新 川 風 景 (新川と神々
   

1.水神宮 2.浅間神社 3.巌島神社 4.毘沙門天 5.寿老人 6.熊野神社
7.御岳神社 8.飯綱神社 9.七百餘所神社 10.弁財天 11.日枝神社 12.福禄寿
新川風景を守っているのは神々か?神々は新川風景を守りきれるか?周辺の神々を尋ねて見る。

12.福禄寿
 新川両岸の田園風景に続く森林風景が新川の財産であろう。その森林群がビル群に変わろうといているのを懸命に神々が守ろうといている様に見えるが守りきれるだろうか。新川周辺の神々を尋ねながら新川の風景を紹介してみたい。
 
八千代八福神の一つ福禄寿は東栄寺に安置されている。5月に寿老人(萱田長福寺)を紹介したが、福禄寿は寿老人と同一人物である。寿星(南極老人星)が宋代以降に「頭が異様に長く、豊かな白髪たくわえた、背の低い老人の姿で描かれた」が、これが日本では別人として、福禄寿として七福神に加えられたという。
江戸時代には同一であることを嫌った識者が寿老人の代わりに「吉祥天」や「猩猩」を加えることを提唱したが本流にならなかった様である。一部地域には残っているとか。
八千代市の場合は剥ぎ取らずに「吉祥天」を加え、八千代の「八」にこだわり「八福神」としてデビューさせている。
 この福禄寿を安置している東栄寺は新川からはっきりと確認できる。左上の写真あが新川対岸から撮影したもので、橋は松保橋である。新川に橋は色々あれど「ゆらゆら橋」「なかよし橋」の様に近年建築された橋以外では両端に道があり、松保橋の様に片側がT路地になっているのは見当たらない。この理由を調べれば面白いと思われるが、次回に譲ることにして新川風景に戻ろう。
 松保橋から見える東栄寺後の森林群は実は東栄寺のそう林だけではなく、保品地域全体の風景である。八千代市の「少年自然の家」(左写真2段目)なども近くにあり、そこにはプラネタリュ−ム
もある。「少年自然の家」も八千代ふるさと50景に選ばれているが、そこからの新川を含めた田園風景も「ふるさと50景」に選ばれている。元作品は八千代市のHPで紹介されているので比べてほしい。元作品はワイドに撮影されているが、同じ方向を自ら撮影したので紹介した(左写真1段目)が何んとのどかな風景であろう。
 少年自然の家は宿泊設備もあって、近隣小学校の教育の場となっている。プラネタリュ−ムの他に植物園(?)などもあり、身近にある(または身近にあった)植物が栽培されているほか、右写真3段目のようなアスレチック設備やグランド設備も備わっており、左写真最下段のような野鳥も見られる環境にある。是非、尋ねてほしい場所である。
 松保橋から東栄寺までは10分も掛からないし、少年自然の家までは16.7分で行けるだろう。
 右の写真の紹介に移る。最上段が福禄寿で、その下の写真の赤門から入って直ぐ右手に安置されている。
福禄寿とは道教で理想とされる「福」と「録」と「寿」(幸運と子孫に恵まれこと・金銭に恵まれること・長生きすること)からきているとのことである。
その下、上から3段目が本堂であり、平成14年5月に再構築されたばかりでまばゆいぐらいである。ご利益もあるだろう。何せ「福」「録」「寿」の三つの徳を具備している福禄寿を安置している東栄寺である。是非、子孫営々と幸運と金銭と長生きできる新川の自然をまもってほしいものである。その下の写真は本堂の左手手前にある薬師堂で、その下がその手前にある四国八十八カ所五十四番社寺の大師堂。最下段が掛けられている「句」である。
 八千代市指定の保存木も4本もあったが、現在は第20−3号の銀杏と6号の椋木しか残っていない。残念なことである。

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やり遂げれるか危ぶんだ「新川と神々」も一応の予定をこなすことが出来た。終って見て、地元伝説の『咳の神』(米本城址跡)が当初地図を見ながら選定した為、選定から漏れたことが残念である。
 

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