八千代市内の新川沿いでの桜祭りは市総合運動公園で商工会議所主催で毎年行われておりましたが、2006年(平成18年)からゆりのき台道の「つつじ祭り」に替わったため、唯一の「大和田機場桜祭り」が脚光を帯びてきています。大和田機場は印旛沼の水量調整用として1966年(昭和41年)に完成していますから見事な桜並木の樹齢は50年ぐらいになるのでしょうか、立派な桜並木です。大和田機場を印旛沼の水量調整用と簡単に書いてしまいましたが、実は徳川家康の江戸開城から始まる壮大な歴史ロマンであり、印旛沼の氾濫に苦しめられた農民、染谷源右衛門等の江戸幕府への工事嘆願から300余年後の完成となる壮大な工事だったのです。治水・食料・防衛までその時々の課題を背負いながら江戸時代には3度の苦杯をなめ、昭和に入っての東京オリンピック後の完成と聞きますから歴史ロマンに間違いないでしょう。そこに咲く桜はその後植えられたとすれば歴史ロマンなど知るよしも有りませんが、祭りではポンプの試運転(放水)も行われますので、桜を見ながら歴史ロマンも話題にしてほしいものです。
この桜祭りは同時開催で水回廊ウォークや疏水百選 印旛沼ウォークのコースにもなります。会場ではうなぎのネギ間・鮎の塩焼きの販売、トン汁の無料サービス、野菜の販売、花のかざぐるま作り体件教室(小学生まで無料)もあり、水・風など自然の大切や、自然のなかでの物づくりの楽しさなど満喫できるでしょう。この会場は子供たちに人気があり新川の風で風車を廻す子供たちの笑顔もすばしいと思うのは私だけとは思えません。開催時期は今年は4月5日(日)です。今年より1日に短縮されました。
ゆらゆら橋に近い正覚寺では4月8日(お釈迦様の誕生日)に花祭りが毎年行われます。甘茶などの振る舞いや八千代市文化財の釈迦堂も開放されるのでついでに話題にしてはいかがでしょうか。
写真左上は桜祭り2日前の大和田機場とその桜、川はここから花見川となります。右上は新川側から撮影したもの、桜は新川千本桜。左下は大和田機場本部でアンケート記載の参加者模様。右下は「やちよ・花のかざぐるまをつくる会」のテント前で順番を待つ子供たちと大和田機場が振舞う人気の「トン汁」への行列模様、4月5日の取材後13日に取替えました。大和田機場の完成時期当を修正しました(4月4日) |