『紋』の形は、それを描く上絵師によって微妙に違ってきます。又師事する師匠によっても紋の形が変わってくる事があります。 私がこの紋章上絵の仕事に就いてから三十年余になりますが、代々受け継がれてきた<紋の形>をここに徐々に掲載して行きます。 ただ、地域性や客筋の違いによって描く紋の数・種類は限られ、紋帖の様に全ての紋を網羅する事は出来ません。紋の版下を作る様になって二十数年間に描いた紋を掲載する事になります。 (注)扇は「あおぎ」と読み、『お』の項にも入れましたが、『あ』の項に入れました。 瓜は「くわ」と読み、『う』と『く』の項に入れました。 蝶は「てふ」と読み、『ち』と『て』の項に入れました。 石竹は唐撫子ともいい、『な』と『せ』の項に入っています |
あ | 葵 ・ 扇(扇 ・桧扇 ・地紙)・ 麻 ・ 網 ・ 朝顔 ・ 粟 ・ 芦 ・ 赤鳥 |
い | 稲 ・ 銀杏 ・ 井桁 ・ 井筒 ・ 石 ・ 筏 ・ 稲妻 ・ 錨 ・ 糸巻 庵 ・ 虎杖(いたどり) |
う | 梅 ・ 梅鉢 ・ 団扇 ・ 鱗 ・ 馬 ・ 兎 ・ 瓜 |
え | 海老 ・ 烏帽子 ・ |
お | 澤潟(おもだか) ・ 大洲流 ・ 鴛鴦 ・ 折敷 ・ 扇 |
か | 柏 ・ 梶の葉 ・ 片喰 ・ 唐花 ・ 蕪 ・ 柿 ・ 杜若 ・ 河骨 亀 ・ 蟹 ・ 貝 ・ 雁金 ・ 烏 ・ 霞 ・ 角 ・ 鍵 ・ 鎌 ・ 櫂 金輪 ・ 釜敷 ・ かせ ・ 舵 ・ 垣 ・ 笠 ・ 兜 ・ 鏡 ・ 額 篭目 ・ 傘 |
き | 桐 ・ 菊 ・ 桔梗 ・ 亀甲 ・ 杵 ・ 杏葉 ・ 切竹 ・ 祇園守 木(算木) |
く | 瓜 ・ 五瓜 ・ 葛 ・ 梔子 ・ 胡桃 ・ 環(冠) ・ 車(源氏車) ・ 轡 ・鍬形 ・ 釘抜 ・ 雲 ・ 久留子 ・ 孔雀 ・ 栗 ・ 軍配 ・ 鍬形 |
け | 剣 |
こ | 五徳 ・河骨 ・ 独楽 ・ 駒 ・ 笄(こうがい) ・ 琴柱 |
さ | 桜 ・ 笹 ( 根笹 ・ 篠笹 ・ 雪持ち笹 ・ 九枚笹 ・ 切竹笹 ・ (切竹)笹に雀 ) (切竹笹に〜 ・ 雪折笹に〜 ・竹輪 ・ 二本竹笹 ・ 切竹) ・ 盃 ・ 鷺 ・ 猿 ・ 柘榴 |
し | 字 ・ 七宝 ・ 蛇の目 ・ 棕櫚 ・ 鹿 ・ 獅子 ・ 柴 ・ 菖蒲 ・ 歯朶 ・ 鯱 ・ 車前草 ・ |
す | 洲濱 ・ 隅切角 ・ 杉 ・ 水仙 ・ 菫 ・ 鈴 ・ 雀 ・ 炭 ・ 芒 ・ 水流 |
せ | 石竹 ・ 銭 |
そ |
た | 鷹の羽 ・ 橘 ・ 大根 ・ 団子 ・ 寶結び ・ 玉 ・ 大極圖 ・筍 |
ち | 丁子 ・ 茶の実 ・ 提盤 ・ 千切 ・ 千鳥 ・ 地紙 ・ 蝶 |
つ | 蔦 ・ 鶴 ・ 角 ・ 鼓 ・ 槌 ・ 月 ・ 壷 |
て | 蝶 ・ 鉄線(仙) ・ 蝶花形 ・ 田字草 |
と | 巴 ・ 蜻蛉 ・ 鳥居 ・ 獨鈷(とっこ) |
な | 撫子 ・ 南天 ・ 浪 ・ 薙(なぎ) ・ 薺(なづな) ・ 梨 ・ 茄子 |
に | ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
ぬ | ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー |
ね | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− |
の | 熨斗 |
は | 花菱 ・ 花角 ・ 蛤 ・ 蓮 ・ 梯子 ・ 鳩 ・ 芭蕉 ・ 萩 ・ 羽箒 半鐘 ・ 鋏 ・ 旗 ・ 羽根 ・ 羽子板 |
ひ | 引(両) ・ 柊 ・ 瓢 ・ 日足 ・ 菱 ・ 引違い ・ 桧扇 |
ふ | 藤(下がり藤 ・ 上り藤 ・ その他の藤) 葡萄 ・ 袋 ・ 文 ・ 船 分銅 |
へ | 幣 ・ 瓶子(へいし) |
ほ | 星(曜) ・ 帆 ・ 鳳凰 ・ 寓生(ほや) ・牡丹 ・ ほなが |
ま | 松 ・ 松皮菱 ・ 松葉月 ・ 鞠挟み ・ 鞠 ・ 守 ・ 枡 ・ 万字 ・ 的 ・ 鉞 ・ 豆造 |
み | 茗荷 ・ 水流 |
む | 百足 ・ 村濃(むらご) |
め | 茗荷 ・ 目結 |
も | 木瓜(もっこう) ・ 桃 ・ 楓(もみじ) |
や | 矢 ・ 矢筈 ・ 山吹 ・ 山 ・ 山形 ・ 矢尻 |
ゆ | 雪 ・ 弓 ・ 夕顔 ・ 百合 |
よ | 曜 ・ 四つ目 |
ら | 蘭 |
り | 竜胆 ・ 輪寶 ・ 輪皷(りゅうご) ・ 龍 ・ 律 |
れ | 連翹(れんぎょう) |
ろ | 六葉 ・ 蝋燭 |
わ | 輪 ・ 蕨 ・ 鷲 ・ 綿 ・ 輪違い |