月々の上下が、大きく不規則な凹凸がある場合があります。

移動年計は、ゆるやかな傾斜のグラフが、通常です。

月々の上下が大きく変動するということは、売上物件 一件当たりの金額が大きな会社に発生しやすく、事業が不安定であることを意味しています。

これが日常的である場合は、会社の規模に比較して、1件あたりの取引の単価が、高過ぎるためであると思われます。

1件あたりの取引単価を引き下げて、受注件数を増加させた方が、会社の経営が安定すると思われます。

取引先の倒産や取引の停止は、会社に大きな影響を与え、場合によっては、倒産の可能性もあります。

(3)年計グラフが「くの字形」に折れ曲がる場合(年計が変わるほどの大きな内外の影響が当社に発生していることを意味します)があります。

当社に与える影響は、悪い場合と良い場合があります。

A.会社の外部環境の変化

(A) 強力な会社、強力な他業種からの新規参入
(B) 競業会社による強力な新商品の開発
(C)当社の主力商品に類似した商品の出現
(D)有力競合会社の廃業、倒産、等


B.会社の内部環境の変化

(A) 新得意先の獲得
(B) 有力な新商品の開発
(C) 新事業の立ち上げ
(D) 新規営業所の開設
(E) 値上げ・値下げによる影響
(F)新商品の不人気、等

「くの字形」に折れ曲がる度合によって、会社の打ち手の有効性や.外部環境の変化が、どの程度のものであるかを評価できます。

 

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